バカに厳しいバカばかり

この記事は、よろしければ(その１)・(その２)から続けてお読みください。


５．入賞候補予想

○前記事で評価したＡランク3語＋Ｂランク15語の計18語を抽出し、さらにＣランク以下だが、場合によってはＡ・Ｂランクの語とセットで入賞する可能性がある語を※印表記する。

入賞は通常10語。ひとまずＡランクは当確とみなすと、Ｂランクの15語を7語前後まで絞る必要がある。


【Aランク】3語

◎「政権交代」【政治行政】
◎「婚活」【その他】　＜※「離活」＞
◎「草食男子」【その他】


【Bランク】15語

○「小沢ガールズ」【政治行政】
○「事業仕分け」【政治行政】
○「エコポイント」【経済】
○「１０００円高速」【経済】
○「定額給付金」【経済】
○「年越し派遣村」【社会】
○「新型インフルエンザ」【社会】
○「パンデミック」【社会】
○「１Ｑ８４」【出版・マスコミ】
○「家電芸人」【芸能】
○「こども店長」【芸能】
○「こんなところ来とうはなかった」【芸能】
○「トゥース」【芸能】
○「侍ジャパン」【スポーツ】
○「草食系／肉食系」【その他】


＜１次選考＞

○まず、他の候補と切り離したいのが「草食系／肉食系」で、事実上Aランクの「草食男子」と一体。どれか１つが入賞するか、２つワンセットで入賞させるかという選択だと思うので、一端おく。

○Ｂランクの候補はテーマが重複しているものが多い。テーマごとに括ってみると、

①新政権関連・・・「小沢ガールズ」「事業仕分け」
②景気対策関連・・・「エコポイント」「１０００円高速」　「定額給付金」
③インフルエンザ関連・・・「新型インフルエンザ」「パンデミック」
④加藤清史郎関連・・・「こども店長」「こんなところ来とうはなかった」
⑤お笑い芸人関連・・・「家電芸人」「トゥース」

となる。これに、他の用語と重複性がない

⑥「年越し派遣村」
⑦「１Ｑ８４」
⑧「侍ジャパン」

を合わせ、全部で８グループ出来上がる。

○それでは同一グループ内の絞り込みを、比較的簡単そうなところから。⑤の「家電芸人」と「トゥース」は、普通なら問題なく「トゥース」。オードリーは分かりやすい「今年の人」であり、今年の振り返り行事という意味でも完全にはまる。

→「トゥース」・・・○
→「家電芸人」・・・×

○④の「こんなところ来とうはなかった」は、昨年の「おなごの道は～」同様、ドラマを代表する名台詞ではあっても、それ自体が広く使われた用語ではない。しかし「こども店長」は、それ自体が加藤清史郎の代名詞的な語でもありなじみが良い。したがって「こども店長」を残す。

→「こども店長」・・・○
→「こんなところ来とうはなかった」・・・×


○③はそのまんま過ぎる「新型インフルエンザ」と、使われてはいるが、もう一つ世間の共通認識が漠然としている感もある「パンデミック」。しかし、会社休むとか集団休校とか、実生活の局面で使われたのは、普通「新型インフルエンザ」なので、ひとまずこちらを残す。そもそも本来の、というか鳥由来の「パンデミック」ってこんな生ぬるいレベルじゃないんですよね。

→「新型インフルエンザ」・・・○
→「パンデミック」・・・×

○②の景気対策関連は難しいが、「定額給付金」だけは、やはりちょっと昔というか風化というか、そういう印象。後の２つは、どちらかが決定的にダメという感じはない。が、共通する問題点として、前政権時に導入された政策であり、かつ「適当な受賞者が思い浮かばない」印象がある。そういう候補で入賞枠を２枠埋めることはないと思うので、後で最低１つカットする前提で２者を残す。

→「エコポイント」・・・○
→「１０００円高速」・・・○
→「定額給付金」・・・×

○さて①の新政権関連。この記事を書き始めた先週時点では、「事業仕分け」がここまで旬な言葉になるとは予想していなかった。折しも、目ぼしい女子の受賞者が揃えづらそうな現況。蓮舫か。それとも「小沢ガールズ」か。

