〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです!53〉在日同胞の相続に関する基礎知識
2024年12月16日 12:00
在日同胞が日本で亡くなった場合、日本人の相続とは様々な違いがあります。今回は、在日同胞の相続に関し最低限知っておくべき基礎知識について、設例を交えながら解説します。 Q 先日、私のアボジ(韓国籍)が亡…
〈時事エッセー・沈黙の声 54〉米国の責任不問・朝鮮人被爆者除外の被団協/浅野健一
2024年12月13日 11:51
ノーベル平和賞の「反ロ」政治利用 日本原水爆被害者団体協議会(被団協)へのノーベル平和賞授賞式が10日、ノルウェーのオスロで行われた。長崎で被爆して親族5人を亡くした田中熙巳(てるみ)代表(92)の演…
〈ものがたりの中の女性たち85〉「死した魂だけでも清らかな鬼神に」―淑英
2024年12月09日 08:00
あらすじ 世宗王の時代、安東に住む没落貴族・白尚君(ペクサングン)とその夫人鄭氏は、熱心に寺に通った甲斐あってかひとり息子・仙郡(ソングン)を授かる。長じた仙郡は読書中にうたたねし、淑英(スギョン)と…
【寄稿】プラハから届いた「朝鮮のあかい旗」/鄭栄桓
2024年12月07日 09:00
中野重治のエッセーに導かれ 作家・中野重治(1902-79)に「朝鮮の旗」というエッセーがある。朝鮮総聯(朝鮮時報の前身の日本語紙)第33号(1958年9月1日付)に掲載されたこの小文は、中野と太極旗…
〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 72〉森村誠一「笹の墓標」
2024年11月30日 06:00
犠牲者の宿怨、未来世代の宿題 11月のはじめ、北海道初中高級学校にて開催された第24回日朝教育シンポジウムに筆者はパネラーとして招かれた。朝鮮学校と日本学校の教員、関係者約200名が一堂に会し、北海道…
〈西宮SEASIDE支部物語 4〉新報と共に届けたまっすぐな想い/趙利寛
2024年11月29日 09:00
居酒屋に呼び出された3人の若者たちは、いつもの冗談が始まったと笑いながら話を聞いていた。「なあ、西宮でシンボ革命起こせへんか?」。 3人の若者たちは、今もそして次世代も西宮支部の中核を担ってくれるであ…
【寄稿】全国弁護士フォーラム2024 IN広島に携わって/黄英世
2024年11月26日 09:15
明るい光が差し込む未来を 2024年11月9日、「朝鮮学校を支援する全国弁護士フォーラム2024 IN広島」が広島初中高で開催された。このフォーラムは、朝鮮学校無償化裁判を通じて築かれた法律家のネット…
〈学美の世界 69〉線画に見られる児童の造形的成長/姜泰成
2024年11月21日 10:00
子どもの造形活動には年齢とともに顕著な成長の段階が見られる。特に、線画における表現の変化は、感覚的な表現から構造的・概念的な表現への移行を示す重要な手がかりとなる。ここでは、初級部1、4、6年生の作品…
【投稿】至福の3日間/張弘順
2024年11月21日 08:35
学生中央芸術コンクールを観覧して 久々に大満足の贅沢な3日間を過ごした。 音楽大好き、ウリハッキョ大好きの長女に誘われて、第56回在日朝鮮学生中央芸術コンクール(10月24~26日、東京)を満喫しに行…
〈読書エッセー〉晴講雨読・内田樹の「街場」シリーズを読む/任正爀
2024年11月20日 08:00
前回「独自の哲学を愉しむ」という表題で内田樹先生の『ためらいの倫理学』と『「おじさん的」思考』を紹介したが、その後もブックオフの文庫本廉価コーナーで先生の本を購入し読み続けている。このコーナー、以前は…
