utubeはUniversal Tubes社のサイト。「YouTubeと間違えられて被害を受けている」ということで、YouTubeを訴えてます。
リンク先のNPRのサイトにあるuTubeの仕事場風景写真は笑えます。
本当にチューブ作ってるし。
1996年から細々とこのURLでサイトを運営してきたところに、突然YouTubeが登場。世慣れない人々が、uTubeとタイプして続々とやってくるので、サーバコストが大変なことに。もともと月間1000件だったアクセスが、なんと毎日15万件になったそうな。
しかし、転んでもただでは起きないのだ。
YouTubeの親会社であるところのGoogleから損害賠償をとろうとするのみならず、着メロサーチをサイトのトップにもってきた上に、出会い系サイトなど、「それらしき」広告も各種掲載。サーバ費用+訴訟費用は、この「新規ビジネス」で補ってるそうな。(というか、補って余りあるほど儲かってるんじゃないかと思いますが。)
uTubeサイトはこんな感じになってる↓(着メロサーチ&広告部分を赤い線で囲ってみました。)
結構良く出来てるじゃないですか。デザイン的に、赤で囲ったところと、その下の本業部分が割と融和。
しかもですね、さらにすごいのは、この会社の本業のチューブ作成業の方も、インターネット販売が75%だそうな。つまり、本業のコアユーザーにも、着メロサーチが見えちゃうというわけだが、それを強引に融和させてしまっている。(のか?)
以前、他人がスペルミスして出品したオークション品を狙って、正しいスペルで売ることで利ざやを稼ぐ「eBayバカアービトラージ」という話をしたが、こっちの方が人力がかからない分近代的。
なお、これをさらに進化させて
「サイトのURLを間違って入力した人が行きつきがちなURLをゲット、そこに広告をたくさん載せておいて広告料を稼ぐ」
というのを手広くやって、年商$70M、実に100億円となったKevin Hamという人の話が5月号のBusiness2.0に載っていた。このKevin Hamという人、カメルーン政府と話をつけて、カメルーンのサイトに来たトラフィックは全て彼の「広告サイト」にリダイレクトされるようにまでしたとのこと。カメルーンの国コードが.cmで、.comとタイプしようとした人がうっかりoを落とすと、カメルーンに行っちゃうから、と。やりますなぁ。
(なお、こういうタイプミスのドメイン専門で稼ぐ人たちをdomainerといいますが、一時期、ドメインネームを管理するregistrar会社そのものが、自ら管理するURLの中から失効したものを集めてこの商売をしてた、、、という噂も聞いたことがあります。あこぎですなぁ。)
すごい・・・。これって、日本的な中小企業、工場のおやじたちですよね。流れに逆らわないだけじゃなくて、活用しちゃうって、すごい。最近の流行で言うと、まさに、”どんだけー”。
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