ガンダムAGE-FXとは、
火星での戦闘でガンダムレギルスに完膚なきまでに破壊されたガンダムAGE-3の戦闘データを踏まえ、立派なマッドーナ工房の工場長となるべくディーヴァの整備士長として武者修行しているロディ主導で、AGEシステムを用いて最終決戦のために単機で圧倒的なパワーと攻撃力を用いて大部隊を殲滅することを主眼としていたAGE-3のコンセプトに単機で他を遥かに凌駕する圧倒的なスピード、どんなに優れたパイロットの能力でも最大限に対応できる追従性というコンセプトを追加して生み出した後継機。ここでのFXはFollow X-rounder(Xラウンダーに付いていける)の略であり、製造段階からキオ・アスノのXラウンダー能力対応機としての運用が考慮され、サイコフォロー・システムと呼ばれる独自機能でこれをサポートする。
ギラーガ等のヴェイガンの新型とは違い、基本設計での機動性の強化がされていなかったAGE-3に比べ徹底的に設計レベルでの軽量化、スラスター追加等を行い、ガンダムレギルス以上に機動性・追従性を大幅に強化している。重量はAGE-3の68.4トンから63トンと、約5トンの軽量化になっており、最軽量高機動となるのは身につけた武器をある程度切り離し身軽になった状態ということになる。一方で、装甲自体は非常に堅牢なものになっており、クランシェを両断したフォーンファルシアバトンや、アデルマークIIに風穴を開けたティエルヴァのTビットの直撃を幾度となく受けながらも、目立った損傷を負わない程である。ウェアシステムはオミットされているが、戦況に応じた様々なXラウンダー専用装備であるファンネルを換装することで改善されている。100年戦争の休戦後には量産の為に非Xラウンダーでも操作可能なように研究がされており、ウェアに頼らずに開発されたAファンネルは、その為のOSが開発されたりした。
基本火器としてはシグマシスライフルを強化した、強力なスタングルライフルと手甲部展開タイプのビームサーベルを持つが、本機最大の特徴といえる武器は「Cファンネル」と呼ばれる遠隔操作追尾兵器である。シグルブレイドやエネルギーの衝撃波を放つことができるレベルタブレード等の技術を応用した緑色の刃を大型6枚・小型8枚全身に組み込んでおり、これを展開して防御を行なったり、または相手を切り裂き、場合によっては相手を戦死させないような狙いどころまで正確に決めて射抜くことができる。このほかCファンネルは腕に取り付けることで剣や盾の役割を持たせることも可能となっている。また、スタングルライフルのチャージモードはAGE-3のブラスティアキャノンの小型改良版であり、チャージ時間や耐久性が大幅に改善されており、大出力長距離射撃ユニットダイダルバズーカを換装することでフォトンリング・レイやブラスティアキャノン、チャージモードを超える領域の質のビームを発射することが可能である。
本機は実戦投入後もAGEシステムの進化能力を応用し、大規模決戦と効率的多数撃破に備えFXバーストモード(ガンダムAGE-1タイタス・リミットブレイク型を思わせる強化形態)への移行を盛り込んでいる。発動すると限界まで出力が桁違いに上がり、全身が青く光り、余剰エネルギーで機体が自壊しないように逃がすために全身のファンネルホルダーからビームサーベルを発生させハリネズミ状となり、同時にパワーと攻撃力、耐久性、機動力をはじめとした総合的な性能が爆発的に引き上げられる。このため敵大型機の攻撃を防ぎ切り、切り刻み、突き刺し、投げ飛ばすという芸当まで可能になった。ただし機体の制御が難しくなるため、上述にある「相手を戦死させない正確な射抜き」についてはこの形態では難しくなってしまったが、AGE-FXの秘めたる常識を逸脱した出力を解放したこの形態は、本機をA.G.史において最強のMSたらしめるものとなった。
本機は番組企画当初からAGEデバイス(玩具)内に仮称の「AGE-4」としてデータが存在しており、周到に登場予定を立てて出現したガンダムという事になる。デザインとしてはファンネル装備ガンダムということでいくつかの機体を思い浮かべがちなところだが、AGE-3の特性を保ちながら、AGE-1の作中の派生形であるスパロー・タイタス両者の長所を盛りあわせた、いわばAGEシステムの進化の究極に至っているのは見逃せない。
ちなみに、トリコロールが基本配色になっているガンダムにおいて、珍しく赤色を全く採用していない主役機である。
小説版でのこの機体はAGEシステムではなくアスノ家が作成したものとなっており、AGE-3の改修機ではなく後継機となっている。
バーストモードは当初から隠しシステムとして搭載されており、Xラウンダー能力を強化・拡大する「FXシステム」が追加。Cファンネルを子機としてキオの想いを量子化し伝えることができるようになっている。
最終決戦ではダイダルバズーカに加え、AGE-2ダークハウンドのドッズランサー、ガンダムレギルスのレギルスシールド、両腕に固定したシグマシスキャノン2門という装備を全て詰め込んだ仕様で出撃している。