〈時事エッセー・沈黙の声 53〉トランプ復権、混迷の中東情勢はどこへ/浅野健一
2024年11月15日 11:40
市民レベルでパレスチナ連帯を 11月5日投開票の米大統領選挙で、共和党のトランプ前大統領が再び大統領に就任することになった。一期目に、エルサレムを“首都”と認定して米大使館を移すなど、強力なイスラエル…
〈ものがたりの中の女性たち84〉「この体は私のもの、私はあなたの義姉よ」―元氏と南氏
2024年11月11日 08:00
あらすじ 朝鮮王朝宣祖代の文官であった元士安(ウォンサアン)の夭逝した義姉南(ナム)氏が、ある日突然彼の未婚の末の妹元氏に憑りつく。元氏は意識がもうろうとし、意味のないことをぶつぶつと呟き、自分が死ん…
〈私のノート 太平洋から東海へ 1〉ノーベル賞に沸く日本、抜け落ちた視点/乗松聡子
2024年11月02日 06:00
私は日本出身でカナダに通算30年住むジャーナリストの乗松聡子です。朝鮮新報に連載させていただけることを大変光栄に思うと同時に、重責を感じています。日本社会は、朝鮮学校差別をはじめ、過去に40年間朝鮮を…
〈西宮SEASIDE支部物語 3〉渦巻く葛藤、新報拡大は「おれの仕事じゃない」/趙利寛
2024年11月01日 06:00
30年前の記憶が蘇る。1994年、朝⻘の専従イルクンとして活動していた頃、⽇中のほとんどは朝鮮新報との時間だった。朝、⻄宮⽀部に届く160部の束を結んでいる紐を解き、紙⾯を開く。掲載されている日本全国…
〈続・歴史×状況×言葉・朝鮮植民地支配と日本文学 71〉三木卓
2024年10月26日 06:00
「ほろびた国」から「向こう側」へ 昨年他界した三木卓(みきたく)は、1969年に書いた初の長編散文作品「ほろびた国の旅」の、2009年の復刊版「あとがき」を次の一文で結んだ。「今の時代を生きる若い読者…
〈読書エッセー〉晴講雨読・独自の哲学を愉しむ内田樹『ためらいの倫理学』/任正爀
2024年10月21日 09:00
本欄で取り上げる本は、まずは朝鮮と関連するもの、次に物理学や科学史など自身の専攻に関連するもの、そして印象深い小説や詩などの文学作品が基本である。他方、ジャンルを問わず個人的に何らかの関係性があるもの…
〈学美の世界 68〉記憶のカケラ/朴美奥
2024年10月18日 17:00
今年で51回目を迎えた在日朝鮮学生美術展。51回展では、コロナ禍の中で開催が難しかった在日朝鮮学生美術展50回記念アートプロジェクト「旅するカケラ」が各地の展示場で行われる。 「旅するカケラ」とは、木…
熱海で「だれいき全国交流会2024」が開催
2024年10月18日 16:51
だれもが尊重される在日朝鮮人社会を目指して 在日朝鮮人社会におけるあらゆる差別や暴力の撤廃を目的とし、「だれもがいきいきと生きられる社会のために」を合言葉に活動する在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会の…
〈時事エッセー・沈黙の声 52〉袴田巖さん再審無罪判決、人権確立を/浅野健一
2024年10月18日 11:05
事件から58年、自白・証拠の捏造を認定 1966年6月、静岡県清水市(現静岡市清水区)で起きた味噌製造会社の専務一家4人殺害事件で、同年8月に逮捕され80年11月に最高裁で死刑が確定した袴田巖さん(8…
〈西宮SEASIDE支部物語 2〉台本なしの討論、聞きたかった「本音」/趙利寛
2024年10月09日 10:36
風薫る朝、屋上から見える明石海峡大橋の景色は格別だ。海の水面が優しくキラキラ輝いている。どれだけの神戸朝高生たちがこの景色を見てきただろう。6月8日、神戸朝高でゴルフコンペの「チャリティー金贈呈式」を…