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大義名分で言いくるめるのが難しいことがらについて

母親は兵士になった―アメリカ社会の闇

母親は兵士になった―アメリカ社会の闇

▼アフガンに派兵されるはずだったシングルマザー米兵、子どもを実母にあずけようとするも、実母は祖母や障害を持つ娘の世話で手いっぱい。
どこにも子どもを託せないまま招集日を迎え、どうしていいかわからず基地に出頭しなかったため、彼女は逮捕された。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/2513
▼ママ兵士、アフガン派遣の試練
This Mom's Army
>オバマの「3万人増派」で前線に送り込まれる兵士の中には幼い子供を抱える女性もいる。厳しい任務と家庭の両立に悩む彼女たちの選択は
http://newsweekjapan.jp/stories/us/2009/12/post-834.php
▼母の日とイラク戦争
2008/05/11
>「イラクでは、あらゆる場所が戦線である。そのイラクで、米軍女性兵士たちは、階級・所属を問わず、あらゆる場所で戦っている。2003年以来、イラクとアフガニスタンに派遣された女性兵士は15万5,000人以上−1991年の湾岸戦争に比較して、その人数は4倍である。430人以上の女性兵士が戦傷を負い、70人以上が戦死しており、その戦死者数は朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争で戦死した女性兵士総数のほぼ2倍に及ぶ。」・・・
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2008/05/post_5bb6.html

「ともぐい主義」をボコボコに批判するよ(@∀@)・・・ちきりん理論のインチキについて その1

・・・最近、「ちきりん」という人のブログの以下の記事が、googleのピックアップリストに何度か登場してきた。

▼若年貧困層が戦うべき相手は誰なのか?
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1003/16/news004.html
>近年、若年貧困層が立ち上がり、声をあげています。そのスローガンの中に「この年収では結婚もできない!」というタイプのものがあります。ちきりんは、若者層がひどく虐げられているといるという現状認識については同意見なのですが、この手のスローガンにはいつも違和感を感じます。
>それは、この「結婚できる給与額の要求」が、まさに日本が高度成長時代に作り上げてきた「年功序列賃金制度の維持」を意味しているからです。その主張の中では、給料とは「お金が必要な人に払うもの」であり、「仕事の成果に対して払うもの」とは位置付けられていません。だから、子どもの教育費や家のローンなど、一番お金が必要な50代の給料を高くして、薄給でも暮らしていける若者には安い給料を払うのです。
・・・
>翻って現在、若者たちは「こんな年収では結婚できない」と自らの不遇を訴えます。けれど、もし今の段階でそれに必要な額を払えば、彼らは数年後には「こんな給料では子育てできない」と言い出すでしょう。そして10年後には「こんな給料では家のローンが払えない」、60歳になれば「こんな退職金では親も介護できない」と言い出すことになります。
>これをすべて満たしていけば、彼等の主張は「年齢が上がれば、必要な額も多くなる。したがって、中高年により多くを支払え」という主張となり、つまりは「年功序列賃金を維持してくれ!」という主張と同一となります。
・・・

