53歳ともなると、
何をするにも「主婦すげえ」「子育て経験者すげぇ」って思う場面にたくさん出くわします。
乳幼児を抱えているかーさんたちは、
朝ごはんの食器を片付けながら、
おなかすいた〜ってぐずられないように次のご飯のことを考え、
あれが足りないから買い足さねば、
さぁいつ買い物に行こう、天気はどうだ?
隙間時間に洗濯物干しておかないと着替えが足りなくなるぞ、
あと20分後にあそこに子どもを送っていかねばなど、
超絶マルチタスクです。
出かけようと思ったら「うんち〜」「げー出ちゃった」で足止めくらうことも多いし、
うちの娘は「クマちゃんが『行かないで』って言ってるから行かない」と言うことも珍しくありませんでした
(大人には「待ち合わせに遅れられない」「ドタキャンできねぇ」大人の都合があるのじゃー!)
特に子育て期のかーちゃんは、危険回避のアンテナ立ちまくり、頭の後ろにもたくさんの目がある状況。
なんせ、「洗濯物を干す」「ご飯をつくる」ことすらやり遂げられないんだもの。
長年「マルチタスク」の訓練しているからそんな人たちと何かしようと思ったら、
誰の指示命令がなくとも的確に動けちゃう。
自分が何をすればスムーズにことが進むかわかってる!
だから、「育休取った男性(きちんと自分ごととして家事炊事育児をした人限定)」は、きっと、仕事復帰したら、すごく動ける人になってるんじゃないかと思うのです。
もしわたしが大会社の重役なら、断然、育休勧める!
(もちろん、未婚でも子育てしていなくてもマルチタスクの達人はたくさんいるね♡一概には言えないね)
昨日、facebookに流れてきた、豊田ヨピ夫さんの投稿にとっても共感したので、
忘れないようにブログに転載しまーす。
鬼可愛い子どもがいることでお馴染みの僕です。
これは声を大にして言いたい事なのですが、男性もとにかく育休を取ってください!
その理由について殴り書きます!
【男性の育休取得をガシガシ推進していかなければいけない理由】
1.出産直後のワンオペ育児はほぼ虐待
出産直後の母体って
「交通事故に遭って全治2か月の大けがを負った状態」
と同じくらいのダメージを受けていると言われてるそうです。
ちなみにこれ、僕が勝手に言うてるんじゃなくて産婦人科の先生とかが言ってますからね。
さあここで考えてみましょう。
貴方が横断歩道を横断中、
ヨボヨボのじいさんが運転するプリウスに思いっきり跳ねられて病院に担ぎ込まれたとするじゃないですか。
ふと目が覚めたら首も腰もあちこち痛いわでヘロヘロの状態なのに、
巡回してきた医者に
「いやー、貴方は全治2か月の重傷です。じゃあこれ、よろしくね」
って産まれたばかりの赤子をポンッて手渡されたら
「えーーーっ!!!いま!?」
「いまそれやるの!」
ってなるでしょ!?
「僕、交通事故の直後なんですけど!?」って。
更に言うと、帝王切開で出産したとしたら、お腹をわーっと切っちゃうわけじゃないですか。
言うたら切腹ですよ切腹。
最近は話題のSHOGUNを見てましてね。
SHOGUNにもやっぱり切腹シーンが出て来るんですけれども、
家臣がお腹をかっさばいた時点で止めに入ってなんとか縫合して命を取り留めたとしてね。
その直後に「はいこれ」って赤子を渡したら
「えっ、拙者!?」
「拙者の役目でござるか!?」
ってなるじゃないですか。
どう考えても無理ゲーですよ。
そもそも、母乳による授乳以外、
オムツ替えも沐浴も寝かしつけも、
赤ん坊の世話なんて全部男でも出来るんですよ。
なので新生児期はむしろ男親が家事も育児も
「全部やる」
くらいの勢いで挑むのが正しいのです。
でも流石に、日中フルタイムで働きながら
「全部やる」って不可能じゃないですか。
だからこそ育休を取らなければいけないのである!
もちろん、
「どうしても育休が取れなくて……」
という人も居るかと思うのですが、
そういう人は(義)両親の助太刀をお願いするなり、
産後ケア施設をフル活用するなり、
シッターさんを呼びまくるなりで何かしらの手段を用意しておかないとマジヤバ案件です本当に。
でも、
「何かの手を借りる事にしたとしても、自分自身もやってなきゃダメだよ」
という事についても理由を書いておきます。
2.「運転技術」を身に着ける時間でもある
実は「育児」ってひとつひとつのタスクは正直たいしたことないんですよ。
オムツ替えも沐浴も抱っこもねんねも、
まあひとつひとつは全然大したことないんです。
ピーク時の居酒屋のほうがよっぽど大変ですからね。
僕が大学生の頃、
大阪の鶴橋というあんまりガラの良くないエリアのカラオケ屋でバイトしていたのですが、
ヤカラに絡まれたり酔客に蹴られたりでロクな記憶がないですもん。
一度ラストオーダー取りに部屋のドア開けたら
おっさんがおっさんを手〇キしてる場面に遭遇して腰抜かすかと思った。
「うわー!」って言いながらドア閉めましたからね。
あっちからしても「うわー!」だろうけど。
あんなのに比べたら育児なんてぜんぜん楽勝。
しかしながら
「ひとつひとつはたいしたことないけど、ずっと気を張ってなければいけない」
というのはなかなか大変な作業でもありまして、
そういう意味では車の運転に似ているなと思っています。
人の命を預かってる、という意味でも似てる。
車の運転もまあ2時間以内くらいならたいしたことありませんが、
12時間ぶっ続けの運転となると流石に疲れてくるじゃないですか。
そんでこっちが12時間ぶっ続けで運転してる時に横から手が伸びてきて
「雨降ってきたからワイパーかけてあげるね~」
ってウインウインやられて
「よし、運転を手伝った!」
みたいな顔されたらそりゃまあ腹立つじゃないですか。
むしろ「邪魔すんなし!」ってなるじゃないですか。
なので育児ママアカウントが
「オムツを替えたくらいでイクメンづらすんな!」
って怒ってるのもよくわかります。
つまり運転と同じく、
育児で大事なのは細かいタスクを「手伝う」「処理する」のではなく、
「交代しながらお互い休憩を取ること」だと思っております。
細切れのタスクを消化することではなく、
「今から〇時間、僕がまるっと面倒見てるから昼寝でも遊びでも好きにしておいで」
って時間を切って休憩に送り出す事ではないかと!
