ウマ娘プリティーダービー Season3 第9話「迫る熱に押されて」
「サブタイトル、キタちゃんのSSRサポカの名前と一緒じゃん!」と気づかされたのはYouTubeのコメント欄だったという……「キタちゃんのサポカ」という認識が強すぎて名前まで知りませんでした(汗。
さてキタちゃんはGⅠ・大阪杯、ダイヤちゃんはGⅡ・阪神大賞典を勝利し、天皇賞・春での再戦を控える……と、そんな時にキタちゃんからダイヤちゃんに旅行のお誘い。今回の二人の私服はどこか幼い頃を彷彿とさせます。
二人の旅行風景は……何かもう、見ているだけで幸せになってきますね……終始楽し気な二人も然ることながら、かつては街を走っていても声をかけられなかったキタサンブラックが、今となってはサトノダイヤモンド共々子供に知られるほどの大人気ウマ娘になっているというさりげない描写も素敵です。
行き先は決めず、時に運に身を任せる当てのない旅。ギャグみたいな青春18万km切符が、世界のどこにだって行ける、何週だって出来てしまう、そんな二人の果ての無い旅路を表しているようで、本当に夢のように幸せな空間でした……
夕暮れ時にたどり着いたのは「地球が丸見え!」な灯台。「それで?話したい事、あったんでしょ?」ダイヤちゃんに促されるように、キタちゃんが語り出す「勝利の先にあるもの」と決意……分かってた。サトノダイヤモンドだけが「キタサンブラック」と呼ぶわけがないって、分かってた。それでも、あんな真っすぐで曇りの無い瞳で言われたら、そりゃ感動するってもんですよ……!!
その想いを受け止めたサトノダイヤモンドも瞳に決意を漲らせての返答。ここで「勝負だね、ダイヤちゃん」ではなく「勝負だね」で切るのが良いんですよねぇ!
で、そんな熱い会話が繰り広げられた後の、アイキャッチが完璧すぎてズルい……随分と遠くまで来たように感じますし、それでいてここから先、まだまだずっと遠くに行ける。そんなことを感じました。
そして舞台は天皇賞・春。レース場の全景が映し出される場面から、シュヴァルグランの紹介がなされるまではBGMが全く聞こえてこず、実況と観客のざわめきが聞こえるのみ。ここの緊張感からして、普段のレースとは全く異なる雰囲気が感じられましたね。そしてレース前にウマ娘同士の会話は一切なし。もちろんキタサンブラックとサトノダイヤモンドも。互いの想いはあの日語り尽くしたと言わんばかりにゲートに入る様が非常にカッコよかったです。
メジロマックイーン、サクラローレル、ゴールドシップ。天皇賞・春を制した者たちが紹介されたのちに、いよいよ今年の勝者が決まるレースが始まりました。
……既に本や動画でこのレースの勝者が誰かは分かっていました。分かっていたはずなのに、何故これほどまでに感動してしまうのか。
ギリギリまで引き絞った弦を解き放つかの如く、圧巻の叫びと共に解放された力。そして、彼女が見せたあの表情。最高の友人でありかけがえのないライバルである彼女を始めとした多くのウマ娘と共に、これほどまでに人々を熱狂させている。「迫る熱に押されて」、思わず顔に出てしまった。それほどまでに嬉しくてたまらなかったことが伝わってきます。
そしてそれは、追いつこうとする彼女にとっては初めて見た表情ではなく、ずっと見てきた表情であるという描写もまた印象的でしたね。それでいて、この大舞台、それも最終局面においてなお、あの表情を出来るとは想像もしていなかったことでしょう。そんな見たことも無い景色を見せてくれる彼女だからこそ、追いつきたい、追い越したいと思えるのでしょうね。
終わってみれば「衝撃」の記録を塗り替えるレコードタイム。こらえきれずに浮かぶ涙こそあれ、それでもグッと堪えて健闘を称える様も印象的です。そして、ここが終わりではない。勝利してなお、その先を見つめる。幼き日の憧れをそのままに、少女は本当にたくましく成長しましたね……
