「勝ち続ける力」とは「勝ちパターン」を捨てること

今日の書き手:安田 佳生(ぼくら社編集長)

 

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もしあなたが会社で「成果を出している社員」なら | 安達裕哉
会社組織の運営は難しい。そしてその難しさの本質は「多様性を維持しつつ、まとまりを保たなくてはいけない」という部分にある。
全員が画一的な思考になってしまった企業に未来はない。生態系において遺伝的多様性が重要であると言われる理由はある一つの災厄で種族が全滅することを防ぐためだ。世界的に有名な日本の映画監督である押井守氏は、その作品である「攻殻機動隊」の中で、「組織も人も、特殊化の果てにあるのは緩やかな死」と述べている。

 

今現在、仕事で大きな成果を出している人。
その人がずっと成果を上げ続けるとは限らない。


今現在、仕事で成果を上げられない人。
その人が突然、大きな成果を上げだすかもしれない。


だから今現在、成果を出している人も、
それに甘んじていてはいけない。
その通りだと思います。


環境は常に変化しているのです。凄い早さで。
しかも変わるのはマーケットだけではありません。
商品も変わり、顧客も変わり、売り方も変わる。
もはやまったく別の仕事と言っても差し支えありません。


環境の変化に合わせて、活躍する人材も常に変化しているのです。
とは言うものの、ずっと活躍しない人材がいる事も確か。
そして、環境が変化しても活躍し続ける人材がいる事も確か。
つまり人材は3つのタイプに分類出来るのです。


1:どんな環境でも活躍しない人材
2:限定された環境で活躍する人材
3:どんな環境でも活躍する人材


1のタイプは正直言って本人のやる気の問題です。
環境のせいにせず、まずは全力を尽くす事が大事でしょう。


2のタイプ。これはやる気のあるタイプです。
やる気はあるのに結果が出ない。
そういう時には環境が変わるのを待つのではなく、
自ら環境を変える努力が必要です。


そして3のタイプ。
どんな環境でも活躍する人材。
なぜそんな事が可能なのか。
あらゆる才能を持ち合わせているのでしょうか。
いえ、そんな事はあり得ません。
彼らは型を捨てる事ができる人たちなのです。


型を捨てる。
それは自らの勝ちパターンを捨てるという事です。
もったいないです。
だから普通の人には出来ません。
しかし、活躍し続けるためには捨てるしかないのです。
なぜなら、『勝ち』の定義自体が変化するからです。


選手として活躍していた人が、監督として活躍するとは限りません。
何故ならば、二つはまったく違う仕事だからです。
ある意味これはとても分かりやすい変化です。
でも分かりにくい変化もあります。
たとえば、日本で活躍していた選手が、海外に出て行くパターン。
確かに海外はレベルが高いです。でもやっている仕事は同じ。
同じ仕事だから、同じやり方で挑んでしまう。
そして成果が出なくなる。


これはビジネスでもよく見かけるパターンです。
営業職から営業職への転職。
管理職から管理職への転籍。
その時に前の勝ちパターンをそのまま持ち込んでしまうのです。


でも本当に大事なのは変化に合わせて自分を変える事ではありません。
変化がなくても自分を変えることが大事なのです。
同じ会社、同じ部署、同じ仕事。
その状態で型を捨てられるかどうか。
そこが一番重要なのです。

 

Written by :安田 佳生 (記事一覧)

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