> それぞれのエリアにそれぞれの主張を入れてありますが、ちきりんが違和感があるのは、ここで左下、緑エリアの若者が発する「結婚生活に必要な額を支払ってほしい」というタイプのスローガンです。
>前述したように、これは「年功序列賃金を払え」という主張と同じです。「給料は生活給である」という前提の上に立つ要求です。ちなみに上段の人にとっては成果主義制度が有利で、下段の人には年功序列賃金が有利なので、緑エリアにいる若者が「年功序列賃金が望ましい」と主張すれば、それは下段の人から上段の人に向けた要求と認識されます。
>けれど、ちきりんにはこの「上下の戦い」があまり生産的に思えないのです。なぜなら、上下の戦いは「資本主義の上段」と「共産・社会主義の下段」という構図だからです。資本主義では給料は成果に基づいて分配しますが、共産主義では成果とは関係なく生活費の必要性に応じて分配するのが原理原則です。
>しかし、その構図で今から戦うのは無理ではないでしょうか。1991年に解体したソビエト連邦を始め、共産主義体制は多くが崩壊してしまいました。また、社会主義的な政権の欧州の国でも、再分配機能は強化されていますが、下段の労働者の賃金制度は同一労働・同一賃金となっています。
>このグローバル経済の時代に、日本だけ「給料は成果に基づく額ではなく、生活必要額を払います。非正規雇用の人にも年功序列賃金制度を導入します」などという結論を勝ち取るのは不可能に思えます。
>しかし一方で、左(若者)と右(中高年)の問題に注目すればどうでしょう。下段の若者と中高年は、仕事においてほぼ同じ成果を出していても、既得権益を持つ中高年だけが正社員として手厚く守られています。同一労働をしているのに、若者は正社員になれず、その賃金は非常に低いのです。
>この左右の格差について「それはおかしい!」と主張するのは十分に理のある戦いです。こう主張するなら、若者たちの主張が通る可能性は十分あります。ちきりんが不思議なのは、若者たちがなぜ勝てる可能性のある「中高年との格差の理不尽」と戦わず、勝ち目のない「資本主義の原則」と戦おうとするんだろう、ということです。
>いや、若者の中にも「既得権益者である中高年VS.犠牲を押しつけられた若者世代」という対立構造を意識している人はたくさんいるでしょう。しかしながら、彼らの多くが「結婚できるだけの給料を払え」というスローガンが、その対立構造と矛盾していることに気が付いていません。
>彼らが唱えるべきはあくまで「成果に基づいて払え!」というメッセージのはずなのです。そうすれば、自分たちと変わらない成果しか出していない中高年(下段、赤エリアの人たち)が貪っている不当に厚い賃金を一部分配させることができるはずなんです。
>この「成果に基づいて払え!」というスローガンは、「結婚できる給与を払え」=「生活に必要な額を成果に関わらず払え!」というメッセージとは全く異なるものです。
>現在の中高年の中心である団塊の世代には、若いころの経験から「資本主義VS.社会主義・共産主義」という対立構造が染みついている人がいます。彼らはデモやアジテーションにも慣れており、若者が「デモをする」と言えば、いろんな指導をしてくれるでしょう。
>しかし、ちきりんから見れば、その人たちが若年貧困層の不満を利用して、対立の構図をゆがめているのではないか、とも思えます。若者たちの怒りが自分たちに向かうことを避けるため、他の人たちに怒りが向かうように仕向けている、と。つまりは(ここでも?)若者は中高年に巧みにだまされているんじゃないでしょうか。
>というわけで、ちきりんからのアドバイスは「戦う相手を間違えるな」ってことです。戦うべきは「成果に基づく報酬を受け取っている人」ではなく、「成果よりはるかに多い報酬を受け取っている人」です。その「成果よりはるかに多い報酬」を正当化している「年功序列賃金」制度を支持するようなスローガン(=「結婚できる給与を払え」)を掲げていては話が混乱するばかり、という気がします。

・・・結論から言うと、この議論はデタラメです(@∀@)
これまでわたしは「ちきりん」氏のブログやエッセイをそこそこ読んできました。「面白い」と思ったこともあれば「ふうん?」と思うこともあった。でも上記の文章については全否定させていただきます(@∀@) 
というのも、上のブログには明らかに事実と違う内容が・・・ぶっちゃければウソがあるからです。前提となる事実認識が誤っている議論っていうのは、まあだいたい無価値です。ほんとうにごくろうさまです。
・・・それから、議論の進め方についても「いくらなんでもこりゃダメだろうw」ってところがあります。「ありえない前提にもとづき、ありえない論理展開で、ありえない相手を叩く」ところ。
そういえば世の中には、自分の気に入らない意見を述べる人に対して「そんなのマルクス主義だよ」とか「それは共産主義だよ」とか決めつけて、それきり思考停止しちゃう人がよくいます。そういう人たちにかかればオバマも鳩山も「左翼」「社会主義」ってことになっちゃうわけですが、んなわけないジャンwww現実みようよ。それって「ユダヤの陰謀」「フリーメーソンの暗躍」で思考停止する人と大同小異じゃないかなあ。
・・・さらに、議論の結論についても「ああ・・・ほんとうにダメだなあ(@∀@)」って心の底から思います。こーいうのはさいきんよくあるんですよ。「若者が不安定雇用で貧しいのは正社員のせいだ」とか、あるいは山野車輪wのように「若者が貧しいのは老人のせいだ」とか、さもなきゃ「公務員は給料をもらいすぎだ」とか、要するに「だから奴らから奪え」ってな議論。わたしはこれらの議論を「ともぐい主義」と呼ぶことを提唱します(@∀@) わざと議論のフィールドをせまく絞って、「ほんとうは敵じゃないものどうし」をかみ合わせ、より大きな背景や構造に目をむけさせないようにするロジックです。真の問題点や改善すべき構造は、これら「ともぐい主義」の議論フィールドの外側にあります。


