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「TOYOTA ARENA TOKYO」を国際標準のアリーナに トヨタアルバルク東京とパナソニックがパートナーシップ契約締結

2025年6月18日 発表
トヨタアルバルク東京株式会社 代表取締役社長 林邦彦氏(左)、パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 副社長 マーケティング本部 本部長 稲継哲章氏(右)

 トヨタアルバルク東京とパナソニック エレクトリックワークス社(以下、パナソニック)は6月18日、両社合同の記者発表会を開催。東京・青海に2025年秋に開業する新アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」について、トヨタアルバルク東京が目指す「国際標準のアリーナ」の実現に向けパートナーシップ契約を締結することを発表した。

 発表会には、トヨタアルバルク東京 代表取締役社長 林邦彦氏、パナソニック エレクトリックワークス社 副社長 マーケティング本部 本部長 稲継哲章氏が登壇して、国際標準のアリーナの実現に向け「TOYOTA ARENA TOKYO」に、国際バスケットボール連盟(FIBA)の認証を受けている最先端照明器具を設置するなどパナソニックの製品や演出ノウハウを取り入れることが明かされた。

国際バスケットボール連盟(FIBA)の認証を受けている最先端照明器具
アリーナに採用されるLEDビジョン

 パートナーシップによる主な取り組みとしては、新アリーナには、パナソニック製の最新照明器具144台を導入。この照明器具は国際バスケットボール連盟(FIBA)との認証契約を締結しており、また最新の照度基準(OFFICIAL BASKETBALL RULES 2020)にも準拠しているため、FIBA主催の国際大会開催を可能にするだけでなく、多彩なスポーツ興行に貢献するという。

 また、国内アリーナ最大面積1000m2超のLEDビジョン(映像設備)を設置。LEDビジョンは3層構造の「センターハングビジョン」と2層の「リボンビジョン」で構成され、映像・音響設備による演出で会場全体の空間を包み込み、NBAのアリーナにも匹敵する没入感を高め、新たな観戦体験を実現するという。

 そして、アリーナ内の照明器具、映像設備、音響設備を一括制御できる総合演出システムを導入。メインアリーナ内の照明やセンターハングビジョン、リボンビジョン、音響設備を連動させることで、試合進行に合わせた多彩な演出が可能となり、エントランスやコンコースに設置された約130台のサイネージも統合制御が可能で、試合進行に合わせた情報提供や演出連動によって、アリーナ全体での体験価値と利便性向上を実現する。

最新テクノロジーの導入を通じて次世代スポーツエクスペリエンスの実現を目指す新アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」

トヨタアルバルク東京株式会社 代表取締役社長 林邦彦氏

 トヨタアルバルク東京からパナソニックへの期待するものとして、「エスコンフィールドHOKKAIDO」「阪神甲子園球場」「FLAT HACHINOHE」といった導入実績にみる、国内大規模スポーツ施設での豊富な累積された経験値、エンターテイメントを向上させる付加価値提案から、高精細&高音質の製品力、総合演出システムによる演出力、理想の演出空間の実現に向けた空間設計力にあるという。

 トヨタアルバルク東京の林氏は「われわれが目指す新時代のエンターテインメントとして、圧倒的な没入感ということにチャレンジをしていきたいと思っております。そのための必須項目としましては高揚感、高音質からなる大迫力のスピーカー、映像と光と音が完全にシンクロしているという連動演出、そして、エンターテインメントに集中できるように、どこからでも快適に見られるストレスフリーな設計、これをまっとうすることが重要であると考えてまいりました」と新アリーナで目指すものを示した。

 パナソニックとのパートナーシップについて、林氏は「代表的なパナソニックさまの導入実績として、エスコンフィールドHOKKAIDO、阪神甲子園球場、FLAT HACHINOHEというものであります。昨年オープンしましたLaLa arena TOKYO-BAYもパナソニックさまの実績の案件。われわれ、バスケットで多目的でやるところでは、非常に力強いパートナーだという認識をしております。パナソニックさまとのパートナーシップのもと、誰もが夢見る舞台への成長、アリーナ周辺のにぎわいの演出、こちらに尽力してまいりたい」との期待感を述べた。

トヨタアルバルク東京が東京・青海に2025年秋に開業する新アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」で目指すものを紹介するスライド

パナソニックのスポーツビジネスソリューションで様々な競技やイベントをドラマチックに演出

パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 副社長 マーケティング本部 本部長 稲継哲章氏

 パナソニックのスポーツビジネスの実績としては、「阪神甲子園球場」「国立競技場」「FLAT HACHINOHE」「東京ドーム」「パナソニックスタジアム吹田」「ベルーナドーム」「味の素スタジアム」「エスコンフィールド HOKKAIDO」「沖縄サントリーアリーナ」「OPEN HOUSE ARENA OTA」「LaLa arena TOKYO-BAY」といったスポーツ施設に、照明設備、音響設備、映像設備、サイネージ、「KAIROS」など演出・制御システムといたソリューションを持つ。

 これまでは、他社製品との組み合わせでパナソニックのソリューションが採用されることがあったが、今回のパートナーシップ契約により「TOYOTA ARENA TOKYO」には、照明設備、音響設備、映像設備、サイネージ、「KAIROS」など演出・制御システムを、パナソニックとして初めて一括で納入するという。

 パナソニック エレクトリックワークス社の稲継氏は「これまでは他社さまが納入された機器と連動させた総合演出を行なってまいりましたが、今回のアリーナでは、初めてトヨタアリーナ東京内の照明、音響、センタービジョン、リングビジョン、リボンビジョンなど、演出機器を全て当社よりご提案、導入させていただきました。これにより、当社として提案する初の総合演出ソリューションが実現可能となりました」と説明。

 パナソニックのソリューションを一括納入することでできる総合演出について、稲継氏は「FIBA国際バスケットボール連盟の基準に準拠した競技用照明機、センターハングビジョンとリボンビジョンの映像装置、照明、映像、音響、サイネージなど全体を一括制御できる統合演出システム『KAIROS』、国内アリーナで最大規模のアレースピーカー、これらの機器を最適に連動させた総合演出ソリューションを活用し、トヨタアリーナ東京を盛り上げてまいりますので、どうぞご期待ください」と意気込みを語った。

「TOYOTA ARENA TOKYO」に採用されるパナソニックのスポーツビジネスソリューション
「アルバルク東京」ホームゲーム 勝利時演出