スーパーロボット大戦シリーズでは「スーパーロボット大戦BX」で初登場。しかし、ガンダム枠を騎士ガンダムらにとられた為パッケージ枠を逃す。
射撃と格闘の配分がAGE-3と噛みあわない(主力武器は格闘)のと、パイロットのキオが「魂」や「覚醒」を持たず、火力面で劣る。また、必殺武器追加までは主要武器が移動後攻撃不可能なところも注意したい。
全てが噛みあうガンダムハルートと組み合わせると、アレルヤが「突撃」を使えることもあって使い勝手が飛躍的に上昇する。
FXバーストモードは途中解禁される必殺技として採用。モーションはザムドラーグ戦とヴェイガンギア・シド戦の大張パンチの合成であり、再現度が非常に高い。霞の鎧。
EXVSシリーズではAGE初参戦時には登場機会を逃したものの、次作「機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXI BOOST ON」で初登場と相成る。
自衛力は高いが武装性能の低い通常形態から、体力が4割を切るかEXバースト[1]により、主に機動力と格闘性能が大幅に強化されたFXバーストモードに自動的に変化する。通常形態ではスタングルライフルやダイダルバズーカ、Cファンネルを軸に、AGE-2ダークハウンドやAGE-1フルグランサによるアシストを駆使する万能機。FXバーストモードになるとスタングルライフルで牽制しつつ、各種性能が変化したCファンネルと全身のビームサーベルを駆使して一気に懐に飛び込み、強力な格闘を叩き込む格闘機になる。
覚醒技は2つ存在するが、そのうち1つはフリットを説得する流れを再現したものであり、フリットのAGE-1が大量破壊兵器プラズマダイバーミサイルを真上に発射する。原作では被害を避けるために敵地を避けて発射したが、本作では高跳び対策や巨大ボス対策と使いどころは一応存在する。また、「敵を狙わず真上に撃つ」というバーストアタックはシリーズ初の物となっている。ほかにもCファンネルを使用していない間はシールドガードがCファンネルを用いた全方位ガードになるなど、ほかにはない特殊な性能を有する。
本機はGガンダム及びターンタイプ、ダブルオークアンタとならび、頻繁に最強論争に駆り出されている。しかし本編ではキオが相手を戦死させないように撃墜していたり、戦っていたため、圧倒的な戦闘描写等はFXバースト以外で見当たらず、議論の種となっている。
アニメ作中での最大の功績は、援護ありとはいえ武装を失うだけで本体は無傷のままヴェイガンギア・シドを沈めた一戦。確かに強力な機体だが、アニメの個体は小説版程の化け物ではないため、最強議論に名を連ねることができるかは微妙なところ。ただし、かつて封印された技術の塊であるヴェイガンギア・シドを含め、光波推進などの技術が発達していたAGE世界の技術では一切目に見えた損傷ができなかったその硬さは少なくとも評価に値する。
論争に挙げられる要因は主に月刊コロコロコミック2012年7月号での「ガンダム史上最強のMSが人類を守る!!」というキャッチフレーズであり、必要とあらばAGEシステムでいくらでも強化できる点も要因となっている。
しかし、A.G.世界のMSは、14年間ヴェイガンの初期の量産機であるガフランに負け続けていたジェノアスがドッズガンで雪辱を晴らして以降、戦果を上げて近代化改修したMSがヴェイガンの技術の到達点であるギラーガを撃墜したり、AGE-2を近代化改修したMSがAGE-3のパワー、攻撃力とギラーガ以上の機動性を持つガンダムレギルスの性能差を覆して撃墜したりと、人の能力、経験、そして気持ちの強さが最後には勝敗を決する点からも、時として数値上のスペックでは測れない広い可能性を持っており、一概に最強とは言い切れない。
掲示板
258 ななしのよっしん
2022/09/08(木) 22:30:57 ID: t7Vn0mLd8y
>>257
宇宙世紀と同じく形状からじゃない?単に漏斗の英訳だし
259 ななしのよっしん
2022/09/08(木) 22:58:32 ID: BID37opIBM
問題はそのCファンネルの形状がどう見ても漏斗とは言い難いことだ
各種書籍のCって何?の説でも、「チョッパー」説、「カッター」説、「シグルブレイド」説が書いてあるくらい刀剣状
小説版だと、初期型が漏斗型だった名残からか、ファンネル博士が研究に携わったからかって感じで、かなりぼかしながらCファンネルそのもの以外に何かしらの由来はあったんじゃね?ってしてるらしい
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最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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