「仕事を終えて一杯」「友達と集まって飲み会」「家族団らんでゆっくりと飲酒」など、お酒を飲むシチュエーションはいろいろとありますが、そのすべてで中心にあることが多いのは、やはり「ビール」ではないでしょうか。
とりあえずの一杯としてビールを飲むことも多いですし、最近ではビールにもいろいろな種類が出てきています。
ただ、いろいろな種類が出てきているからこそ、本当に自分に合っているのはどのビールなのかと、悩んでしまうことも考えられるでしょう。
ビールだけでなく発泡酒や第三のビールまで含めて考えると、選択肢は星の数ほどあるように思われます。
本記事では、ビールの選び方を説明すると同時に、カテゴリ別におすすめのビールを紹介します。
「自分にぴったり合うビールが知りたい」とお考えの人は、ぜひ参考にしてください。
ビール、発泡酒、第三のビールの違いは?
スーパーや量販店などでは、ビールが並んでいる棚のすぐ横に発泡酒や第三のビールなどが並んでいます。
ビール、発泡酒、第三のビールはそれぞれ何となく違うと感じてはいるものの、厳密にはどのような違いがあるのかイマイチ分かっていない方も、多いのではないでしょうか。
ビール、発泡酒、第三のビールには、それぞれ以下のような定義があります。
- 麦芽、ホップ、水を主原料とする
- 麦芽使用率が50%以上
- 副原料の使用比率は麦芽重量の50%未満
- アルコール度数は20%未満
- ビールの原料に加え、とうもろこしや大豆などの副原料を使用
- 麦芽使用率が50%未満
- 副原料の使用比率は麦芽重量の50%以上も可
- アルコール度数は20%未満
- 麦芽の使用率が50%未満、または不使用
- 大豆、とうもろこし、発酵調味料などを使用
- 発泡酒よりもさらに幅広いアレンジによる製造が可能
- アルコール度数は10%未満
ざっくりと分類する場合、味の本格さを求めるならビール、コストパフォーマンスを重視するなら第三のビール、その中間を求めるなら発泡酒を選ぶといった感じになるでしょう。
まずは知りたい!定番ビールの人気ランキング12選
最近では糖質オフのものやプレミアムバージョンなど、さまざまなビールが各メーカーから発売されています。
とはいえ、それらの展開の基準となっているのは、各メーカーの定番ビールであることは間違いありません。
まずは、2024年11月時点でのECサイト売れ筋ランキングから、定番ビールの人気ランキングを紹介していきます。
ビールの選び方
ビールのラインナップは各社それぞれ力を入れていることもあり、非常に幅広いです。
数多くある商品の中から自分好みのものを見つけるためには、ビール同士を比較する必要がありますが、その際の基準を自分なりに決めておかなければなりません。
ビールを選ぶ際に考えられる基準を、以下で紹介します。
また、ビールに関する早見表も掲載しておきますので、そちらもぜひ参考にしてください。
今回掲載対象全商品の平均
アルコール度数 | 平均5.0% (範囲:3.5-6.0%) |
---|---|
糖質 | 平均2.0g (範囲:0-4.5g) |
カロリー | 平均38.4kcal (範囲:24-51kcal) |
プリン体 | 平均5.9mg (範囲:0-12.6mg) |
カテゴリ別の平均と範囲
ビール | 第三のビール | 発泡酒 | |
---|---|---|---|
アルコール度数 | 平均5.1% (範囲:3.5-6.0%) | 平均5.0% (範囲:4.0-6.0%) | 平均4.9% (範囲:4.0-5.5%) |
糖質 | 平均2.4g (範囲:0-4.5g) | 平均1.5g (範囲:0-3.5g) | 平均0.9g (範囲:0-3.2g) |
カロリー | 平均40.7kcal (範囲:29-51kcal) | 平均37.5kcal (範囲:27-46kcal) | 平均32.3kcal (範囲:24-45kcal) |
プリン体 | 平均7.8mg (範囲:0.1-12.6mg) | 平均3.5mg (範囲:0-9.0mg) | 平均2.0mg (範囲:0-5.7mg) |
タイプ別の平均と範囲
ノーマル | プレミアム | 糖質オフ | |
---|---|---|---|
アルコール度数 | 平均5.1% (範囲:5.0-5.5%) | 平均5.4% (範囲:5.0-6.0%) | 平均4.7% (範囲:4.0-5.5%) |
糖質 | 平均2.6g (範囲:0-3.1g) | 平均3.8g (範囲:3.0-4.5g) | 平均0.1g (範囲:0-1.1g) |
