WWDCも始まったので、二人のSteve以外に実はいた、もう一人のAppleファウンダーの記事などお読みいただくのも乙なものかと。
Ron Wayneというのがその人で、10%株を持ったのに、創業12日目で会社に返してしまったので、リターンはゼロ。そのまま持ち続けていたら兆円規模の資産になっていた、、、という世紀のがっかり事件です。今は、年金だけが頼りの貧しい暮らしを送っていて、その「もしかしたらなっていたかもしれない超リッチな姿」とのギャップは激しい。
この人、Appleの会社設立の事務手続き、二人のSteveの間に立って人間関係調整、などをしたとのこと。しかし10%株をもらったはいいものの、Wozniakは浮世離れしてるし、Jobsは大言壮語でむこうみずに金を使う。
「このままではこの会社は借金だらけになり、借金取りが唯一の責任ある大人である自分のところに来てしまう」
と恐れをなして、手を引いたそうです。
教訓は、
「どんなに将来素晴らしくなるものも、その手前では多くの人から見て全然ダメに感じられるものである」
ということでしょうか。
・・・・以降の話は、前も書いたと思うのだが。。。。
うちのダンナは、社員20人くらいのGoogleに面接に行って、
「君たちはビジネスモデルが無いからダメだ」
と説教して帰ってきたという・・・・。私も当時は「今更サーチ?なんでまた?」と思ったもんです。1999年とかですが。
知り合いのシリアルアントレプレナーの人は、「シリコンバレーのこれからはどうなるのか」と聞かれて
「そんなもん、わかったら2000年のバブル崩壊1ヶ月前にストックオプション行使したりしないし」
とブツブツ言っていました。
(背景を言うと、ストックオプションは会社の株を買う権利。行使するとは、実際にお金を出して株を購入すること。オプションをもらった昔の値段で買えるので、安く買える。しかし、アメリカの恐ろしい税法により、「買った瞬間の株の評価額と、買った額の差額を利益とみなして課税」される。この人は、起業したベンチャーが未公開の状態で行使したのだが、その一ヶ月後のバブル崩壊で増資失敗、そして倒産。持ってる株の価値はもちろんゼロ。しかし、「買った瞬間」は高かったので、税金を数億円払うはめになった、という、いと恐ろしい事態)。
世の中は常に混沌としているものなのでございます。
本当にシリコンバレーは面白いし、人を狂気に陥れますね。
私の友人は、遠い昔IBMの華やかエンジニアだった時、シアトルのオブスキュアー(無名)の会社から入社を請われ、なんじゃそれと断ったら、何年かあとにそこがMicorsoftとして知られるようになったのを知って唖然 (!)
私のもう一人の友人はMicorsoft のOSの開発部門のDirectorまで上り詰めて、巨額の富(本当に巨額です)を築いて30歳前で引退。結構イケメンだったのですが、寄ってくる女は皆自分の金目当てで寄って来るとしか思えなくなって、わざと田舎町のレストランのウェイターをしてそれでも自分を好きになってくれる人をさがしていました。
金故に 人を狂わす シリコンバレー (字余りですんません)
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何か私みたいな人が世の中には沢山いるんだなーと思い、ちょっとホッとしました(笑)。私の祖母がよく「人間の運は性格が決める」ってよく言っていたらしいのですが、そういう感じしますね。コンサバな人はコンサバに、アグレッシブな人はアグレッシブに投資するしかないんでしょうかねー。
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3つのどの話も身につまされます。ほんと世の中は混沌としていますね。元気出していこ~
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Ron Wayne が手を引かなかったら、今の Apple はなかったかもしれません。分かりませんけどね。”塞翁が馬” とか “ブラック・スワン” を思い出します。
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シリコンバレーには夢があるなぁ、と思いました。ほのぼの。
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