オープンアクセス出版社PeerJ、論文処理費用の割引に使える“PeerJ Tokens”を査読者・編集協力者に報酬として提供すると発表

2022年2月3日、オープンアクセス出版社PeerJが、PeerJの刊行物の査読者・編集協力者(Academic Editor)に対し、“PeerJ Tokens”を報酬として提供すると発表しました。

査読への貢献に対する報酬のあり方を見直すことを目的としており、“PeerJ Tokens”は1トークンあたり10ドル分の論文処理費用(APC)として利用できると述べられています。発表によると、有効期限・上限なく蓄積でき、共著者とのプールや同僚・友人への譲渡も可能です。

査読者は、最初の査読依頼があった際に引き受けるかどうかに関わらず5トークン、その後、1件の論文の査読につき10トークンが付与されます。編集協力者は、投稿論文を処理するごとに5トークンが付与され、また、12か月に1回100%のAPC割引の特典が受けられるとあります。

PeerJ Tokens – Rewarding Peer Review(PeerJ, 2022/2/3)
https://peerj.com/blog/post/115284885301/peerj-tokens-rewarding-peer-review/

参考:
オープンアクセス出版社PeerJ、UNSILO社の“Reviewer Finder API”を採用:査読ワークフロー最適化のため
Posted 2019年12月10日
https://current.ndl.go.jp/node/39708

CA2001 – 動向レビュー:オープン査読の動向:背景、範囲、その是非 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.348 2021年06月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2001

CA1829 – 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1829

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