レビューを楽にするたった1つの方法

photo by AstroSamantha

こんな勉強会に参加してきた。

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ワークショップですごく学びがあったので共有しようと思う。

レビュー対象の価値を考える

ワークショップでは、参加者に某システムの設計書(抜粋版)が配られ、それをレビューしてください、というところから始まった。

仕事の後で疲れていることもあるし、どこのものとも知らない設計書を突然渡されてもちゃんとレビューなんかできるわけない、と一瞬思ったのだが、ここにある観点を1つ差し挟むことで劇的にレビューがやりやすくなった。

それは、レビュー対象の価値を考えてみようというもの。

具体的にはこうだ。

まず、レビュー対象となる機能が実現されることにより、どのような価値が生まれるかという物事を、価値の高いと思われる順に列挙していく。

たったのこれだけ。

対象の価値を基準に考えるというのは、とてもよい方法で、実際にやってみると以下のような効果が得られることがわかった。

レビューのとっかかりが得られる

レビューをしろ、といきなり言われても、どういう観点でレビューすればよいものか最初は迷ってしまう。対象の価値を考えることで、その価値を正しく得るために不足している物事はないか、という着眼点が生まれ、レビューに取り組む足がかりをすんなり得ることができる。

価値を基準に考えることで、レビュー対象を自分事として考えることができるようになる。

仕事終わりのワークショップで突然配布された謎の設計書。普通なら誰のものともわからない設計に対して本気でレビューしろと言われても難しい。しかし、それによって得られる価値を最初に考えることで、自分がこのシステムから得られると思われる価値はなにか、という観点が生まれ、すんなりとその設計を自分事としてレビューできるようになると感じた。

価値に優先順位をつけることで、それがそのままレビューの優先順位になる

価値の高い物事から優先して考えることで、レビューの優先順位が自動的に生まれ、より本質的な物事に着目して考えることができるようになる。裏を返せば、設計書の誤字脱字とか、レイアウトといった瑣末な物事に対する観点が後回しになり、意味のあるレビューをすることができる。

さっそく意識してレビューに取り組んでみよう。