今日の産経&しんぶん赤旗ニュース(2021年3月8日分)

“選択的夫婦別姓は国民的課題”/自民党埼玉県議会議長が丸川氏らに反論
 自民党埼玉県議(ちなみに別姓容認派とのこと)から「党中央が、地方の自由な議論を阻害するようなことをするのはいかがなものか」と丸川批判が出たというのが興味深い。これも「安倍(もちろん別姓反対)辞任効果」でしょうか。

 制度に賛成する田村氏に「共産思想をすりこまれているのか」「共産党がやっていることに自民党が手を貸すのか」といった意見が寄せられていることに対して、「選択的夫婦別姓制度のどこが共産思想なのか」と(ボーガス注:ブログ記事疑問? | 田村 たくみのブログで)反論。

 吹き出しました。その理屈だと「小渕内閣郵政相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣総務相」を歴任した「夫婦別姓支持」野田聖子も「共産思想をすりこまれているのか」「共産党がやっていることに自民党が手を貸すのか」なのか。とはいえ、この類のウヨは常識は通用しません。
 「自分が支持しない」「自民党中央も支持しない」「共産党が支持」というだけで共産主義が何一つ関係ない「女帝賛成」「外国人地方参政権賛成」「同性婚法制化賛成」「消費税増税反対」などでも「共産思想をすりこまれているのか」と言い出すのがこの種のウヨです。


自民、党大会予定通り開催 来場者にPCR検査 - 産経ニュース
 あれだけPCR検査拡充をさぼっていたくせにふざけてるのか、て話です。


「僕なんか、一生忘れない」 共産・小池氏 高額接待、全省庁調査を要求 - 産経ニュース
 「この機会に徹底調査して膿を出し切るべきだ」という指摘には全く同感です。


朝鮮大学校非難の街宣禁止 地裁立川支部が仮処分決定 - 産経ニュース
 産経らしい記事タイトルで絶句ですね。単なる「非難」だったら禁止命令なんかでない。
 そこは1)内容が明らかにヘイトスピーチや名誉棄損だの、2)音量が異常な大音量で明らかに嫌がらせだのといった問題があるに決まってるわけです。
 大体

「朝鮮大学校は殺人大学だ」

なんてのは非難じゃなくて誹謗でしょうよ。


「麻生さん、ときどき良いこと言う」共産議員が持ち上げ 参院予算委 - 産経ニュース
 持ち上げてるのではなく、どう見ても皮肉ですが、そうは書けないのが実に産経らしい。そもそも「持ち上げ」だとしても「麻生の主張が正論」であるなら「持ち上げること」それ自体は何ら問題なく、むしろ「詭弁で悪口」したらその方が「党利党略」で問題ですが。

 大門氏は新型コロナウイルス禍の中、消費税減税に取り組んでいる国の国旗を並べたパネルを示し、「ここに日の丸があったらもっと素晴らしい」と呼びかけたが、麻生氏は「(ボーガス注:国旗法制定に反対した?)共産党の方から『きれいな日の丸が見えない』と指摘されるのはありがたいことだ」と皮肉った。

 全然皮肉になってませんよねえ。そこは「消費税減税はしないが、他の方策で生活支援や景気浮揚に取り組む」とか「ご指摘の通り消費税を減税したい(麻生は絶対にそんなことは言わないでしょうが)」とかいうべきところです。そのようにまともに返答できない時点で、そしてこんなくだらない揚げ足取りをしている時点で「麻生ってどうしようもないバカだな」という話です。もちろん「麻生がバカだ」ということは「大門氏の消費税減税論の是非」とは関係ない話です。こんなことは記事にしたところで「麻生の恥をさらすこと」にしかならないのに「皮肉云々」とまるで「麻生が大門氏に論戦で勝利したかのように描こうとする」のだから産経も呆れたバカです。


佐賀城本丸歴史館が郷土の偉人の新シリーズ刊行、第1巻は島義勇(1/2ページ) - 産経ニュース
 予想の範囲内ですが、後に島が下野し、「佐賀の乱」を起こして死刑になった「テロリスト」であることに産経記事が何一つ触れてないのは「何だかなあ」ですね。
 それにしても

 島は、安政3~4(1856~57)年にかけて、藩主の鍋島直正の命で、幕府による蝦夷地(えぞち、北海道)と樺太の調査に同行した。明治維新後、初代開拓使長官に任命された直正のもとで首席開拓使判官として、現在の190万都市、札幌市の礎を築いた。
 島は、安政期の調査結果を報告書『入北記』として残した。現地の役人や商人に不正が横行し、そこに住むアイヌの人々が酷使されているとして、救済を訴える記述もある。一連の生の言葉を通じ、島の人柄がありありと浮き彫りになる。

として島が「アイヌにある程度同情的だった」と描かれるのはやはり「ゴールデンカムイ」などの影響でしょうか?


【産経抄】3月8日 - 産経ニュース
 日本のワクチン開発の遅れについて根拠レスで「731細菌戦部隊へのネガティブイメージ→ワクチン開発へのネガティブイメージ」が理由と放言したあげく、そこから「日本学術会議による軍事研究批判提言」に因縁をつけるという「論外のデマコラム」です。そもそも「731部隊へのネガティブイメージ→ワクチン開発へのネガティブイメージ」という主張自体に何の根拠もない。単に「日本の科学力」が「米国、英国、ロシア、中国、インド」などに後れを取っただけの話です。
 そもそもこの物言いでは「ワクチン開発の進んでいる国=細菌兵器開発にためらいのない国」と放言してるのも同然であり、ワクチンを開発した英国ファイザー、アストラゼネカや米国モデルナ、あるいはロシア、中国、インドに対して失礼の極みです。なぜそこでまともな議論ができないのか。そんな与太など「日本のワクチン開発の遅れ」を是正することには何らつながりません。


【異論暴論】正論4月号好評販売中 軍事忌避の異常 防衛力強化はダメですか - 産経ニュース(安藤慶太)
 マジレスすれば、まず第一に、日本を侵略する国など現実的にどこにもないという話であり、第二に「阪神大震災」「東日本大震災」のような災害の方が現実的脅威だという話であり、第三に「軍事費などより福祉に金をかけろ」という話です。


リーダー育成の「一流塾」 来月15日開講 - 産経ニュース

 安倍晋三前首相らを特別ゲストとして迎える。

 この一文で「まともな経営塾じゃないな」ということがよくわかりますね。産経が持ち上げるのも要するに「安倍がゲストだから」でしょう。


自民宮城県連、衆院選宮城5区に元タレントの森下千里氏擁立へ - 産経ニュース
 自民の担ぐ元芸能人では「丸川珠代(元テレ朝アナウンサー。現在、菅内閣五輪担当相)」「三原じゅん子(元女優。現在、菅内閣厚労副大臣)」だのと同レベルの「ただの権力亡者」で「当選すれば丸川や三原を見習ってウヨ言動にいそしむ」のでしょう。
 森下千里 - Wikipediaによれば「元レースクイーン」だそうで「それなりに美人」ではあります。「顔で選んでるのか?」「国会議員は売れない芸能人の再チャレンジの場じゃない!」と嘆かわしくなります。
 とはいえ、「立憲民主党の安住淳・国会対策委員長(野田内閣で財務相)」が相手では「自民敗北がほぼ確実」な点はせめてもの救いですが。というか「勝てる選挙区でない」からこその「元芸能人擁立」でしょうが。