でも、長距離運転の際に、
相方が運転出来なかったらいつまで経っても交代出来ないし、
休憩も出来ないじゃないですか。
これは恐ろしいことですよ。
だから運転技術を身に着けるためにも、
子どもが小さい内から育児参加しておかないといけないんです。
例えば、
「ギョーザ一丁!」
「味噌ふたつ!」
「レバニラ大盛りで!」
みたいな怒号が飛ぶランチ時の町中華にスタッフが
「手伝いますよ!」
って入ってきて、
「ギョーザ一丁!」
って指示出したのに
「ギョーザがどこにあるかわかりません!」
って元気よく返事が返ってきたら
「コイツまじで使えねえな!」
ってなるじゃないですか。
クソ忙しいのに、
「コンロってどうやって火をつけるんでしたっけ!」
「あっ!お客さんの醤油が切れました!」
「天津飯は卵3つでしたっけ?2つでしたっけ!?」
とかやってたら
「もういい!自分でやるわ!」
ってなるじゃないですか。
「夫には任せられない!」
って怒ってるお母さんがたは、こういう事に怒ってるんですよ。
オムツのストックはどこにあって
母子手帳がどこにあって、
ミルクはこれくらいの量で
お昼寝の時間はこれくらい、
みたいな事って、自分で全ての段取りをこなしてないと全体の流れがわかんないんですよね。
「奥さんが専業主婦だから育児は任せる」
とか
「育児は母親がメイン担当」
みたいに役割分担していたとしても、
ひとりっきりで切り盛りしてるお店なんて、
そのひとりがぶっ倒れたら一撃で崩壊しますからね。
いつでも交代出来るような体制を作ってリスクヘッジするべきでしょう。
ちゃんと向き合いさえすれば難しい事なんて何にもないのに、
「ワンオペは無理」
「ママじゃないと嫌がるから」
みたいな理由で育児から逃げていたら一生出来ないまんまです。
育児を任せられない人がパートナーだと
一切息抜き出来なくなるし
めちゃくちゃ大変ですよほんとに。
だから、最初に育休を取って、
がっつり育児に関わっていきましょう。
3.子どもとの愛着形成とかけがえの無い時間
そして、お腹の中の子どもと十カ月一緒に暮らしてきた母親に比べて、
男親は実感の湧きにくさみたいなものが正直あるんじゃないかと思います。
僕も産まれてすぐの子どもを見た時はおっかなびっくりだったし、
「こんなちっちゃくてふにゃふにゃした物体が本当に人間に育つのか……?」
みたいなテンションでした。
しかし新生児期の育児をがっつり担当し、
寝言を言ったり日ごとに顔が変わったり動きが変わったり、
日々の変化を間近で見ているうちに、
「なんて可愛さだ……!」
と愛情みたいなものが自分の中で花開いていくのがわかるくらいでした。
僕の母親に向けて
「宇宙一可愛い生命体が爆誕してしまったかもしれない」
とかLINEしてましたからね。
可愛さのあまり、
顔にオシッコひっかけられてもゲロ吐かれても
「こらー、まったくー」
で済みますからね。
知らんおっさんに同じ事されたら激怒して地の果てまで追い詰めると思う。
そして、この時期の子どもの可愛さって、
本当にこの世の全てのものを薙ぎ払うレベルで可愛いので、
貴方の一生の内、一番と言っても良いくらいの思い出に残る時間を、
間近で見ないのは本当にもったいない。
奥さんが専業主婦、
本人はハードワーカーでゴリゴリ働いてお金稼いでる友人も、
今になって
「子どもが小さい頃に、もっと子育てに関わっておけばよかった」
みたいな事言いますからね。
そういう意味において、
「男性は育児を取り上げられてきた」
という側面は絶対あるなと思っています。
「男は稼いでナンボ」
みたいな社会的な圧力もあるし、
「育休取りたい」とか
「もう少し楽な仕事に変えて子どもとの時間を取りたい」とか男性側が言っても
「収入が下がるからダメ」
って嫁ブロックを食らった人も相当数いるはずです。
しかしながら今の社会は
「男も育休取ろうぜ~!」
みたいな方向で話が進んでますし、
佐賀県庁では「育休取る時に申請を出す」のではなく、
「育休取らない時に申請を出す」という仕組みに変え、
育休取るのが当たり前みたいな空気にしたら
育休取得率がほぼ100%になったそうです。
だから!今こそ!育休を取って!
ゴリゴリに育児参加しようではありませんか!!
子どもが小さい時期って、
人生の中でも大トロみたいなゴールデンタイムなのに、
それを間近で体験しないのは本当にもったいないし、
そんな時期って一瞬で過ぎちゃうよ!