開発時のコードネームは、「Memphis」(メンフィス)。Microsoft社が開発したWindows95の後継OS、Windows 4.10.1998のこと。
USBの正式サポート*1、シングルクリック中心のインターフェイス、Internet ExplorerのOSのユーザーインターフェースへの組み込みが図られた。
一応最低環境はIntel 486DXプロセッサ 66MHz、メモリ16MBとなっているが、実際のところは推奨動作環境であるIntel Pentiumプロセッサ 133MHz以上、RAM 64MB以上ないと使い物にならない。
Windowsで安定しているバージョンと言われているが、WindowsNT系のカーネルと異なり、メモリ空間をフラットに使えないなどといったことも要因となり、限られたメモリリソースを環境によっては短時間で食いつぶしていしまうことがあり、不安定といわれている。
またACPIなどの電源管理周りの完成度がまだ未熟で、一部のノートパソコンで休止状態(ハイバネーション)機能が上手く働かなかったり、旧式のデスクトップマシン等ではACPI対応のハードウェアであるにもかかわらず、APMの利用にとどまっていた。だがこれらはハードウェア周りの完成度の未熟さであることが大きい。
Windows98にはSecond Edition*2(通称:Windows 98SE)というバージョンも存在するが、それはServicePack1相当のバグ修正とIEEE1394の正式サポート*3、インターネット接続の共有によるNAT機能、Internet Explorer5の搭載をしたものである。
2006年7月11日、マイクロソフトはこのOSのサポートを終了した。