同人活動と費用対効果。

学生さんはもうすぐ夏休みも終わり。
自分も夏の残り、コミケレポートを。


と言っても今回『ときメモ』→『Fate』にジャンル替えしたことと、サークル駐車場のチケットを忘れたこと以外はいつものコミケと同じだしなぁ。
ジャンル替えしてもウチのサークルにお越しいただいた皆さまには心より感謝。
そして始めましてのかた、今後ともよろしくお願いいたします。
あとはそろそろオフセット印刷を真剣に考えなきゃいけない時期かなぁ。
でもそれも色々ありましてねぇ、どこまで書けるかわからないですが書きます。


なぜ自分がオフセット印刷を躊躇するかというと、ぶっちゃけて言うと費用対効果の話。
コミケ前に「オフライン同人とオンライン同人の話を書きます」と書いてたんですが、延び延びになってたのはこの費用対効果という生々しい話になっちゃうから。

  • 費用対効果

http://www.sem-seminar.com/glossary/j_hiyoutai-kouka.html


自分の場合、オンラインであれオフラインであれ、同人活動を続けている目的は「自分の描くマンガをたくさんの人に見てもらうこと」です。
「人に見てもらうこと」を目的とするならば、自分の同人活動の費用対効果は


オンライン>>>>>>>>>>>>オフライン


オンラインがオフラインをぶっちぎりで引き離します。
これはマンガ1本を見てもらうことにかかる費用をそのマンガの実際の閲覧者数で割ればはっきりと出ます。
オンラインの方がオフラインよりも支出が少なくて済むのと閲覧者数がまったく違うので、本当にぶっちぎりの差です。
その時、費用対効果の低いオフライン同人にオフセットを導入するのは、さらにコスト的なリスクを背負うわけです。
費用対効果の考え方でいくと「やらないほうがマシ」ということになります。


でも費用対効果だけでは考えられない部分もあるわけですよ。
それは「経験」です。
この経験は投資と言い換えることもできると思います。


オフラインで同人誌を作ることで得られる経験があります。
その経験をオンラインにリターンでき、オンラインで回収できれば、その支出はムダじゃなかったと言えるわけです。
(オフラインで得た技術をオンラインで生かすことでマンガの技術が向上し、より多くの人に見てもらえるようになればという意味ですよ。)
その部分で言えば、いつまでもコピー本という同じことをしているより、オフセットもやってみるという新たな経験も必要なわけです。
決してそれはムダな投資にならないはずなんですよ。
「失敗」という経験も貴重な経験ですから。
新しいことをしないと新しい経験は身につかないのです。


だから自分がオフセットをやるかやらないかは、新たな技術を習得するための投資をおこうなうかどうかの決断ひとつなんですけどね。
そう考えると自分って勇気が無い人間だなぁ。
いつまでもオフセットでウジウジしてる。


こう書いてくると勘違いしそうな人もいそうですが、自分が書いたのは「いかに儲けるか」じゃなく「いかに少ない支出で『マンガを見てもらう』という効果を生むか」という話です。
「同人活動はカネじゃない」という考え方ももちろんありますし、オフラインにはオフラインの良さがあります。
どっちが正しいとか正しくないとか言う気はまったく無いですよ。
なんたって同人活動は趣味の活動です。
趣味にどれくらいおカネをかけるかは、それはその人の考え方次第ですから。