石倉洋子さんの本。石倉さんは、以前も「世界級キャリアのつくり方」という本を出版、一貫したテーマをお持ち。今は慶應のメディアデザイン研究科の教授をされている。私は、マッキンゼー・アルムナイ繋がりで何度かお目にかかった。
石倉さんは、動物にたとえるならカモシカ。足が細くてミニスカートのスーツがよく似合う。(羨ましい。)サバサバ度も極めて高く、とてもステキな方です。
本書は、世の中の環境がどう変化しているのか、そのなかで個人はどのようにキャリアを考えたらよいかを説明しているが、グローバルなキャリアを持つ日本人のインタビューも数多く掲載されている。
中でも一番面白いのは石倉さん個人のキャリア。
大学3年でアメリカに1年留学、帰ってきてから就職まで1年半あると思っていたら、アメリカの学位が日本の大学で認められたので、思いがけず帰国して半年で卒業となり、就職活動に出遅れてフリーターになった・・・とか。
おおっ、石倉さん、意外に大雑把なんだ。
親近感!
(とはいえ、そもそも、男女雇用機会均等法もなく、女性が就職できる会社が限られていた、という問題の方が大きかったようですが。)
で、家庭教師などしながら7年フリーター的通訳・翻訳業を続け、バージニアにMBA留学、さらにハーバードの博士課程へ、と。博士課程進学時は、就職とハーバード行きを迷っていた石倉さんに、バージニアの教授が
「ボストンはいい所だから、気に入らなかったらやめればよい」
と。
ああ、これ、殺し文句なんですよねぇ。
「やってみて、いやだったらやめる」
これ、大事。
私は、超面倒くさがりなこともあり、新しいことは大抵いやでたまらない。
ちょっと買い物に出かけるのすら、面倒だからやめとこう、とか思っちゃう。旅行も、出発するまではかなーりイヤだ。新しいキャリア、とか考えただけでもげんなりする。
でも、どれも、やってみると結構楽しい。
また、面倒臭がりなのに、著しく好奇心旺盛で、かつ飽きっぽくもあり、なにもしないのは退屈。
(面倒臭がり+好奇心、が私が本好きな理由かも。本は、寝転んだまま新しい知識が得られる玉手箱だから。)
仕方ないので、本当に嫌々、這うように新しいことに挑戦するわけです。
やれやれ。
その時に、
「やってみて、嫌だったらやめよう」
と思う、と。とりあえず味見だと思ってやってみるとそれなりに始められるのであった。
私ほど面倒臭がりな人もあまりいなさそうなので、たいしたアドバイスにならないかもしれませんが。
(↓素敵な石倉さん)
chika さんのブログの更新を楽しみにしています。(^o^)
昨日金曜日の新聞に社会学者の上野千鶴子さんのインタビューが載っていまして、「~東京大から就職の声がかかったのが晴天のへきれきで~」京大時代の恩師に相談すると、「受けたまえ。いつでも辞められる。」また、「東大に行きたい人はたくさんいて、辞めても憎まれることは少ないから」との助言に励まされたそうです。
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少し前にブログを拝見しその後楽しく読ませていただいております。
> 「やってみて、いやだったらやめる」
これは本当に大事だなと私も思います。
やらずにあれこれ言うよりも、興味があるならまずやってみて、どうしても合わなかったらいつでもやめればいい。
ただ、そのはずなんですが、、、「挫折したくない」とか、「移り気だと思われたくない」とか、いろいろな邪念が入り、、二の足を踏んでしまいがちです。
でも石倉さんもその精神でやってこられたというのを知ると、とても励みになります。
勉強させていただきました。
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はじめまして。いつも楽しみに読んでいます。
今日のエントリーは身にしみます。私もまさにそんな口です。
卒論のために大学4年の時にインドに行き、そこであろうことか身ぐるみ盗まれてしまい(当時は例の紙のチケットだったので、なくすとそれまで)、そのままふらふらと働いたりしながら結局数ヶ月も放浪してしまいました。
やっとのことで帰国してみたら周りの就活もひと段落してました。そのままあっという間に卒業、することもなかったので卒業してすぐ海外に出ました。
はじめて片道だけのチケットを買い、飛行機の中で「行ってみて嫌だったらいつだってやめられる。」と呪文のように頭の中で繰り返していたのを思い出します。
結局それからもう10年以上経って、たいへんな苦労をして今ではアメリカで医師に。なったのですが、ついこないだあまりのQOLの低さに思い切って辞めてしまいました。キャリアをどぶに捨てたわね、と周りにさんざん言われている最中です。
長くなってしまって恐縮ですが、今まさにグローバルな生き方を模索していたところなので、思わずコメントしてしまいました。というか特に目指していたわけでもなく、いまや日本のあの前線には戻れないだけなんですが・・・。
結構そういう、「ただ面倒くさかったので」 なんとなく自立してしまった人って多いのかも知れませんね。
長文失礼いたしました。これからも楽しみにしています。
