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(まとめ)大納会の日経平均は4日ぶりに反落 2024年の年間パフォーマンスは19%の上昇 年末値で35年ぶり最高値を更新 - 市況概況

12月30日 16時53分
マネックス証券
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東京市場まとめ

1.概況

大納会となる本日の日経平均は4日ぶりに反落となりました。日経平均は、44円高で取引を開始するも、すぐさまマイナスに転じました。先週末の米国市場が下落となったことや、27日に大幅上昇していた反動から、年末年始の連休を前に利益確定売りや持ち高調整の売りが出やすく、その後もじりじりと下げる展開が続きました。午前10時過ぎに心理的節目の4万円を割り込んだ後一時的に持ち直す動きも見られましたが、再び4万円を割り込み、前場は301円安の39,979円で取引を終えました。

心理的な節目の4万円を下回ったことから、後場に入り一段安となりました。取引終盤にかけては39,900円前後で一進一退の展開となり、結局386円安の39,894円で取引を終えました。

新興市場では、東証グロース250指数が0.1%安と小幅に下落、4日ぶりに反落しています。

2.個別銘柄等

値がさ株が指数の下げをけん引しました。アドバンテスト(6857)は一時5.6%下落、リクルートホールディングス(6098)は一時3.0%下落、ファーストリテイリング(9983)は一時1.9%下落、ソフトバンクグループ(9984)は一時1.0%下落となりました。

2024年の株式市場で上昇が目立った電線株や防衛関連株も本日は売りが先行しました。フジクラ(5803)は一時4.3%下落、古河電気工業(5801)は一時3.0%下落、住友電気工業(5802)は一時1.7%下落、三菱重工業(7011)は一時2.9%下落、川崎重工業(7012)は一時4.2%下落しました。

日産自動車(7201)は、5.7%下落となり、日経平均採用銘柄で値下がり率トップとなりました。本田技研工業(7267)との経営統合協議を巡り、日産自動車と本田技研工業の統合比率はおよそ1:5が協議の出発点となりそうだとの試算が報じられ、日産自動車の存在感の低下を意識した売りが続いているようです。

一方、海運株は上海輸出コンテナ運賃指数が前の週から上昇したことを背景に上昇しました。川崎汽船(9107)は一時3.7%上昇、日本郵船(9101)は一時2.3%、商船三井(9104)は一時2.4%上昇となりました。

その他、イビデン(4062)は一時5.5%の上昇となりました。河島浩二社長が「2025年もAI(人工知能)ブームが続き、現在同社が進める大規模な増産投資後も需要に供給が追いつかない可能性がある」と述べたことが報じられ、大幅高となった模様です。

また、経営統合に向け協議をしているウエルシアホールディングス(3141)とツルハホールディングス(3391)の上昇が目立ちました。当初2027年末までとしていた統合時期について2年ほど前倒しし、2025年末に統合する方向で調整していると伝わり、材料視した買いが集まりました。ウエルシアホールディングスは7.5%上昇、ツルハホールディングスは6.2%上昇しました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は4日ぶりに反落となり、終値ベースでは惜しくも4万円を下回っての取引終了となりました。この一年を振り返ると、生成AIブームや東証の資本市場改革を背景に年前半に大きく上げ、夏場の急落を経ても脱デフレへの期待などから底堅く推移し、結局2024年の年間パフォーマンスは19%の上昇となりました。年末株価としての最高値も1989年以来35年ぶりに更新となり、来年の更なる上昇への期待が募ります。

今年も当欄をご愛読いただき誠にありがとうございました。
2025年もどうぞよろしくお願いいたします。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)

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