カロリー | 平均41.3kcal (範囲:40-43kcal) | 平均47.0kcal (範囲:42-51kcal) | 平均29.0kcal (範囲:24-32kcal) |
プリン体 | 平均7.0mg (範囲:3.9-10.3mg) | 平均10.1mg (範囲:5.1-12.6mg) | 平均1.3mg (範囲:0-3.8mg) |
カロリーや糖質で選ぶ
ビールを頻繁に飲む人だと、ビールに含まれるカロリーや糖質は気になるところでしょう。
最近ではカロリーや糖質ゼロを謳う「オフ」タイプの商品も増えてきているので、健康を意識したい人はそういった商品を中心に検討するのもいいかもしれません。
ノーマルタイプとオフタイプのカロリーや糖質の平均は、以下のとおりです。
(※全商品共通で脂質は0gでした。)
ノーマルタイプ | オフタイプ | |
---|---|---|
カロリー | 平均38.4kcal (範囲:24-51kcal) | 平均29.0kcal (範囲:24-32kcal) |
糖質 | 平均2.0g (範囲:0-4.5g) | 平均0.1g (範囲::0-1.1g) |
アルコール度数で選ぶ
ビールは好きだけどアルコールに弱くてあまり飲めないと言う人は、アルコール度数を基準にして選ぶのもいいかもしれません。
最近ではノンアルコールや微アルコールのビールも増えてきていますし、ビールの中でも低アルコールの商品が出始めてきています。「ビアリー」やアサヒ「ドライクリスタル」が人気商品で、味わいも十分なのでおすすめです。
ちなみに、プレミアムタイプの度数は平均よりやや高め、糖質オフタイプはやや低めの傾向があるので、参考にしてくださいね。
アルコール度数 | |
---|---|
掲載対象全商品 | 平均5.0% |
プレミアム | 平均5.4% |
糖質オフ | 平均4.7% |
季節や地域性で選ぶ
飲む時期によってビールを変えるのも、ひとつの選択肢です。
熱い夏にはのどごしが良く苦みの少ないビールのほうが、ゴクゴク飲めるでしょう。
寒い冬には苦みが強めで麦の甘みをしっかり感じられるビールを、ゆっくり時間をかけながら飲むのがおすすめです。
また、地域に合わせてビールを選ぶのもおもしろい考え方です。
たとえば、先ほど紹介したアサヒ「オリオン ザ・ドラフト」は「沖縄の人が本当にうまいと思う味」を目指してつくられていることもあり、沖縄の料理との相性が抜群です。
いつ飲むか、どこで飲むかによって選ぶビールを変えることも検討してみましょう。
ギフト・贈答品は定番人気商品を選ぶ
自分で飲むのではなく、お世話になっている人や友人にギフトや贈答品としてビールを贈るケースもあると思います。
贈る相手の好みが分かっていればそれに沿った商品を選べばいいのですが、そうでない場合、自分用の商品を選ぶ以上に商品選びに迷ってしまうかもしれません。
このような場合は、定番の人気商品を選んでおくのが間違いないといえそうです。
数多くの商品がある「ビール」というジャンルで確固たる人気を得ているということは、それだけ多くの人から指示されていることの表れでもあります。
ギフトや贈答品には、定番人気商品を選んで贈りましょう。
ビールのおすすめ10選|カテゴリ別
ビールはカテゴリごとの細分化がどんどん進んできており、一口に「ビール」という表現で表すのが難しくなってきています。
そこで以下では、カテゴリ別におすすめのビールを紹介していきます。
気になるカテゴリに自分に合いそうなビールがないか、ぜひチェックしてみてください。
【糖質オフ】ビールのおすすめ3選
まずは、糖質オフのビールからです。
ヘルシー志向の広がりもあり、糖質オフを売りにしているビールの種類もどんどん増えていっています。
そんな糖質オフジャンルのビールから、お気に入りのビールをぜひ見つけてください。
【プレミアム】ビールのおすすめ4選
続いて、普通のビールよりもちょっと「プレミアム」なビールです。
いわゆる「ハレ」の日に飲むようなプレミアム感のあるビールにも、各社力を入れています。
そんなプレミアムジャンルのビールから、お気に入りのビールをぜひ見つけてください。
【季節・地域限定】ビールのおすすめ3選
最後に、季節や地域限定のビールです。
特定の季節にならなければ飲めない、もしくは特定の地域でしか販売されていないようなビールは、少し特別感があります。
そんな季節・地域限定のビールから、お気に入りのビールをぜひ見つけてください。
発泡酒・第三のビールおすすめ15選|カテゴリ別
