空を見たら浮かんでいた。

映画・動画の視聴記録を淡々と。

映画「シークレット・ロード」

銀行員として真面目に堅実に働いてきた初老の男。妻と普通の人生を過ごしていた。そんなある日、ある事柄で、青年と出会い、昔から抱えていた本当の自分に気が付いていくのであった・・・が。

 

還暦になった男性が体を売る青年にのめりこみ、隠し我慢してきた事実と向き合うストーリ。ロビン・ウィリアムスがセクシュアリティに悩む初老の男性を演ずる。深み感じる演技はさすがだと思った。しかし、題材は考えさせられるものとなっているが、ストーリが陳腐な展開で残念だ。

 

 

映画「ホールドオーバーズ 置いてきぼりのホリディ」

1970年。クリスマス休暇を迎える全寮制のバートン校。多くの寮生はそれぞれの休暇を過ごすために帰省をする。しかし、成績は優秀だが問題児の生徒、息子を亡くした料理人、そして、堅物で嫌われ者の古代歴史の教師が寮に残ることになった。穏やかな休暇になるわけはなく・・・。

 

癖のある3人が、次第に心を通わせるストーリ。副題の「置いてきぼりのホリディ」で、こてこてのコメディかと思ったが、そんなことはない心に残る作品。決して完璧でない、誰もが何かを抱えている。日常だと交わらない3人が、過去を乗り越える。

 

2023年作とは思えない古い印象を与える撮影が見事にはまっている。暖かい部屋でゆっくり見たい作品でした。

 

 

映画「ライド・オン」

かつては有名なスタントマンであったが、引退したルオは借金を抱え、愛馬チートゥと暮らしていた。妻と娘とは別れ、借金取りには返済を追われる寂しい生活を送っていた。そんなある日、投資会社からチートゥの競売を求められるのであった・・・。

 

ジャッキーチェンの回顧録のよう。老いたスタントマンの感傷的なストーリ。未だにアクションに挑戦するジャッキーのさすがなコミカルなアクションは健在だ。また、愛馬チートゥとの絡みはよかった。過去の映画の若々しいジャッキーのシーンと作中の過去シーンの違和感が強い。近年の作品の中では楽しめた。

 

ジャッキーによるスタントマン賛歌。

 

 

映画「グット・ウィル・ハンティング」

幼いころの経験が原因で、心を閉ざしてしまったウィル。大学の清掃員として働いていた。ある日、廊下に書かれた数学の難問を見かけたウィルは、その問題を解いてしまう。彼の非凡な才能を見初め、彼を更生させるべく、有名な数学者は、知り合いの心理学者へ彼を託すのであった・・・が。

過去の辛い経験から荒れている天才青年と、妻に先立たれ傷ついた心理学者の交流を描く。青年の恋愛や心理学者とその友人の友情も織り交ぜながら展開するストーリ。心に残るセリフを織り交ぜながら、心の変化を丁寧に描いた作品。

 

翻訳された字幕でなく、英語の原文でも見直したくなる映画でした。

 

 

映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

1948年。ウィリー・ウォンカは長年のチョコレートの店を持つためグルメ・ガレリアにやってきた。母親とチョコレートへの想いに、ガレリアに到着した、その日に、悪いクリーニング屋に騙されるのであった・・・。

 

ミュージカル映画。”チャーリーとチョコレート工場”の工場長の若きを描く。チャーリーと・・・の方は、視聴してなかったので、話を楽しめるのか不安も感じつつ視聴。予想に反して音楽だけではなく映像もストーリーも楽しめる素敵な作品で、前知識なくても楽しめる作品でした。ストーリーは、分かりやすい構図と展開です。それを、特徴あるキャラクターに囲まれながら主役のティモシー・シャラメが好演。

 

暖かい部屋でホットコーヒーを飲みながら、いかがでしょうか。

 

 

映画「オッペンハイマー」

第二次世界大戦下、原子爆弾の開発を率いたオッペンハイマーの半生を描く。マンハッタン計画を推進し、原爆の父と呼ばれた、ひとりの天才物理学者の苦悩がそこにあった・・・。

 

オッペンハイマーという天才科学者が、如何にして原爆開発に身を投じ、苦悩して様を描いている。完ぺきではなく欠点も多いオッペンハイマーを、彼の視点で描いている。時系列を行きつ戻りつ、巧みに畳みかけるようなストーリ。3時間という上映時間を感じさせなかった。

 

原爆被害の描写には物足りなさはある。ふらふらと揺れ動く科学者の半生の映画でした。

 

 

映画「聖☆おにいさん」

立川に降臨したイエスとブッダ。バカンスを満喫すべく、町の住人として過ごしていた。正体を隠し、立川の町の人々と触れ合う毎日を過ごしていくのだが・・・。

 

同名の漫画のアニメ映画。丁寧な街の風景と、のんびりした二人の神が引き起こす、神ならではのトラブル。脱力日常コメディアニメ。年の瀬にぴったりのゆるゆる作品でした。細かい神演出?に小さく笑いつつ、星野源と森山未來の二人の素人っぽさがぴったりでした。

 

来年も良い年になりますように。

 

Â