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原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

『原発ゼロ』< 電力会社の放漫経営は「総括原価方式」が原因> ※17回目の紹介

2015-12-23 22:00:00 | ã€åŽŸç™ºã‚¼ãƒ­ã€‘è‘—è€…ï¼šå°å‡ºè£•ç« 

 ï¼Šã€ŽåŽŸç™ºã‚¼ãƒ­ã€è‘—è€… 小出裕章 を複数回に分け紹介します。17回目の紹介

『原発ゼロ』著者小出裕章

原発を廃絶させるまで、私は闘いたい。

  原発は、都会では引き受けることができない寛大な危険を抱えています。「原子力マフィア」はまさか大事故は起きないだろうと高を括り、人々に対して「原発 は決して大事故を起こさない」と嘘をつきました。それでも不安を払拭できない彼らは、原発を過疎地に押し付けたのです。私は破局的な事故が起きる前に原発 を廃絶させたいと活動してきましたが、福島第一原発事故が起きてしまいました。私の人生すべてが否定されてしまい、自分の非力を無念に思わずにはいられま せんでした。しかし、この事故を忘れまいとする人々もまだ大勢いてくれることを、本当にうれしく思います。被害者の苦しみを少しでも減らし、嘘をついてき た巨大な権力を処罰するために、私自身も決して挫けずに闘いたいと改めて思います。

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**『原発ゼロ』著書の紹介

 ã€Œç¬¬ï¼•章 これでも原発を続けるのですか」

 2 電気代を押し上げているのは原発のコスト P183~ より

電力会社の放漫経営は「総括原価方式」が原因

 日本の電気料金は、以上のような発電・政策にかかるコストに環境コスト、そして広告宣伝費・寄付金といった営業コスト、人件費その他の経営コスト・・・。とにかく、かかるすべての経費に所有する資産の価値を合算し、一定の利益を乗せて算定されます。

ちなみに試算には発電所、病院、保養所などの施設だけでなく、使用済み核燃料や再処理したプルトニウムまで含まれています。コレを「総括原価方式」といいますが、どこの電力会社も電気料金はこのようにして設定しなさいと、電気事業法で定められています。

これはどういうことかというと、電力会社はかかるコストをすべて電気料金で回収できる上に、必ず利益が出るように最初から法律で守られているということです。利益が保障されているだけではありません。発電所を増やしたり、たくさん宣伝したりしてお金を使えば使うほど、儲かる仕組みになっています。

 普通の会社であれば、何かの施設をつくる時には少しでも安いところに頼んで、コストを抑えて利潤をひねり出そうとするわけですが、電力会社の場合は逆で、お金がかかればかかるだけ試算が増えていく。そうなると、利潤も比例して増えていくという、そういう形なのです。

ですから電力会社は、市場価格よりも2~3割高い額で原発建設工事を発注したり、莫大な広告宣伝費を使って嘘をばらまいたりして、コストの高い電気をたくさんつくろうとする。そして高い値段で売ろうとする。その利権に群がる人々がこれを後押しする。

その結果、私たちは世界一高い電気料金を支払うことになっています。こんな総括原価方式をこれからも続けて、何をやっても必ず儲かってしまうというような電力会社の放漫経営を許していけば、電気料金は今後もどんどん高くなっていくと思います。

 もともと原子力なんかに手を染めなければ、私たちはもっと、ずっと安い電気代で済んだはずなのです。

※続き『原発ゼロ』著書の紹介は、12/24(木)22:00に投稿予定です。

原発ゼロ (幻冬舎ルネッサンス新書 こ-3-3)

 


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