今日の産経ニュース&人民日報ほか(10/25分)(追記・訂正あり)

■ダサイタマの珍事:8票差で現職4選 埼玉・春日部市長選
http://www.asahi.com/articles/ASKBR363KKBRUTNB001.html
 うちの両親が「こんなこともあるんだなあ」と言っていたダサイタマの面白ニュースを紹介しておきましょう。

 22日投開票の埼玉県春日部市長選で、無所属現職の石川良三氏(66)が前市議で無所属新顔の岩谷一弘氏(51)をわずか8票差で破り、4選を果たした。開票作業は23日未明にずれこみ、確定得票は石川氏が4万8453票、岩谷氏が4万8445票だった。

 なお、小生も両親も春日部市民ではないこともあって、この両人の政治姿勢はよく分かりません。つうか政治的にどうこうより「四選に対する飽きが来た」つうところでしょうね。さすがに5選はないんじゃないか。


■五十嵐仁の転生仁語『与野党の勢力関係は変わらなかったけれど野党の中身は質的に激変した』
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2017-10-24
 維新や希望のような「なんちゃって野党」が衰退し、「野党共闘&リベラル*1を打ち出す」立憲民主が躍進したこと、「自民党お助けマン・前原、細野*2の政治生命がほぼ終了したこと」「小池*3の国政進出が挫折し、場合によっては都知事辞任すら可能性が出てきたこと」は「自公2/3」「共産の議席減」という不幸を考慮に入れても良かったんじゃないかという話です。
 まあそうとでも考えないと希望がない、つう「不幸の中からの幸福探し」的な面はありますが、俺も五十嵐先生に同感です。
 問題は立憲民主党が今後前原的な事(つまり野党共闘破壊ですが)をやらかし、安倍を利することですが、これはもう共産、社民、市民団体、左派労組や「立憲民主党内のリベラル派議員」などが連携していくほかはないでしょう。


■人民日報『「習近平*4による新時代の中国の特色ある社会主義思想」が党規約に:中国共産党第19回全国代表大会が閉幕』
http://j.people.com.cn/n3/2017/1024/c94474-9284198.html
 江沢民政権での3つの代表、胡錦濤政権での科学的発展観と違いわざわざ「習による」と言う言葉が入った点は気になりますがそれにしても産経的な「個人崇拝ガー」というのは違うでしょう。


【ここから産経です】
■【衆院選】「辞任すべきだ!」希望・両院議員懇談会で民進党出身者が小池百合子代表をつるし上げ
http://www.sankei.com/politics/news/171025/plt1710250057-n2.html
 傷口を浅くするために小池が即時辞任すると思いきや代表続行のようです。国会議員でもない上に選挙の惨敗で明らかに小池の求心力は落ちてると思いますが何を狙ってるんでしょうか?

首相指名候補を誰にするのか

 ぶっちゃけ「小池は国会議員じゃないから指名できない」「でも党内に小池に代わる人間がいない」「とはいえ安倍指名なんぞしたら『何だ自民にへいこらするのか、選挙期間中と言ってることが違う』と批判される」「今さら枝野の指名もできない」で「党議拘束をかけずに自由投票」とかいう情けない話が一番あり得るんじゃないですかね。

 小熊慎司氏は「小池氏への批判は筋が違う。われわれは民進党の決定に従い、希望の党で戦った」と述べた。

 ウィキペに寄ればこの小熊、「女性宮家に反対」つうゴリゴリのウヨですからねえ。立憲民主にいけるわけがないし、自民に行くのも「選挙期間中散々自民批判した」以上やりたくないとなればこういう物言いになるでしょう。


■菅義偉官房長官「表現の自由保障は重要」 中国の産経記者の出席拒否で
http://www.sankei.com/politics/news/171025/plt1710250067-n1.html
 「内心では敵視してる中国相手」にはあるいは「お仲間・産経のため」には「表現の自由ガー」だそうです。まあ呆れますね。


■【中国共産党大会】自民党の安倍晋三総裁が中国・習近平主席の2期目発足に祝電
http://www.sankei.com/politics/news/171025/plt1710250055-n1.html
 勿論こういうときの祝電は社交辞令でそれ以上でもそれ以下でもないですが産経や日本会議などは不愉快でしょうねえ。


