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日本製鉄によるUSスチール買収騒動について。 そもそもなぜ、アメリカの鉄鋼業の組合(=全米鉄鋼労働組合)は買収に反対するのでしょうか?

回答(7件)

概ね、皆さんが回答をして下さっているので、もう少し詳細の部分を補足します。 全米鉄鋼労働組合の会長は、デビッド・マッコールです。 彼は1999年から2019年まで20年間、オハイオ地区のダイレクターを務めていました。 このオハイオ地区にあるのが、クリーブランドクリフスです。 そしてクリーブランドクリフスが、この20年間で一気にUSスチールを追い抜いて全米3位の生産量を確保したのは、マッコール会長の影響力が有りました。 急成長の陰には、USスチールの子会社を始め、各社の買収による物なのですが、この際にマッコール会長が労働者を抑え込んで来た事で、買収を次々に成功をさせました。 云わば両者はビジネスパートナーとも言える関係で、もっと言えば戦友レベルです。 だからこそ、横やりを入れて来た日鉄への対抗心は強かったし、マッコールとしても自分の権威を失墜させない為にも、日鉄の買収は絶対阻止したかったのです。

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uzg********さん、st0********さんが指摘しているように、クリーブランドクリフスというアメリカの製鉄会社とその労組が絡んでいますね。 裁判の中で明らかにされると思います。 日本製鉄とUSSとのあいだの協力関係ができたので、また新しい展開が始まる可能性もあるのではないでしょうか。

始まりはクリーブランドクリフスというアメリカの製鉄会社が斜陽のUSスチールを低価格で買収しようとしてた。利益の出ない鉄工所は閉鎖、余剰人員は解雇の計画でね。ところが其処に日本製鉄が高値の買収と将来計画を持って割り込んで来た。USスチールの経営陣や労働物そして株主も前向きな日本製鉄の買収に賛成した。 面白くないのが買い叩きに失敗したクリフスで、組合員数の多いクリフスの発言力を利用し全米鉄工労連に反対させた訳、当事者でもないのに。 更にロビー活動で大統領選最中の政界にも働きかけたわけ。 さて、アメリカ大統領って退陣直前にはかなりいい加減になりバイデンさんも ①息子を恩赦にして無罪放免 ②ついでに死刑囚36名の減刑 なんてやってるわけ。 理性的に考えれば日本製鉄の資金と技術でテコ入れしないとUSスチールは早晩消滅します。 そしてアメリカの鉄工業はハイエンド商品以外は中国に負けます。 ドサクサ紛れに ③日本製鉄の買収許容 有りかと思ってたけど。

この話 危なかっしくて 胡散臭いからでしょう 労働者は 雇用が 確保され かつ安全確実を 選びます 日本製鉄が 絶対王者であれば 日本製鉄単独でも やって行けそうである べきところ 日本製鉄側の 話のところどころに 中国の製鉄業に 押されていて 日本製鉄は単独では 難しく USスチールと一緒になって うまくいく といった調子で 話が 一貫していない また 買収の話が 行き詰まりそうになると どこからともなく 好条件が 飛び出し 条件が 上積みされる 企業経営として 大盤振る舞いの採算にのる 裏付けとなるような 技術は あるのでしょうか それとも「ブラフの 弱者連合」でしょうか 誰もが 怪しいと 思うのでしょう

>USSの経営やUSSの組合は賛成しているのに、なぜ無関係な業界の組合が反発 >するのでしょう。 多分ここが理解できない根本だと思います。 日本は世界でも例外的な企業別の労働組合制度の国です。労使が係争をしてもこれは同じ会社の経営陣と労働者が行うものです。 ところが日本以外の国ではそこが大きく違います。工場労働者はその会社の社員ではなくてその業界の労働組合の組合員なのです。たまたまそこの組合からその会社に派遣されているだけのことです。 なのでUSスティールの工場労働者はUSスティールの社員ではなくて全米鉄鋼労働組合の組合員なのです。 それを理解しないとこの問題は全くちんぷんかんぷんです。日本の労使関係って世界的に見ると全く特殊なので、日本的な考え方を一回捨てないと理解できません。 USスティールの経営陣と日本製鉄は買収に合意しているのですが全米鉄鋼労働組合が反対しているのです。 ちょっと前にドイツでVWの工場の大規模ストがありましたが、あれもVWの労使がもめているのではなくVWの経営陣と工場の労働者は加盟している労働組合ともめていたのです。