HIV(Human Immunodeficiency Virus)
ヒト免疫不全ウイルス
ヒトの免疫細胞を破壊し、後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起こすウイルス。
直径100〜120nmのレトロウイルス科レンチウイルス亜科に属する球形ウイルス。「HIV-1」と「HIV-2」と呼ばれる2種が確認されており、いずれも、後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因となりうる。
「HIV」がウイルス名であるのに対し、「AIDS」は免疫不全を発病した状態を表す。「HIV」は疾病名ではない。このため、「HIV」を「HIVウイルス」、「AIDS」を「HIV感染症」と呼ぶことも。
性的感染、血液感染、母子感染
日本では粘膜を経由した性的感染が最も多い。
感染後数日間の潜伏期間を経て、感染初期には発熱や頭痛などのインフルエンザのような症状が認められる場合が50〜90%。その後、免疫効果によりインフルエンザのような症状も認められなくなり無症候期が続く。無症候期中も、体内でHIVが増殖し続けており、免疫不全状態に陥る。
AIDS、HIV検査、日和見感染