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地方で働こうと思ったあなたへ、移住時に検討すべき5つのこと

こんにちは。中部オフィスで開発部長をやっているmoaiと言います。これは、freee Developers Advent Calendar 2021 - Adventarの13日目の記事です。

今ではfreeeの中部オフィスで楽しく働いております。 freeeの中部オフィスの開発チームは働く環境としてはとても気に入っています。

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中部オフィスでうなぎを食べている様子

でも、今日はその話ではありません。

今日話したいのは、地方で働く際に検討しておいたほうが良いことをフラットに書いてみようと思います。

コロナ禍が始まってから、もう二年近くなります。 freeeも2020年3月からフルリモート体制に移行しています。

そんな中、安い物価、豊かな住環境、子育て環境などを夢見て地方移住を検討された方も多いかと思います。 一方で東京と比較して仕事はあるのか?など不安材料もあると思います。

私も2018年に愛知県に移住を決断してから、2020年に実際に移住するまで様々なことを調べ検討しました。

今回は検討の際に調査したこと、実際に愛知県に移住してわかったことを共有しようと思います。 この記事を読んで更に納得感高く地方移住を検討できる材料になればと思います。

この記事では特に以下の5つについて話してみます。

  • 何を理由にして地方に移住するのがよいのか?
  • 生活コストはどうなのか?
  • 住環境はどうか?
  • 子育て環境はどうか?
  • 職環境はどうか?

この話の対象読者

私はWebアプリケーションのソフトウェアエンジニアです。 そのため、似たような境遇な人が対象読者になります。

具体的には以下のような人を対象にしています。

  • ソフトウェアエンジニア
  • 20代~40代前半
  • 現在東京に在住
  • 地方移住を検討している

何を理由にして地方に移住するのがよいのか?

地方に移住を決心する時は東京では得られないものを理由にすることが良いかと思います。

地方に限らず移住には環境が変わるストレスは多くあります。 そのため、ストレスが多い環境で心が折れてしまうこともあります。

このときのために、東京で手に入らない何かを理由にしておくと良いと思います。

具体的にはこの辺りとかがぱっと思いつきます。

  • 【仕事】様々な経験を積みたい
  • 【家族】子育てを実家の近くで行う
  • 【住環境】広い家に住みたい

【仕事】様々な経験を積みたい

東京と違い地方では人の換えがききづらいです。そのため、多能工的な人が育ちやすい環境です。

これは人口が少ないから起きる現象です。 人口が多いと一つの職種を極めるという仕事の仕方をする人種を組み合わせて仕事ができます。 しかし、人が少ないと一人の人間が様々な仕事をする必要が出てきます。 結果として多能工的な仕事スタイルの人間が育ちやすい環境になります。

様々な経験をしなければならないという状況を強制的に作るのに地方はもってこいな環境です。

【家族】子育てを実家の近くで行う

家族が地方にいる場合は大きな理由になります。

私も実際に実家のサポートを得ながら子育てをしたいと思い、移住を決断しました。 子育てに関して実家のサポートを得られるのは大変楽です。

2人で子育てするのと、祖父母が加わり4~6人で子育てするのでは負担が全く異なります。

実際にサポートしてもらっている身としては祖父母には頭が上がりません。

【住環境】広い家に住みたい

後述しますが、住環境は大変豊かになります。 これは東京では手に入れることが難しく、大きな理由になります。

生活コストは大して変わらない

地方に移住すると家賃が安くなって生活コストが大幅に削減されると勘違いしがちです。 しかし、生活コストは東京と大差がない地方がほとんどです そのため、生活コストを理由に移住することはおすすめしないです。

実際に物価指数を見てみましょう。

2007年の物価指数のグラフ これは2007年の物価指数の抜粋です。

多くの地方で東京と比べても10%程度しか変わらないことがわかります。

実際に地方に移住してみた私の感覚としても、確かに物価という点では東京都とそれほど差がないように思います。 また、家賃自体は大幅に下がりますが、代わりに車購入費用がかかります。 この車購入の費用と家賃減少分が大体同じくらいです。 その結果、生活コストはトントンになるイメージです。

