JR東日本の文庫本自動販売機

chakichaki2008-01-09

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200712190101.html
今話題の文庫本自動販売機を見に行ってきました。池袋、恵比寿、田端、中野、西日暮の5駅で設置されていて、恵比寿では月450冊約20万円の売上なのだとか。

こんな機械でした。16点陳列できるようになっていて、どれもビニールパックされておりフックでぶら下がっています。ちょっと購入してみましょう。

後ろから機械のアームによってフックにぶら下がった文庫本が押され、ボトンという音をたてて取り出し口に落ちてきます。なんか変な感じですね。袋の中にはKIOSKオリジナルの文庫カバーも一緒にパッキングされてます。おやおや、スリップはついたままですね。どういう基準で品揃えをしているのか確認してみましょう。リンク先の記事には、

1台の機械に16点が並ぶ。たとえば京極夏彦『魍魎(もうりょう)の匣(はこ)』、安野モヨコ『美人画報』、水木しげる『総員玉砕せよ!』……。亀和田さんが言うように、確かに傾向がつかめないラインアップだ。

とありますが、書店員ならある共通点にきづきますよ!ではここでクイズです。この文庫本自動販売機に並べられていた次の16タイトルに共通することとは何でしょう?
チェケラッチョ!! (講談社文庫)総員玉砕せよ! (講談社文庫)たのしいムーミン一家 (講談社文庫)ミックスリサ 伊藤理佐傑作集 (講談社漫画文庫)
吉田電車 (講談社文庫)新説 東京地下要塞 隠された巨大地下ネットワークの真実 (講談社+α文庫)美人画報ワンダー (講談社文庫)激しく家庭的なフランス人 愛し足りない日本人 (講談社文庫)
楽してキレイ 主婦業以前の家事の常識 (講談社+α文庫)カモちゃんの今日も煮え煮え (講談社文庫)雑学図鑑 知って驚く!! 街中のギモン110 (+α文庫)2階でブタは飼うな!〈日本と世界のおかしな法律〉 (講談社文庫)
お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人 (講談社文庫)昭和なつかし図鑑 私が原っぱの少年だったころ (講談社文庫)食いものの恨み (講談社文庫)誰かに教えたくなる 「社名」の由来 (講談社+α文庫)
このラインナップの不自然さ、すぐにわかりますよね?さて正解は…?
はい、全部講談社文庫ということなのでした。文庫の自動販売機と言いながら、正確には「講談社文庫の自動販売機」になっておるのです。これって裏でどういうスキームになっているのでしょうか?少なくともブックエクスプレスは絡んでなさそう。絡んでたら講談社文庫だけにならないでしょう、普通。ということは、本のMDをやっているのは自動的に講談社の文庫事業部ということになりますか。何となく、倉庫で在庫がだぶつき気味のものが選ばれているような気がするのは気のせいですか。いや、なんとなく、この機械にコーンウェルの新刊とか、宮尾登美子の「篤姫」とかは並ばなさそうだなぁとそんな気がしたものですから…。