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データクラウドを次の段階へ Snowflakeがアプリ開発・運用に拡大

 クラウドデータウェアハウスのSnowflakeが新しい段階に入りつつある。6月中旬に開催した年次イベント「Snowflake Summit 2022」で、開発ツールでのPythonサポート、トランザクションデータのサポートなど多くの発表を行った。データクラウドで注目を集める同社が、開発・マーケットプレイスも含むエコシステムの確立を目指すものだ。

Pythonのサポート

 今回の発表で開発コミュニティの観点から目を引くのがPythonのサポートだ。Snowflakeの開発者フレームワーク「Snowpark」は、Snowflake上に保管するデータへの処理プログラムを作成するツールで、2021年に発表。2022年初めにGA(一般公開)となった。

 これまで、JavaとScalaをサポートしていたが、新たにPythonのサポート「Snowpark for Python」が追加された。データサイエンスで圧倒的な人気のPythonは必須で、ようやく準備が整ったとも言える。

 「われわれはPythonに投資しており、データサイエンティスト、データエンジニア、アプリ開発者が、データのガバナンスを損なうことなく(Snowflakeの)データクラウドでこれまでより多くのプログラムを実現できるようにしたい」とSnowflakeは述べている。

 また、今年3月に買収したStreamlitを統合することも発表した。Streamlitはデータに特化したWebアプリの開発フレームワークを提供している。Pythonだけで簡単にデータの処理結果を可視化でき、Snowflakeのプラットフォームとも相性がよいという。

 今回のSnowflakeのPythonサポートは一定の評価を得ているようだが、決して同社が先行しているわけではない。Constellation Researchのアナリスト、Doug Henschen氏は「Teradata、Google BigQuery、Verticaなどの競合はPythonをサポート済みだ。Snowflakeは追いかけているところだ」とInfoWorldにコメントしている。