どうしてポケットモンスターにおけるアニメシリーズの世界線は「メガシンカ有り、最終兵器無し」となっていますか? まず、原作のゲーム本編シリーズは、メガシンカと、最終兵器はセットなのが原則で、作品に応じてこのセットが描かれる時と描かれない時があります。漫画作品だと『ポケットモンスターSPECIAL』は「メガシンカと最終兵器が存在する」世界線なのが原則です。 その最終兵器も、ゲーム作品の『ポケットモンスター X・Y』の根幹をなす要素であり、テレビアニメに登場していない人物のAZが開発した3000年前に起こったカロス戦争の副産物であり、必ず3000年前のカロス戦争と最終兵器とAZはセットで描かれる必要があります。 『Pokémon GO』や2026年に配信予定の対戦ツールである『Pokémon Champions』は、最終兵器こそ描かれませんが、メガシンカ、Zワザ、ダイマックス、テラスタルといった第六世代から導入されたポケモンバトルに関する基礎的な強化要素が導入されるという、2023年版テレビアニメと同じ世界線となっています。 本題のテレビアニメシリーズは、1997年から2023年までにかけて放送されたサトシを主人公としたもので、そのうちの『ポケットモンスターXY』が最終兵器の要素を敢えて採り入れず、メガシンカだけを採り入れているのは、作品自体が世界中で放送される子供向けフィクション作品であることと、子供番組で戦争に関する描写を描いてはいけない国が存在する事もあるからです。漫画作品だと穴久保幸作の『ポケットモンスター XY編』がアニメシリーズと同じ要素です。 戦争関連の子供向けアニメだと、『ドラえもん』は戦争を扱ったものは明確に分けた上で、子供番組に対する戦争描写の規制国では封印作品としている事で対象されているし、アニメ映画だと『はだしのゲン』や『火垂るの墓』だと、子供を主人公とした作品が明らかに子供向けだと看做されているため、子供番組に対する戦争描写の規制国では展開こそされていますが、テレビ放送はされていません。 ポケットモンスターシリーズだと、テレビアニメ版と同じOLMが制作したWebアニメの『ポケモンジェネレーションズ』や『Pokémon Evolutions』は、テレビ番組ではないこともあり、両作とも最終兵器も含めて描かれています。