以下、「ちきりん」氏の理屈のいんちきについて、くわしく書くことにします。
まず、議論の前提のおかしさについて。
「ちきりん」氏が「声をあげる若年貧困層」というとき、誰を念頭においているのかがよくわからないんですけど、「具体的な人名を名指ししないでアイマイなイメージだけで語る」っていうのはトンデモ理論の基本だからおぼえておいてください(@∀@)
とりあえず湯浅誠さんの意見を見てみましょう。

▼湯浅 誠 / 子育て正社員の余裕のなさは、結婚できない貧困と裏腹の関係!
http://fukuokaunion.blog7.fc2.com/blog-entry-754.html
http://diamond.jp/series/dw_special/10038/
>非正規労働者の賃金は30代で290万円くらいで頭打ちになり、40〜50代になっても増えない。一方、正社員の賃金は、40〜50代で急激に伸び、退職手前で落ちるというカーブになっている。
>日本では教育費をすべて、家計が持たなければいけない。子どもが育つに従って家計の支出は増えるという高コスト生活になっている。そのため、収入もそういうカーブを描かない限り、結婚もできないし子どもも産めないということになる。
>対してヨーロッパは、19世紀以来の福祉国家型の社会を目指すなかで、低コスト社会をつくってきた。だから、ヨーロッパでは賃金カーブは40〜50代になってもフラット。なのに、なぜ生活できるのかというと、学費がタダであるとか社会保障で家計がカバーされているから。
>――日本もヨーロッパ型の福祉国家を目指すべきということか。
>そうではなく、まずは賃金と社会保障をセットで考える必要がある。今は、経営者は賃金は上げられない、国は社会保障の財源がないというどっちつかずの状態。
>だが、両者でうまく 日本型 のすり合わせを模索しながら、少しずつでも賃金が上昇していき、今より多少は低コストの社会をつくっていくしかない。
・・・
>――正社員の給料を下げ、非正規の給料に振り向けろという意見がある。
>そんなところに解決策があるとは思えない。生計の賃金依存度がきわめて高く、そのなかで子どもの教育費を支払いながら高コスト社会を生きているという点では、正社員も非常に厳しい環境にいる。
>彼らは子どもにただまともな教育を受けさせたいだけで、高い賃金でゆとりのある暮らしをしているという実感など、一般の正社員レベルではないだろう。
>ろくに仕事をしていない40〜50代の賃金を下げろというが、そんなことをすれば彼らの子どもは進学できなくなる。結婚できない貧困と、子どもがいることによる余裕のなさは、裏腹の関係になっている。
>――中間のサラリーマン層も納得できる解決策はあるか。
>賃金や雇用に手をつけるのなら、先に言ったように、同時に学費を無料にするなど社会保障も変えていかないと無理だろう。
>こういうと企業経営者は、社会保障は国の財政の話であり、自分たちは関係ないと言う。しかし、社会保障の企業負担を削るために社会保障を抑えていくべきだというのは、財界が1990年代後半にずっと主張してきたこと。
・・・

>経済財政諮問会議のメンバーである、八代尚宏氏と派遣村村長として有名になった湯浅誠氏の2人は意見が対立していることで知られています。が、一つの点で同調することができると少し前の日経ビジネスにありました。それが同一労働同一賃金を徹底することです。
>しかし、この同一労働同一賃金は正社員労働組合が言うものと、八代氏などが言うものとではまったく似て非なるものです。・・・
http://matton.blog91.fc2.com/blog-entry-160.html

・・・おやおやあ?(@∀@)
湯浅氏の主張は、「ちきりん」氏がいう「声をあげる若年貧困層」の主張とは、どうやら違うもののように思われます。
じゃあじゃあ、赤木智弘氏とかはどうでしょうか。

▼【赤木智弘の眼光紙背】子供を生まないことこそ、親の責任である
>時事通信のニュースによると、民間の調査で、お金がないと結婚できないと考えている新成人が、85%にのぼっているという結果が出たそうである。
>意見としては、私もまったくの同意見であり、お金をもっていない者同士が結婚しても、ろくな結果にならないと考えている。
・・・
>・・・幸不幸は個人的な話にすぎないが、子供を産まない大人が増えれば、子供の数が減り、日本という社会全体に対する損失となる。
>だが私は、そのような社会的損失を考慮しても、貧しい若者たちは子供を産むべきではないと考えている。
>子供を産み、育てるということは、当然「新たなる命を育む」ということである。
>そしてその命は一個の人格であって、尊ばれるべきである。
>しかし、非正規労働者の問題を見てもわかるように、いまこの日本は、一人の人間の人格が尊ばれる社会ではない。
>ならば、むしろ子供を産まないことは、子供の人権をもっとも尊重する選択といえるのではないか。
http://news.livedoor.com/article/detail/3972846/?p=1

