ガル(Gal)とは加速度の単位であり、地震の揺れによる加速度を表す単位としても用いる。
名前は、ガリレオ・ガリレイが元である。
1ガルは「毎秒1cmの割合で速度が増える度合い(加速度)」を示しており、980ガル(毎秒980cm速くなる)が1G(地球の重力)となる。
加速度とは「一定方向にある程度の時間かかり続ける」ことである。
ガルは非国際単位系であり、「メートル毎秒毎秒(m/s²)」が国際単位系である。
1Gal = 0.01 m/s² となるため、「センチメートル毎秒毎秒(cm/s²)」と書き表すこともできる。
地震の揺れは、地面に水平に南北(縦)・東西(横)・上下の3方向で解析され、これらを合成して算出したものを最大加速度としている。
地震の場合は加速度が様々な方向にかかり、ある程度揺れても、最大加速度が0.02~0.1秒前後と非常に短い時間で生じるので、加速度が大きいのは一瞬だけの事になる。
また、地震の揺れ方によってはガルの数字がそこまで大きくないにも関わらず、震度や被害が大きくなることがある。
東日本大震災では約2900ガルで震度7だったが、阪神淡路大震災では約800ガルでも震度7であった。
これは、震度の算出方法が「同じ震度でも周期が0.5秒以下の細かな揺れではガルの値が大きく、周期1秒程度の揺れでは小さくなりやすい」というデータによって、
周期0.1秒の揺れでは2700ガル程度、周期1秒の揺れでは600ガル程度で震度7の基準となるためである。
例えるならば、電車が走行中に小刻みに揺れても立っていられるが、ポイントを通過する際に揺れるとよろめいてしまう事と同じである。
震度 | 加速度 | 備考 |
震度0 | 0~0.8ガル | |
震度1 | 0.8~2.5ガル | |
震度2 | 2.5~8.0ガル | |
震度3 | 8.0~25ガル | |
震度4 | 25~80ガル | |
震度5 | 80~250ガル | 80~100ガルが多い |
震度6 | 250~400ガル | 関東大震災は300~400ガル |
震度7 | 400ガル以上 | 阪神淡路大震災は600~800ガル |
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最終更新:2024/12/23(月) 02:00
最終更新:2024/12/23(月) 01:00
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