■【衆院選】民進・前原誠司代表「希望の党との合流は賭けだった」「代表辞任後は希望へ」 政治解説者との討論詳報
http://www.sankei.com/politics/news/171025/plt1710250050-n1.html
 前原に好き放題言わせてるんだからそういう解説者なんでしょう。まあまともな人間だったらできない行為です。

 希望の党ができて、すぐに20%近い支持率になったことを考えれば、そのまま(野党共闘路線で)突っ込んでいれば惨憺(さんたん)たるものになったことは容易に想像できる

 おいおいですね。立憲民主の躍進を考えるに野党共闘路線だった方が民進党解党よりはマシでしょう。安倍が「解党前」に「勝敗ライン」を「自公で過半数」と滅茶苦茶下げていたことを前原は理解してないのか。明らかに安倍は野党共闘による議席大幅減を覚悟していました。
 つまり政権交代は無理でも安倍を退陣に追い込めた可能性が高いでしょう。少なくとも今より安倍は追い詰められたでしょう。大体「一時20%になった」といったところでそれが一気に落ち込んだことを何だと思ってるのか。

 自民党の石原(宏高)さんや下村(博文)さんのところも、例えば希望の党と立憲民主党が協力していれば、選挙区でも勝てた可能性があるという。

 おいおいですね。立憲民主の方が明らかに支持率で有利な立場にいたわけですから、勝ち負けで話を決めたらほとんどのケースで「希望がおりるべきだ」つう話にしかならないでしょうが、どうせ前原のバカは枝野側がおりろと言い出すんでしょう。何様のつもりなのか。

本当の前原氏の狙いは、民進党の純化ではなかったのか

 純化つうかリベラル派排除ですよねえ。まあそう疑われても仕方がないつうか、実際そうだったんじゃないか。皮肉なのはその結果前原の政治生命がほぼ終わりつつあることですが。前原が解党なんて余計なことをしなければ、奴がここまで袋だたきになることもなかったでしょう。むしろ「安倍打倒の成果」を手に当面、前原体制が続いたかも知れない。
 ガセネタメールとか民進党解党とか余計なことやって自滅したあげくそれを反省しない、できない前原には呆れます。

民進党代表を辞めるのか

 こうした質問に「皆さんの意見を聞いた上で考える」など寝言を未だに言う前原です。
 前原の子分以外に「代表を続けてくれ」なんて奴がいるわけがないでしょう。


■【衆院選】「松井一郎氏降りたら終わり」 維新の代表交代論に橋下徹氏
http://www.sankei.com/politics/news/171025/plt1710250046-n1.html
 おそらく「松井がおりたら維新が終わり」というより「橋下の忠実な子分・松井がおりたら維新における橋下の立場が終わりかねない」のでしょう。


■【衆院選】公選法違反指摘され「私だけじゃない。沖縄では慣例的にやっている」 共産・赤嶺政賢氏、テレビ番組で開き直り
http://www.sankei.com/politics/news/171025/plt1710250036-n1.html
 まあ産経の記事なので現時点では話半分ですね。同業他社の後追い報道がでたらまた話は別ですが。


■【衆院選】山尾志桜里氏*5の当選「陰謀だ!」ネット炎上、選管には2時間半の抗議電話も
http://www.sankei.com/politics/news/171025/plt1710250024-n1.html
 選管は業務妨害で刑事告発してもいいんじゃないですかね。つうかなんで選管に抗議するんだかさっぱり分かりません。世の中には非常識な馬鹿がいるもんです。


■民進参院総会「どれだけの人間が泣いたのか」「想定外もいいところ」 除名要求も…前原誠司*6代表への不満爆発で大荒れ
http://www.sankei.com/politics/news/171024/plt1710240121-n1.html
 「惨敗したにも拘わらず自分から辞めようとしない」前原への不満が出るのは当然ですが、とはいえ「だったら解党に反対しろよ」と思うのは俺だけではないでしょう。

野党の混乱劇が収まらない。

 野党でなくて参院民進党ですし、まあ、前原が辞任すればそれなりに落ち着くんじゃないか。
 枝野*7立憲民主と統合するかどうかはともかく、「共同会派」ぐらいはやるんじゃないですかね。

「9月の両院議員総会で希望の党への合流を『代表一任』と決めて失敗だった。みんな一緒に合流することを一任したのに想定の範囲外もいいところだ」
 参院民進党の議員総会で桜井充氏*8は強い口調でこう訴え、前原氏への怒りをぶちまけた。

