こんにちは、 Payment Operationに所属しているyuriです。
2021年5月31日より、ついにKyash Cardがガソリンスタンドで使えるようになりました。
本来Kyash Cardに限らず、プリペイドカードではガソリンスタンドでの利用が出来ない仕様となっておりましたが、ユーザーの皆様の熱いご要望にお応えして、この度ガソリンスタンドでご利用いただけるようになりました!
今回は、Kyash Cardでガソリンスタンド利用開始となった仕組みを紹介していきたいと思います。
本題に入る前に Payment Opeationチームの紹介です
Payment Operationチームはチーム名の通り、決済取引が正常に完了するように管理運営を行なっております。 業務内容を少し挙げると、日々のVisaやQUICPayの売上データや返金データの管理やシステム処理できないイレギュラー事案の事務処理・カード会社間での決済電文に関する連携・利用加盟店拡大業務などです。
なぜ今までKyash Cardがガソリンスタンド利用ができなかったのか?
※詳細については以下の記事をご確認ください
ガソリンスタンドでカードを利用した際、送信されるオーソリ(仮売上データ)が実際のご利用金額と大きく乖離していることが多いため、プリペイドカードの特性上、利用することができませんでした。
もう少し詳しくお話ししますと、クレジットカードは利用後にユーザーへ請求が発生しますが、プリペイドカードは利用=リアルタイムで請求が発生します。
加盟店でカードを利用すると、オーソリ(仮売上データ)が各カード発行会社へ到着 し、後日(日数は加盟店による)売上確定データが到着します。
クレジットカードでは、カード保持者個々人に設定されている与信枠から到着したオーソリ金額を枠内で減算し、後日到着する売上確定データと結合し翌月精算となります。
プリペイドカードでは、カード保持者の与信枠という概念がないため、オーソリデータを正とし即時でプリペイドカードの残高から減算となり、後日到着する売上確定データと結合しオーソリを確定します。
実額オーソリが送られてこないとプリペイドカードではどうなるか
実額オーソリが送られてこないと、プリペイドカードではオーソリを正としてユーザーの残高よりご利用金額を徴収しているので、オーソリ金額と売上確定金額に大きな乖離があるとユーザーの残高からお金を徴収できなくなる可能性があります。
日本国内ガソリンスタンドの決済の仕組みはどうなっているのか
ガソリンスタンドの決済の仕組みは各国で異なり、日本で多いのは事前に給油金額を指定して給油するのではなく、多くの方が満タンを指定して給油します。 満タンを指定した場合、実際に給油が完了されないと、満タン時の金額が不明なため、オーソリ金額は実額ではなく少額の金額となり、実際の金額データは後日売上確定データとして到着します。 *1
このように、ガソリンスタンドでの決済においては、業界の慣例的に給油前に少額の金額でオーソリを送ることで利用可否を事前に確認することになっています。
本来加盟店から送られてくるオーソリと、後日送られてくる売上確定データは同じ金額でなくてはならないなのですが、現在日本国内にある多くのガソリンスタンドではオーソリと売上確定データの金額に大きな乖離が発生します。*2
なぜKyashCardでガソリンスタンド利用すると一時金(1万円)引き落としされるのか
上記の通り、ガソリンスタンドで利用した際オーソリ金額が少額であるため、実際の売上確定データ到着時の差分を少なくすることを目的とし、一時的に弊社で保管しておくためにガソリンスタンドご利用時には1万円を一時金として引き落としさせていただいております。
なぜガソリンスタンド併設の他業種店舗での利用時に一時金(1万円)が引き落としされるのか
通常ではガソリンスタンドとカフェでは加盟店の業種を識別する電文情報が異なりますが、1つの敷地内でガソリンスタンドとカフェやコンビニなど併設されている場合に、ガソリンスタンド運営会社とカード会社で1つのカード加盟店契約ですべてを包括する場合があるようです。
そのため、カフェで利用したにもかかわらず弊社へ到着するデータの中にはガソリンスタンド利用として到着するため、ガソリンスタンド仕様の一時金1万円引き落としが発生します。
そのような加盟店で利用した場合には、カフェ利用でも利用明細にカフェの店舗名ではなくガソリンスタンドの店舗名が記載されることが多いです。
今後について
一時金1万円の金額設定については、今後も随時見直しをしていく予定です。
また、今後もKyash Cardが利用できる加盟店を(どんどん)増やしていけるように進めていきたいと思っておりますので、今後ともKyashを宜しくお願いいたします!!