でも良く考えると「小沢ガールズ」の、具体的に誰を呼ぶのか。一番画的に映えそうなのは、多分元風俗ライター（体当たり演技歴有）だが、本人が「私は小沢ガールズじゃない」とか言っているのどこかで見たしな。そもそも一応鳩山政権に「政権交代」したのに、そのそばから「小沢ガールズ」って微妙に失礼では・・・など、「小沢ガールズ」を選ぶって、実は色々面倒臭い感じが。そこで蓮舫って意外と渡りに船かも。旬になったタイミングが、選考時期との関係で直近過ぎる不安もあるが、一応「事業仕分け」を残す。

→「事業仕分け」・・・○
→「小沢ガールズ」・・・×


＜２次選考＞

○ここまででA・Bランク18語から12語(というか12セット)を選定した。「草食系／肉食系」は、ひとまず「草食男子」とドッキング。

【A/Bランク残り】12語　注：◎はAランク

◎「政権交代」【政治行政】
◎「婚活」【その他】　＜※「離活」＞
◎「草食男子」+「草食系／肉食系」【その他】
○「事業仕分け」【政治行政】
○「年越し派遣村」【社会】
○「新型インフルエンザ」【社会】
○「１Ｑ８４」【出版・マスコミ】
○「こども店長」【芸能】
○「トゥース」【芸能】
○「侍ジャパン」【スポーツ】
※以下の２つからは、最低１つ脱落。
○「エコポイント」【経済】
○「１０００円高速」【経済】

○「小沢ガールズ」【政治行政】
○「定額給付金」【経済】
○「パンデミック」【社会】
○「家電芸人」【芸能】
○「こんなところ来とうはなかった」【芸能】


○「女子供は授賞式に重宝」と考えれば、「こども店長」は当確。毎年ノミネートの絶対数が少ない中でも、ほぼ必ず１つは入賞する「出版・マスコミ」枠から「１Ｑ８４」も相当確率高い。出版・言論業者主催の賞としても、今年村上春樹を外すわけにはいかないのでは。


○個人的に当確打てるのはここまで。そこで、ちょっと視点を変えて「仮に入賞した場合の想定受賞者」を考えると、多少見えるものがあるかもしれない。

「政権交代」
→少しハードル高いが鳩山首相以外思いつかず。

「婚活」
→ドラマ出演者から選ぶ場合「婚カツ！」は主演中居なので可能性小。ありそうなのは「コンカツ・リカツ」の桜井幸子。ドラマから呼ぶのが無理なら普通に山田昌弘・白河桃子。

「草食男子」+「草食系／肉食系」
→深澤真紀。草食・肉食的芸能人を１名ずつみたいなのは、人選・スケジューリングの負担大きい。

「事業仕分け」
→蓮舫。

「年越し派遣村」
→湯浅誠（派遣村村長）。

「新型インフルエンザ」　
→「なし」かも。

「１Ｑ８４」
→村上春樹・・・というわけにはまず行かず（昨日の毎日出版文化賞の表彰も欠席）、多分新潮社の担当者。

「こども店長」
→加藤清史郎。

「トゥース」
→オードリー。

「侍ジャパン」
→原監督しかいない。MVPの松坂、決勝戦決勝打のイチローは無理。それ以外の「特定の」選手だと、角がたたなそうなのは最年長の稲葉選手位だが「なぜ？」感は否めず。

「エコポイント」「１０００円高速」
→思い当たらず。無難なのは所管大臣だが、前政権の政策の手柄横取りみたいな面も生まれる。「エコポイント」に限れば、追い風貰った家電業者や通販業者（例：高田社長）みたいな選択肢も？


○この中で一応「目玉」的存在は鳩山・桜井・加藤・原だが、仮に鳩山・原の出席に確証がないとする。別に１枠（村上春樹）が欠席で「新型インフル」入賞の場合も受賞者なしが濃厚。となると、式の彩りというか賑やかしを考えれば「まずはオードリー」という心理が働きそう。また「婚活」で女優を呼べないと、相当壇上に華がない。となるとあれを「華」と呼ぶべきか分からないが、蓮舫も外せないか。心許ないなら、ひょっとして今ノーマークのCランク以下から、女子呼べそうな候補が繰り上がる可能性も残る。

