ポツダム宣言を受諾して、 ① 天皇主権から、国民主権への大転換 ② 軍部の解体 がポツダム宣言の絶対条件でした。 したがって、ＧＨＱは①②の条件は絶対に譲れないけれど、 それ以外は、日本政府と国会に任せた経緯があります。 つまり、①②以外は、日本側が深く関与しているので 日本国憲法は明治憲法７３条の改正手続きで成立しています。 日本側で追加変更したものとして、例えば下記の③④があります。 ③ ＧＨＱ草案では、身分制の貴族院を廃止して、衆議院１院制でしたが、 日本側で、衆議院参議院２院制に変更しています。 ④ ＧＨＱ草案には無かった、生存権を追加したのも、日本側です。 戦後の食糧難で国民が食べるものにも窮していた現状を改善するために、 国民の生きる権利を認めて且つ、国の責任の明確する（抽象的権利説）ように 日本側国会の要求で、日本政府が改正案に追加した訳です。 ＞国民の意思を問うのが筋かと思いますが、そう出来なかったのはなぜでしょうか? 理由ははっきりしています。 日本国憲法は明治憲法７３条の改正手続きで成立しているからです。 明治憲法７３条では、国民投票は要求していないからです。