めしばな刑事タチバナ

料理というのは味覚だけじゃなくて、知識も使って美味しさを味わうものだと思うわけですよ。同じ料理を食べるにしても、これは滅多に採れないどこどこ産の食材を使って、三ツ星レストランで有名な何とかというシェフがウン時間かけて煮込んだここでしか食べられないお料理なんですって言われた方が美味しいに決まってるわけ。知識が味覚を補完するからね。
まあ、でもそういうお料理ウンチクってミシュラン的な高級な料理の世界にはあるけど、せせこましく何とかランチを500円以内におさめよう、とか、毎食はなまるうどんのかけ(小)130円ばかりトッピング無しで食ってるとか、そういう僕みたいな貧乏人には無縁な世界だと思ってたんですね。料理ウンチクは富めるものの特権だと思ってたわけ。この本読むまでは。
そんなイメージを180度ぶちこわしたのが本書。料理ウンチクマンガなのだが、出てくる食べ物がひたすらジャンク、というすばらしい作品である。貧乏人も料理ウンチクを語る時代なのである。格差社会もここまで成熟してきたかと思うと少々感慨深い。
せっかくなので、本書にならって、自論を述べておこう。
牛丼は、吉野家>松屋>>>>すき家である。吉野家の繁盛店の牛丼の旨さは、やはり頭ひとつ抜けていると思う。ただし吉野家は店によって味が違うので松屋と逆転してる場合も多々あるので見極めが大事だ。あと吉野家は味噌汁をなんとかしてほしい。新興勢力の東京チカラ飯はなかなか使えると思う。
袋麺は、エースコックのワンタンメンを推したい。本書一推しのチャルメラや出前一丁より全然好きだ。。ちなみにサッポロ一番は塩派だ。カムジャ麺は食ったことが無い。
立ち食いそばは、やはり富士そばだ。いまだに富士盛りが怖くて頼めない小心者の僕はひとつ手前の超盛りでガマンしている。
餃子は、王将の餃子。京都のほうね。天津飯で塩ダレが選べるようになった最近の関東の店はすばらしい。
天下一品のラーメンは当然こってりだ。学生時代、阪急石橋駅の近くの天下一品に入ったら、ラーメンのトッピングに納豆というのがあって、頼んだら存外に旨かった。でもその後納豆をトッピングで選べる店を一度も見かけない。美味しいのになあ。
回転寿司はスシロー。北陸や北海道にはもっと旨い回転寿司屋がゴロゴロしているが、全国チェーンでは一番レベルが高い気がする。くら寿司は、皿を投入してびっくらポンを当てるのが楽しみで行く。当たってもそんなにうれしくないが外れると異常に悔しい。当選確率は17%ぐらいなのだそうだ。
カップ焼きそばは、あまりこだわりがない、というかあまり食べないのでUFO派ということになるのか。ペヤングは実は食ったことが無い。神戸では昔は売ってなかったしね。
カレーはCOCO壱のチキンカツカレーが好き。GOGOカレーも時々食べる。松屋のトマトカレーは旨いよね。
天丼は、てんやよりもあきばのほうが量的にお得な気がする。味は変わらないと思う。
アイスは、ガリガリ君率が若干高いけれども、森永のチーズスティックが異常に好き。コンビニで見かけたら買い占めてる。

ああ、なんか熱く語ってしまった。なんてジャンクなんだろう。
現在5巻まででている本書。希望としては、ハンバーガーやうどん、ファミレス、居酒屋なども取り上げて欲しい。次巻も楽しみ。