発泡酒や第三のビールに対して、ひと昔前までは「ビールの下位互換」のような印象を持っていた方も多いと思います。
しかし、各メーカーが素材や製法にこだわって試行錯誤することで、ビールと遜色ないほどのおいしさの発泡酒や第三のビールがどんどん生み出されてきました。
また、ビールと同じく発泡酒や第三のビールにも、糖質オフを売りにしている商品が一定数あります。
そこで以下では、カテゴリ別におすすめの発泡酒や第三のビールを紹介していきます。
ビールから発泡酒や第三のビールへの鞍替えを検討している人は、ぜひお気に入りの一品を見つけるための一助にしてください。
【ノーマル】発泡酒・第三のビールのおすすめ7選
まずは、一般的な発泡酒・第三のビールからです。
発泡酒や第三のビールは、各メーカーが力を入れるポイントによって、風味や味わいの特徴が変わります。
そんなノーマルの発泡酒・第三のビールから、お気に入りの商品をぜひ見つけてください。
【糖質オフ】発泡酒・第三のビールのおすすめ8選
続いて、糖質オフの発泡酒・第三のビールです。
糖質オフの発泡酒・第三のビールの選択肢は着実に増えてきており、おいしさや味の方向性など、機能面以外で商品の比較ができるようになってきています。
そんな糖質オフジャンルの発泡酒・第三のビールから、お気に入りの商品をぜひ見つけてください。
よくある質問
ビール、発泡酒、第三のビールはすべて含めて考えると非常に種類が多いので、商品選びに関して疑問に思うことも出てくるでしょう。
以下では、ビールや発泡酒、第三のビールに関してよくある質問について、Q&A形式で回答していきます。
ビール、発泡酒、第三のビールに対する疑問がある人は、ぜひ参考にしてください。
- ビール、発泡酒、第三のビールに価格の違いがある主な理由は、酒税法における税率が異なるからです。
ビール、発泡酒、第三のビールの350ml缶にかかる税金は、それぞれ以下のとおりです。 - ビール:63.35円/350ml缶
- 発泡酒:46.99円/350ml缶
- 新ジャンル:46.99円/350ml缶
- 発泡酒や新ジャンルの350ml缶にかかる税金は、ビールの350ml缶にかかる税金よりも16円ほど安いので、その分価格を安く抑えることができます。
ただし、この税率は2026年までに一本化されて、どのジャンルでも「54.25円/350ml缶」の税金になる見込みです。
そのため、税率一本化に合わせてビール、発泡酒、第三のビールの価格変動が起きる可能性があるでしょう。
- プレミアムビールは一般的なビールと比べると、麦芽使用量が多いです。
そのため、350ml缶に含まれる糖質、カロリー、プリン体の平均的な量をプレミアムビールと一般的なビールで比較すると、いずれも以下のようにプレミアムビールのほうが多くなっています。 プレミアムビール 一般的なビール 糖質 3.8g 2.4g カロリー 47.0kcal 40.7kcal プリン体 10.1mg 7.8mg - 糖質はうまみに直結する成分なので、糖質がより多く含まれているプレミアムビールのほうが、豊かな味わいを実現できます。
そのほかの栄養素に関しても軒並みプレミアムビールのほうが高くなっているため、プレミアムビールのほうが一般的なビールよりも太りやすいのは、仕方のないことといえるでしょう。
- ビールはギフトや贈答品としても人気なので、お中元やお歳暮にビールを贈ろうと考えている人もいるかもしれません。
ただ、メーカーによって味の方向性が異なりますし、同じメーカーの商品でもコンセプトによって特徴が大きく異なる場合があります。
お世話になった人に贈るものだけに失敗したくないところですが、ギフトとしてビールを贈る場合、相手の好きな銘柄を把握しているのでなければ定番の人気商品を選ぶのが無難です。
売れ筋は「スーパードライ」「一番搾り」「黒ラベル」などのメジャーな商品なので、これらの商品の中から選んで贈ることで、相手にも満足してもらいやすいでしょう。
まとめ
ビール、発泡酒、第三のビールには非常に多くの商品が存在して、味の方向性や特徴はメーカーごとに、または商品ごとに異なります。
「夏の暑い日にゴクゴク飲みたい」「パーティーでみんなとワイワイ飲みたい」「こたつでお鍋を食べながらちびちびやりたい」など、どのようなシチュエーションで飲むか、ビールに何を求めるのかによって、選ぶべき商品も変わってくるでしょう。
本記事で紹介した商品を中心に、お気に入りのビールや発泡酒、第三のビールを見つけてください。
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