日本を代表するROMカートリッジ交換型のレトロゲーム機についてです。どうして「実機・互換機用」と謳われた新作ゲームを出しているものと出していないものがあるのですか? ファミリーコンピュータ(ファミコン)・スーパーファミコン・ゲームボーイ(ゲームボーイカラー)・メガドライブ・ワンダースワンは2010年代中盤辺りから2025年の現在に至るまで新作ゲームが未だに出ています。ファーストパーティー(ハードメーカー)が持つ特許権(発売から20年間だけ発生する)が既に切れた後であるため、任天堂・セガ・バンダイといったファーストパーティーを通さずにゲームソフトが開発されています。特にワンダースワンはワンダーウィッチという民生用の開発キットまで存在します。ちなみに、ハードが現役の頃は開発キットを通すしかなかったのですが、新作ゲームの展開を再開して以降は開発キットを通さずにエミュレーションによる開発環境でPC(パーソナルコンピューター)だけでの開発が主に変化しました。 ファミコン以前のゲーム機(北米ではメジャーであったアタリ2600に関しては、新作ゲームが不定期に出ている)、カセットビジョンシリーズ、セガ・マークIII(マスターシステム)、ゲームギア、ネオジオポケットに関してはマイナーすぎて新作ゲームがあまり出されていませんが、海外マスターシステム用のソフトは、メジャーな国もあるため、新作ゲームが未だに出ている様子です。マスターシステムとは互換携帯ゲーム機にあたるゲームギアとのクロスプラットフォーム作品も少なくありません。 PCエンジンは、ハドソン・セイコーエプソン・日本電機(NEC)が共同で開発し、日本電機ホームエレクトロニクス(NEC-HE・本機のファーストパーティー)が販売していました。ただ、ロムカセットはHuCARDという三菱樹脂が開発した独自規格であるが故に(特許権は切れている)、新作ゲームが未だに出ていない模様です。 同じロムカセット交換型のメジャーなレトロゲーム機であってもハードによって新作の出し具合に差がある事が解りました。