・・・これも全然違いますね(@∀@)「こんな日本なんだから結婚せんでいい。しても子どもは生まなくていい」だもんねw
さあ、わからなくなってきました。はたして「ちきりん」氏の言うような「声をあげる若年貧困層」っていうのは、ほんとうに実在するのでしょうか?(@∀@) ひょっとして「ちきりん」氏は脳内にだけしか存在しないサンドバッグを叩いてるだけなんじゃないでしょうか、というのが私の疑念なのですが、違ったらぜひ教えてほしいものです。
・・・今日は「その1」ということで、まーこのへんにしておきます。さーて次回以降に書こうと思ってるのは・・・

・「ちきりん」氏は資本主義における賃金とか、あるいは日本型資本主義の特色とかについて「独自研究(@wikipedia)」すぎる意見を持ってるのではないか。それを前提に議論するのは勝手だけど、それになにか現実的な意味はあるのか。
・「ともぐい主義」思考って、資本主義の危機をますます加速するだけじゃないのう?(@∀@)
・「気に入らない奴は共産主義よばわり」で思考停止しないために最低限必要な教養ってものがある気がするよ。

の三本です。またね(@∀@)fngkk!


※ところで余談ながら、「お金がないと結婚もできない」と考えてる人って、そんなに特別な存在じゃありませんよね。

▼「お金ないと結婚無理」8割超=新成人、将来に不安
>結婚はしたいが、お金がないとできない−。結婚情報サービス会社「オーネット」(東京)の調査で今年の新成人の結婚観が明らかになった。経済状況の厳しさに将来への現実的な視点が垣間見える。 先月12〜15日にインターネット上で調査し、新成人の男女832人から回答を得た。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090111-00000021-jij-soci

▼麻生「金がねぇなら結婚するな」発言の動画 学生からは笑い声
>23日に行われた学生主催の集会で、麻生首相は、男子学生から「若者にはお金がなく、結婚の遅れが少子化につながっているのでは」と質問された。学生の質問者は「結婚するのにまずお金が必要で、若者にその結婚するだけのお金がないから結婚が進まないで、その結果、少子化が進むと思うんですが」と質問した。
>これに対し、麻生首相は「そりゃ、金がないで結婚はしない方がいい。まずね、それはおれもそう思う。それは、うかつにそんなことは、しない方がいい」と、またしても物議をかもしそうな発言をした。・・・
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00161596.html

▼「非正規」男性、結婚に困難=子どもの有無も「正規」と開き−厚労省
>2008年までの6年間に結婚した独身男性の割合は、正規社員より非正規社員で低く、約1.8倍の差があることが17日、厚生労働省が公表した「21世紀成年者縦断調査」で分かった。
>子どもを持った割合も約2.6倍の開きがあり、雇用形態の違いが結婚や出産に与える影響の大きさが改めて浮き彫りとなった。・・・
>結婚の割合は収入に比例して高まる傾向があり、年収400万円台の男性は26%だが、100万円未満では8.9%にとどまっている。・・・
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100317-00000101-jij-soci

『マイマイ新子と千年の魔法』のすばらしさについて今更だけど一言だけ書いておこう。

・・・可能ならば万難を排して劇場で見るがよろしい。

▼アニオタフォース 『マイマイ新子と千年の魔法』公開宣伝会議@新宿ロフトプラスワン
http://aniota.jp/mt/archives/201002/11-1627.php
>既に告知されているが渋谷シネマアンジェリカでの上映も決まった。3/13〜4/2まで。

・・・『マイマイ新子と千年の魔法』とは、
人は「すれちがい」の中で生きている、というごく当たり前のことを、美しく再発見した映画だ。
小学校の一時期をともに過ごす親友であろうと、老人とその孫であろうと、あるいは「死が二人を分かつまで」と誓った男女であったとしても、彼らはいずれ「すれちがって」ゆく。千年の時をへだててすれちがった少女と少女は、もちろんお互いの名前さえも知らない。けれども、これら「すれちがい」の集積が人間の生きている時間を構成してゆく。「すれちがい」は決してさびしいことなんかではない。だからこの映画は笑顔が似合う。

「憲法9条で、アタマ悪い『対テロ戦争』をかしこくサボろう」
「愛国心とか夢見てんじゃねーよw
 国家は国民を守らない。君の生活とか老後は特に。」
「日の丸・君が代とか強制してると国が滅びますよ!(@∀@) (例)大日本帝国」