ラスト、キタちゃんとダイヤちゃんが握手するシーンでは、ダイヤちゃんが袖を引っ張って、ちゃんと手を見せているのも良いなぁ……
一方2着の彼女はといえば……周囲からの評価は高いものの、本人は全く納得していない様子。「健闘した」といえば聞こえはいいですが、本人が望むのはそんな言葉ではないことが、彼女の様子からひしひしと伝わってきます。3着までの中だと特に疲労したように見えましたが、考えてみれば先頭にも追い付かなきゃならないし、すぐ隣には差そうとするウマ娘がいたわけですし、精神的な疲労も相当なものだったんでしょうね……
てっきり今回ラストでウイニングライブが見られるかと思いましたが、さすがにこの表情の彼女を満面の笑みで踊らせるのは酷だなぁ……と。
というわけでウマ娘プリティーダービーSeason3は天皇賞・春の決着をもって終わりです!……と言われても信じてしまいそうなほどに、綺麗な終わり方をされてしまいましたので、慌てて番組表を確認して「終」の文字が無いか探してしまいました(笑。
これまでなかなか精神面の弱さ、未熟さが描かれてきたキタサンブラックでしたが、ここに来て遂に完成を迎えたといっても過言ではないでしょう。勝利の先にあるもの、ずっと憧れていた夢を拾いなおし、それに向かってひた走る彼女の圧巻の叫びからの一連の流れにずっと見入っていました。
さて、キタサンブラックとサトノダイヤモンド、幼馴染の対決は一旦の決着を迎えました。故にあのEDでしょう。
ですが、まだ彼女の、彼女たちの物語は続いていきます。サトノクラウンとの宝塚記念や天皇賞・秋、シュヴァルグランとのジャパンカップを如何に描写するかが非常に重要です。シュヴァルグランはここまで散々溜めに溜めている感じなので、2期のライスシャワー的な走りになるのかなと思っていますが、果たしてサトノクラウンとの戦いを如何に描くのか。3期主要キャラの一人として現状一番扱いがイマイチなので、本当に丁寧に扱って欲しいです。
そしてキタちゃんの「もっともっと大きな舞台だって」という言葉からするに、キタちゃんもドリームトロフィーリーグを目指す宣言をどこかしかでするのかなって……で、最終回で今後キタちゃんがぶつかる相手として暴君&貴婦人登場!的な流れかなとも。
ともあれ、素晴らしいものを見させていただきました。ありがとうございました!!
「サブタイトル、キタちゃんのSSRサポカの名前と一緒じゃん!」と気づかされたのはYouTubeのコメント欄だったという……「キタちゃんのサポカ」という認識が強すぎて名前まで知りませんでした(汗。
さてキタちゃんはGⅠ・大阪杯、ダイヤちゃんはGⅡ・阪神大賞典を勝利し、天皇賞・春での再戦を控える……と、そんな時にキタちゃんからダイヤちゃんに旅行のお誘い。今回の二人の私服はどこか幼い頃を彷彿とさせます。
二人の旅行風景は……何かもう、見ているだけで幸せになってきますね……終始楽し気な二人も然ることながら、かつては街を走っていても声をかけられなかったキタサンブラックが、今となってはサトノダイヤモンド共々子供に知られるほどの大人気ウマ娘になっているというさりげない描写も素敵です。
行き先は決めず、時に運に身を任せる当てのない旅。ギャグみたいな青春18万km切符が、世界のどこにだって行ける、何週だって出来てしまう、そんな二人の果ての無い旅路を表しているようで、本当に夢のように幸せな空間でした……
夕暮れ時にたどり着いたのは「地球が丸見え!」な灯台。「それで?話したい事、あったんでしょ?」ダイヤちゃんに促されるように、キタちゃんが語り出す「勝利の先にあるもの」と決意……分かってた。サトノダイヤモンドだけが「キタサンブラック」と呼ぶわけがないって、分かってた。それでも、あんな真っすぐで曇りの無い瞳で言われたら、そりゃ感動するってもんですよ……!!
その想いを受け止めたサトノダイヤモンドも瞳に決意を漲らせての返答。ここで「勝負だね、ダイヤちゃん」ではなく「勝負だね」で切るのが良いんですよねぇ!
