16日木曜日にカモを出荷してきました。
処理場が1日に50羽しか処理できないので今年は2回に分けてもっていきます。
今回とりあえず40羽持って行き、来週月曜に残りのカモを持って行きます。
カモの処理場があるのは廿日市の湯来町。家からだと1時間半ぐらいかかります。
朝暗い内に軽トラックにカモを積んで行きます。
合鴨農法はだいぶん普及しメジャーになって来ましたが、一方で農家が悩むのが実はこのカモの処理なのです。
春先に小さなカモを入れ稲と共に育て冬にはお肉にするのですが、「よく来年は使えないの?」と聞かれます。
それができれば良いのですが残念ながら無理なのです。春先植える苗は小さいので大きくなったカモを入れると苗を全部倒してしまうのです。そのため苗と同じく小さなカモを入れる必要があるのです。
そのため毎年冬には大きくなったカモをお肉にする必要があるのです。
で、ここからが問題。
鴨肉をいかに販売するか?
あまり鴨肉を食べる文化がないのもありますが、鴨肉、とくに合鴨肉は非常に高いのでなかなか売るのが大変です。
なぜ高いのか。決して私がもうけている訳ではないんです。(力説!)
原因のひとつはお肉にする処理代が高いこと。
カモは鶏と違い水禽です。水がかかっても簡単には水が羽の中にしみ込まないようにできています。
鶏もカモも血を抜き、お湯に付けてから羽をむしります。
鶏の場合は簡単に行くのですがカモの羽は非常に抜けにくい。そのため作業のほとんどが手作業です。また数も少ないので処理場の数も少ない。
カモをお肉にしてくれる所を見つけるだけでも一苦労なのです。
そうしてようやくお肉にしてもらうわけですが、これがまたお肉が小さいのです。
生きているカモを見ると羽もふわふわ鶏より大きく見えるのですが、実はほとんど羽です。
捕まえると鶏とは全然違う軽さに驚きます。
もともとカモは空を飛ぶ生き物です。空を飛ぶには太る訳には行きません。餌を沢山やってもなかなか太りません。
そんなマガモにアヒル交配したのがあいがもな訳です。
しかし、あいがもと言っても見た目も体格も基本的にはほぼカモですので、いわゆる肉用に肥育されるアヒルと比べると全然小さいのです。
一般に売られているあいがも肉、実はほとんどがこうした肉用のアヒルのお肉なのですが、それらの胸肉と比べるとあいがもの胸肉は約半分もしくはそれ以下の大きさなのです。
でも、味は本当によいです。一度食べてもらえるとなっとくしてもらえると思うんですけどね。
は〜こうしてどんどん高価なお肉になって行く合鴨肉。
雛代+餌代+処理代=とっても高価。でも全然利益なし。しかも売れない→困る。
というこの問題が解決できたら合鴨農法はもっと取り組みやすいのかもな〜と思います。
と言う事で、そんな高価な合鴨肉いよいよ道の駅で販売しますよ。
千代田道の駅舞ロードさんで、22日ぐらいからの販売を目指しています。
お肉を買うならこちらでお願いします。
あいがも肉興味はあるけど料理法分からないと言う方は、今年も
彩蔵さんにてカモ料理を提供して頂く事になりました。ぜひそちらでお召し上がりください!(詳しくは彩蔵さんに聞いてね)
田んぼでのびのび泳いで元気に育ったふぁーむbuffoのあいがも達。
餌はもちろん鶏にやっているのと同じ国産飼料を自家配合した餌です。
美味しい合鴨肉ぜひあいがも米とともに味わってくださ〜い。