これらのことから生活コストが下がるということを理由にして地方に移住するのは得策でないと言えるでしょう。

住環境は大幅に改善します。

部屋は広くなるし、家賃は下がります。その結果住環境は大幅に改善します。

一例として家賃について東京と愛知を比べてみます。 SUUMOで代表地点として千代田区(東京駅がある)と、中村区(名古屋駅がある)地点を比較します。

間取り 東京都の平均家賃(万円) 愛知県の平均家賃(万円)
ワンルーム 6.6 5.5
1K/1DK 8.7 5.5
1LDK/2K/2DK 16.7 8.1
2LDK/3K/3DK 23.8 10.2
3LDK/4K~ 31.3 11.9

同じ広さであれば、半分程度になる価格帯が多いです。 また、広くなったときに家賃の上がり幅が小さくなります。

保育園の待機児童は0人です。

子育て環境の中でも特に保育園事情は地方のほうが格段に有利です。

名古屋市の待機児童を表すグラフ これは名古屋市の例です。

実際に保育園の申し込みをしてみていますが、共働きであれば保育園は第一希望の保育園に入れる見込みだと思います。

また、子育てに関わる公共の施設も子供の数に対して十分にあります。 私達夫婦は子育て支援センターなども利用しています。 この予約もセンターが空いている時間であれば、ほとんど即日の予約が可能でした。

子供がもう少し大きくなったタイミングでの教育機関の数などは東京のほうが当然多いと思います。 しかし、小さな子供を育てるにあたっての支援は地方の方が得やすいと言えると思います。

仕事事情

地方での仕事は探すことはことはできる。 しかし、東京で仕事を探すよりは難易度が高いと思います。

仕事事情に関しては

  • 地方にオフィスがある仕事
  • リモートで働くことができる仕事
  • 上記のハイブリッドな仕事

について考えます。

オフィスがある仕事

まず、地方がオフィスがある仕事に関しては東京と比較して少なくなります。 その件数は求人サイトを検索するとすぐに調べることができます。

今回は私が移住した愛知県の例を示します。 愛知県の例だと求人の数は大体東京の1/10以下になります。

以下はGreenでWebアプリケーションを開発している求人数を調べてみます。

地域 東京 愛知県
求人を出している企業数 2,138 227
求人数 6,641 549

(リンクが作れなかったので調査時のスナップショットになります。すみません。)

しかし、おそらくこれを読んでいるあなたの想定より企業があると思います。 名古屋に関しては以下の記事を参考にしてみてください。名古屋駅周辺にはたくさんのWeb企業のオフィスが存在します。 ctyo.hatenablog.com

リモートで働く仕事

移住先では職場の人間とは会わず、リモートで働く場合はどうでしょうか。

これもとても多いわけではないです。 リモート専門の求人サイトを調べてみます。

すると190件と出てきます。 この雇用形態はまだまだ一般的ではないと思います。

コロナ禍になり、2年が経とうとしています。 それにより、個人的にはリモートでの働き方は一気に普及したように感じました。 また、大手のWeb企業もフルリモートでの働き方の求人を出したというニュースもありました。 しかし、実際の求人を調べてみると、それほど件数でないことがわかります。

リモート・リアルのハイブリッドな仕事

リモート・リアルでのハイブリッドな仕事環境はどうでしょうか?

この仕事環境は東京でもまだまだ一般的ではないです。 そのため、地方では余計にレアです。 これについては、数字で出てくるもの少なく、調べることが難しいです。

現在のコロナ禍の事情を鑑みて、freeeも含めていくつかの企業は出社頻度を調整しながら仕事をするスタイルの会社は存在します。 このような企業群はリモートのメリットとオフラインのメリットの組み合わせて開発をしています。

個人としてはこのような仕事スタイルが一番好みです。 というのも、実装するときには個人で集中する事ができるし、設計やチームビルディングなどはオフラインでコミュニケーションすることができるからです。

とはいえ、このような仕事スタイルで仕事ができる企業はないのが現状です。 このような仕事環境を見つけるのは、人力で情報収集するしかない状態と思われます。

結局、地方移住はアリなのか?

アリだと思います。

地方では人が少ないが故に第一人者になれる仕事の機会がそこらに転がっています。 また、住環境、子育て環境も向上します。

私はこれらが魅力的に見えています。 ぜひ検討してみて、面白そうであれば地方移住検討してみてください。

もし話が聞きたければ、以下のMeetyでお話することもできます。 meety.net

是非検討してみてください

明日は banaさんが freee会社設立の登記周りの話をしてくれる予定です! お楽しみに!