で、そんな熱い会話が繰り広げられた後の、アイキャッチが完璧すぎてズルい……随分と遠くまで来たように感じますし、それでいてここから先、まだまだずっと遠くに行ける。そんなことを感じました。
そして舞台は天皇賞・春。レース場の全景が映し出される場面から、シュヴァルグランの紹介がなされるまではBGMが全く聞こえてこず、実況と観客のざわめきが聞こえるのみ。ここの緊張感からして、普段のレースとは全く異なる雰囲気が感じられましたね。そしてレース前にウマ娘同士の会話は一切なし。もちろんキタサンブラックとサトノダイヤモンドも。互いの想いはあの日語り尽くしたと言わんばかりにゲートに入る様が非常にカッコよかったです。
メジロマックイーン、サクラローレル、ゴールドシップ。天皇賞・春を制した者たちが紹介されたのちに、いよいよ今年の勝者が決まるレースが始まりました。
……既に本や動画でこのレースの勝者が誰かは分かっていました。分かっていたはずなのに、何故これほどまでに感動してしまうのか。
ギリギリまで引き絞った弦を解き放つかの如く、圧巻の叫びと共に解放された力。そして、彼女が見せたあの表情。最高の友人でありかけがえのないライバルである彼女を始めとした多くのウマ娘と共に、これほどまでに人々を熱狂させている。「迫る熱に押されて」、思わず顔に出てしまった。それほどまでに嬉しくてたまらなかったことが伝わってきます。
そしてそれは、追いつこうとする彼女にとっては初めて見た表情ではなく、ずっと見てきた表情であるという描写もまた印象的でしたね。それでいて、この大舞台、それも最終局面においてなお、あの表情を出来るとは想像もしていなかったことでしょう。そんな見たことも無い景色を見せてくれる彼女だからこそ、追いつきたい、追い越したいと思えるのでしょうね。
終わってみれば「衝撃」の記録を塗り替えるレコードタイム。こらえきれずに浮かぶ涙こそあれ、それでもグッと堪えて健闘を称える様も印象的です。そして、ここが終わりではない。勝利してなお、その先を見つめる。幼き日の憧れをそのままに、少女は本当にたくましく成長しましたね……
ラスト、キタちゃんとダイヤちゃんが握手するシーンでは、ダイヤちゃんが袖を引っ張って、ちゃんと手を見せているのも良いなぁ……
一方2着の彼女はといえば……周囲からの評価は高いものの、本人は全く納得していない様子。「健闘した」といえば聞こえはいいですが、本人が望むのはそんな言葉ではないことが、彼女の様子からひしひしと伝わってきます。3着までの中だと特に疲労したように見えましたが、考えてみれば先頭にも追い付かなきゃならないし、すぐ隣には差そうとするウマ娘がいたわけですし、精神的な疲労も相当なものだったんでしょうね……
てっきり今回ラストでウイニングライブが見られるかと思いましたが、さすがにこの表情の彼女を満面の笑みで踊らせるのは酷だなぁ……と。
というわけでウマ娘プリティーダービーSeason3は天皇賞・春の決着をもって終わりです!……と言われても信じてしまいそうなほどに、綺麗な終わり方をされてしまいましたので、慌てて番組表を確認して「終」の文字が無いか探してしまいました(笑。
これまでなかなか精神面の弱さ、未熟さが描かれてきたキタサンブラックでしたが、ここに来て遂に完成を迎えたといっても過言ではないでしょう。勝利の先にあるもの、ずっと憧れていた夢を拾いなおし、それに向かってひた走る彼女の圧巻の叫びからの一連の流れにずっと見入っていました。
さて、キタサンブラックとサトノダイヤモンド、幼馴染の対決は一旦の決着を迎えました。故にあのEDでしょう。
ですが、まだ彼女の、彼女たちの物語は続いていきます。サトノクラウンとの宝塚記念や天皇賞・秋、シュヴァルグランとのジャパンカップを如何に描写するかが非常に重要です。シュヴァルグランはここまで散々溜めに溜めている感じなので、2期のライスシャワー的な走りになるのかなと思っていますが、果たしてサトノクラウンとの戦いを如何に描くのか。3期主要キャラの一人として現状一番扱いがイマイチなので、本当に丁寧に扱って欲しいです。
そしてキタちゃんの「もっともっと大きな舞台だって」という言葉からするに、キタちゃんもドリームトロフィーリーグを目指す宣言をどこかしかでするのかなって……で、最終回で今後キタちゃんがぶつかる相手として暴君&貴婦人登場!的な流れかなとも。
ともあれ、素晴らしいものを見させていただきました。ありがとうございました!!