○結局、「エコポイント」「１０００円高速」から1または2、「年越し派遣村」「新型インフルエンザ」「侍ジャパン」から0または1落ちることになる。非常に難しいが、さてどれを落とすか。

○結論としては、「エコポイント」「１０００円高速」をダブルで落とすことにした。理由はこうである。

①「エコポイント」「１０００円高速」ともに、前政権の政策である（それゆえ収まりの良い受賞者もいない）という点が、どうしても引っかかる。
②「年越し派遣村」は、話題として古い弱点があるが、代わりに「ネーミングの妙」という優位性を持っている。また選考に残らなかったものの「貧困」「派遣切り」等、関連する語が多数ノミネートされており、このトピックスからの入賞が0は考えにくい。
③「新型インフルエンザ」は流行語感がないが、今年を象徴する話題であり、やはり入賞0は考えづらい。
④「侍ジャパン」は若干決め手が乏しいが、巨人日本一を含め、やはり原監督は「今年の顔」。授賞式に出席可能でさえあれば「目玉」として遇される可能性。



６．大賞候補と受賞者予想

長々書いた末ようやく１０語に絞り終えることが出来た。

◎「政権交代」【政治行政】
◎「婚活」【その他】　＜※「離活」＞
◎「草食男子」+「草食系／肉食系」【その他】
◎「事業仕分け」【政治行政】
◎「年越し派遣村」【社会】
◎「新型インフルエンザ」【社会】
◎「１Ｑ８４」【出版・マスコミ】
◎「こども店長」【芸能】
◎「トゥース」【芸能】
◎「侍ジャパン」【スポーツ】

○さて大賞だが、もう順当に「政権交代」で差支えないだろう。と普通誰もが思うはずだが、そこに落とし穴はないのか本当に。

○一つは言うまでもないが、本人が今何かとお取り込み中であり、そんな母親が事情聞かれるかも知れないのに、ご陽気に授賞式なんか・・・という点。
もう一つは鳩山首相が、96年に一度大賞を受賞している点。知る限り、同一の受賞者が大賞を2回受けた例は過去1度もない。一例として、小泉首相が01年「米百俵」他で大賞取っているが、その4年後の郵政選挙の05年「小泉劇場」が大賞取った際は、なぜか受賞者は武部幹事長だった。単にスケジュールの都合だっただけかも知れないが。

○とはいえ「政権交代」ほどの直球本命を脇に従えて表彰式の真ん中に据えても、なんとなく成立しそうな顔がいるか。いくら女優でも、桜井幸子とかでは少し地味。オードリーでもごまかし切れない。新型インフルはそもそも受賞者がいない。考えられるのは、スケジュールが合った場合の原監督と子ども店長位だ。「政権交代」も交えて単独大賞・複数大賞いずれもあると思う。

○それでは、ようやく以下に最終予想を。★は、個数順に大賞の本命度を表す。

＜最終予想＞
★★★「政権交代」　※想定受賞者：鳩山由紀夫
★★「こども店長」　※想定受賞者：加藤清史郎
★★「侍ジャパン」　※想定受賞者：原辰徳
★「トゥース」　※想定受賞者：オードリー
★「婚活」　※想定受賞者：桜井幸子
★「草食男子」+「草食系／肉食系」　※想定受賞者：深澤真紀
☆「年越し派遣村」　※想定受賞者：湯浅誠
☆「新型インフルエンザ」　※想定受賞者：なし
☆「１Ｑ８４」　※想定受賞者：新潮社の担当者
☆「事業仕分け」　※想定受賞者：蓮舫

字数も完全に尽きたので、最後に次点を。最終選考で落とした「エコポイント」「１０００円高速」のほか、上の方でもちょっと触れたが、万一、出席者のバランスなどで、授賞式の「華要員」をもう１枠確保する判断が加わった場合の押さえとして、Ｃランクからの繰り上がりだが、

「歴女」　※予想受賞者：小日向えり

を挙げておきたい。以上！

とかいいつつ、しつこく番外編が続いたりもする。