 おいおいですね。「一緒に合流できる」と思える点が「甘いよ、バカ、ウヨの小池がそんなことするわけねえだろ」ですし、「民進党誕生時の維新の党と合併」のようなケース、つまり「小池党との対等合併ならまだしも」、一緒に合流なら、党の解党なんてやらかしていいと思ってる辺りが呆れます。

 小西洋之氏は「前原氏は党規に反した」として、除籍か離党勧告処分を要求した。

 少なくとも党規に反してはいないでしょうねえ。前原がもはや落ちた犬とは言え、そしてにもかかわらず代表に居座ろうとする恥知らずのバカとは言え、無茶苦茶な非難は感心しません。
 「選挙惨敗」を理由に前原の代表辞任を主張するなら支持しますが。

小川敏夫*9参院議員会長は、前原氏が「(参院民進党が)再来年の参院選を戦える道筋をつけてから辞める」と語ったことを紹介

 「いい加減にしろよ、前原」ですね。何で敗軍の将がそんな道筋をつくる資格があると思うのか。
 「言い訳しないでとっとと辞めろ」つう声が出るのは当たり前です。

矛先は岡田克也*10元代表ら民進党籍を残しながら衆院選を無所属で戦った当選者や、離党して立民に移った福山哲郎*11幹事長にも及んだ。

 おいおいですね。前原批判はまあいいとして、「前原と袂を分かった者まで批判」つうのはどういうことなのか。
 「お前ら何がしたいんだ」ですね。
 まあ、参院民進党「だけ」で動きたいなら、そうすればいいでしょう。賢明な行為とも思えませんが。

立民は混乱する古巣に「救命ボート」を送ることに慎重だ。

 まあ、「野合イメージを持たれたくない」あるいは「混乱に巻き込まれたくない」つうことでしょう。
 そもそも参院民進党も「この人をリーダーとして立民との共闘態勢に踏み切る」なんて話には全くなってないようですし。参院民進党が一定のまとまりをつければ立憲民主もそれなりの交渉なり何なりに応じるでしょう。


■【産経抄】「習おじさんを熱烈に愛する」と合唱 中国共産党大会に改革派長老の姿はなかった 10月25日
http://www.sankei.com/column/news/171025/clm1710250003-n1.html

 オスブタの「ナポレオン」が皇帝のように君臨すると、「反乱の歌」との理由で歌うのが禁止される。代わって推奨されるのが、ナポレオンをたたえる詩の朗読である。

 実に産経らしいですがオーウェル「動物農場」は当時としては、「スターリン批判」の性格が強いですが「ナポレオン(フランスの例の皇帝)」という独裁者の名前と言い、何もここで批判されてる独裁は「共産一党独裁」に限定されないわけです。
 「ナポレオン」つう命名には「右方面にも独裁はいるし何も俺は左派独裁だけ批判したいわけじゃない」つうオーウェルの考えが反映されてるんじゃないか。いや実際どうかは知りませんけど。

 トウ*12が後継者に指名した江沢民*13、胡錦濤*14両氏を称賛する歌も見当たらない。ところが習近平国家主席が権力を握ると、習氏に関する歌が再び作られるようになる。
(中略)
「習大大(ダーダー)(おじさん)習大大 彼を熱烈に愛する」。

 まあこの辺りどう理解すべきかはなかなか難しいかも知れません。
 ただ、毛沢東個人崇拝とはさすがにイコールではないでしょう。まあ本当は産経もそんなことはわかってるでしょうが。

*1:といっても代表・枝野は自らを「大平正芳的」と位置づける保守ですが。

*2:野田内閣環境相、民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長(岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)を歴任

*3:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*4:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*5:民進党政調会長(岡田代表時代)

*6:鳩山、菅内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相などを経て民進党代表

*7:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表

*8:菅内閣財務副大臣、野田内閣厚労副大臣、民主党政調会長(海江田代表時代)を歴任

*9:菅内閣法務副大臣、野田内閣法相を歴任

*10:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(鳩山、菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、代表を歴任

*11:鳩山内閣外務副大臣、菅内閣官房副長官、民主党政調会長(海江田代表時代)などを経て立憲民主党幹事長

*12:第一副首相、党副主席、人民解放軍総参謀長などを経て国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*13:電子工業大臣、上海市長・党委員会書記などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*14:共青団(共産主義青年団)中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席