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adansonianさんの、「『ただ面倒くさかったので』 なんとなく自立してしまった人」って、すごい良い表現!そういう日本人の女の人、沢山いますよね~。あと、結婚しないのは、「私の場合、大抵の男が足手まといだから。」と言ってた人もいました。いずれにしても、千賀さんのようなエネルギッシュな方でも転職が面倒くさいと聞き、少しホッとしました。
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僕も典型的O型です。
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渡辺さま
スレタイとは関係ないのですが、すいません。
英語もまだまだなんですけど、今、猛烈にアメリカに移住したいです。
日本はいま大変な状態で、天災というより人災で・・・
ひょっとしたら日本のメディアよりしっかりした情報がCNNやロイター
でそちらに流れているかもしれないですね。
以前、家に住むだけでも手続きがややこしいというタイトルを見まして
永住するのも大変だなと思うのですが。
そちらのペット事情を知りたいです。子猫を飼われているそうですが、
私はインコを飼ってまして、もしもアメリカに移住できても、小鳥の餌
がアメリカで普通に買えるのかな、などとちょっとおかしな心配をして
います。
アメリカの普通のショッピングセンターなら、インコさんの餌とか普通
に売っているのですか?ちなみに私が飼っているのはオカメインコちゃんです。それともアメリカもペットショップでなければ買えないのでしょうか?つまらない質問で恐縮ですが、お暇な時にでも回答いただければうれしいです。
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渡辺さん、初めまして。
現在社会人2年目で日本の電機メーカーでソフトウェアエンジニアとして働く者です。
以下の理由から現在シリコンバレー転職を考えて色々調査中なのですが、有識者である渡辺さんに是非アドバイスをいただきたく投稿いたしました。
大学院時代からシリコンバレーなどの世界中から優秀な技術者が集まる場所で働くことを夢見ていました。
就職も外資系ソフトウェア企業を中心に受けたのですが、リーマンショック直後だったこともあり思うようにいかず今の会社に入りました。
今の会社でもある程度自分の好きな仕事はできているので楽しいのですが、やはり夢も忘れられないのと、残業が当たり前なことや昇給などが完全に年功序列になっているのに納得がいっておらず、シリコンバレー転職に挑戦しようと考えています。
渡辺さんのブログ含めあちこちで情報を集めた結果、以下の4つの道が挙がりました。
1. アメリカの大学院でMS or PhD取ってその後OPT
2. UCSC Extension行ってその後OPT
3. 日本の外資系の会社に転職してアメリカにトランスファー
4. シリコンバレーの会社に直接転職
簡単に自己紹介すると、私はComputer ScienceのBS、Information ScienceのMSを持っております。
英語力はTOEIC 860程、貯金は100万円程です。
大学時代から趣味でプログラミングをしているので、実務経験は少ないですがプログラミングには自信あります。
これらを踏まえて上記4つの道を自分なりに検討してみました。
1. アメリカの大学院でMS or PhD取ってその後OPT
RAやTAなどのサポートで現在の貯金でもすぐにアメリカに行けるのは魅力ですが、すでにMSを持っていますし、研究もそこまで好きではないのでPhDも興味がありません。従ってあまりこの道は考えていません。入学試験の勉強するくらいならコード書きます。
2. UCSC Extension行ってその後OPT
9ヶ月でOPTができるので最も有力候補です。ただお金が最低250万程かかるので、後150万ほど貯めなければなりません・・・。
3. 日本の外資系の会社に転職してアメリカにトランスファー
不確実ですが、トランスファーされればシリコンバレーで就活しなくてよいのがメリットですね。
会社から色々サポートもありそうですし。
ただそんな会社をうまく見つけて入社できるかどうかが不安です。
ちなみに今の会社ではアメリカにトランスファーされる可能性はなさそうです。
4. シリコンバレーの会社に直接転職
ビザも持ってない社会人2年目の私を雇うところなんてあるのか!?って感じです。
これらを踏まえた結果、とりあえずトランスファーの可能性のある会社に転職し、UCSC Extensionのために頑張ってお金を貯めつつ、その間シリコンバレーの会社にも一応レジュメを送ってみるという感じで動いてみようかと考えていますが、いかがでしょうか?他にもっとよい方法があればご教授下さい。
長々と書いて申し訳ありませんでした。
よろしくお願いいたします。
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