Curse priest

フォトショを初めて使って四苦八苦して表紙やってます(^_^;)
１冊位フェア入稿したいんですが間に合うか。
週末全部、親族襲来で時間がないので、もう涙目。
俺の人生も怒涛、展開も怒涛だの第２０話。

屍鬼　第20話 「第腐汰悼話」

村人逆襲タイム。
屍鬼の殺し方がお上品なんで、村人がよっぽど鬼に見えますが、殺し方が他にないからしゃーない。
屍鬼を日光で炙ってから、全部大きな穴に放り込んで、上からコンクリートをねろねろ流し込んだら杭打ちせんで簡単と思うが、文明の利器はこの村にないらしい。
事前に杭削るより、レンタルしときゃよかったね、若先生（笑）

大川さんが水を得た魚のようにノリノリです。
戦場では先に理性をかなぐり捨てた方が勝ち。精神的後遺症も少なそうで済むし。
飲み会と一緒ですね。
酔えない人は広沢さんみたいに、色んな事に縛られなきゃならない。
マンガじゃ村から逃げてたが、アニメだと残ったのね。
展開見てると、マンガに追いついてからは原作寄りになったのかな？
原作読んでないからさっぱりだ。
とすると、アニメオリジナル展開って夏野と正志郎の戦いだけ？？

敏夫のママが報復で殺されたのが発見され、怯える村人達。
「殺されたら起き上がる事もできない」と微妙な発言も。
起き上がって、人を襲う鬼になる方がいいのかと大川さんが怒り心頭ですが、
生き物とは、それほど生存本能が強いんですね。

「他者を滅ぼしてもいいから、自分達だけは栄えたいの」
というのが、ウィルスや菌から始まった地球の生命の営みです。
その食ったり食われたりの絶妙なバランスが生態系です。

人間だけがそれについて、罪の意識がどーだの、罪悪感だの、神様の存在だの、生命にとってはよく考えたら余計な意識を持ってます。
知識の代わりに本能捨てた人間はそーいう制約を自分に課さないと、大量殺人とか
戦争とかやりまくるからですね。

屍鬼はかつて同族だった人間に対し、そのストッパーが無くなった人たちです。
血を吸う事が恐ろしいんじゃなくて、殺しても罪悪感がないという方が恐ろしいんです。
そりゃ、生きる為には仕方がないとの事ですが、過去ならともかく現代なら血液パックとか
方法はあるでしょう。
沙子達はワイングラスで血をお上品に飲んでたみたいだし、直に人間から血を吸わないとアウトじゃなさそうだから。

だから、人を殺して何とも思わない人間がいる方が遥かに怖い。
そういう人は人に対して、思いやりも同情心もない。
沙子は確かに被害者でかわいそうなんだけど、村人に対し、一片の思いやりも後悔もありません。
どんだけの家庭を壊し、幸せや未来を壊したか想像もしないし、しようともしない。
ずっと自分がやってた事の延長でしかないから。
自分の未来を憂い、正志郎など家族のみ心配する。
「自分の居場所が欲しい」という小さな願いは、屍鬼だけでなく、人間に対しても、その罪悪感を外させてしまう。

「他者を滅ぼしてもいいから、自分達だけは栄えたいの」

というのは人間も屍鬼も変わらない。
屍鬼は生きる為、それを放棄した人達、人間は理性と躾でそれを抑えてるだけの人達という違いしかありません。どちらも本能ではないのです。
だから、「生命の存亡」がかかったら、あっさりリミッターが外れる。
生命とはそういう存在です。
リミッターを外そうとする連中に対し、村人が猛反発し、いつしかその境を踏み越えてしまうのも当たり前。

大川さんは息子を直に手をかけた事で、それを踏み越えてしまった。
「子供の躾は親がしないと」
と、彼がいくら主張しても、皆がそこは俺達がやる、あんたは手を出しちゃダメと止めなきゃいけなかった。正論が必ずしも正しいとは限らない。
児童虐待だって、その境目を越えてしまった人たちが引き起こすんだし。
大川さんが自分とこで働いてた松尾さんを自ら手にかけたのは、あの場にいた人達の落ち度だと思う。
屍鬼って、結局どっちもどっちって話なんだけど、後味悪いねぇ(^_^;)


さて、正志郎対夏野。
夏野、バク転クルクル。かっこいいなぁぁぁ。
コートじゃなくて、ラフォーレのまんまなのね。
正志郎は結局屍鬼になれなかったけど、なる踏ん切りがつかなくて、協力者になった人。
今は若いから死ぬのが怖いけど、年食ったら、「…一か八か試しちゃおうか」と思うんだろうな（笑）
だから、人狼になった夏野が羨ましいんだろうね。
両親が人間に対しひどい事してたから（恐らく正志郎にも）、虐げた者に復讐したいというのが、正志郎の言い分。
人間全部を憎んでるので、人間を害する沙子を認めたようだ。
…社会不適合者しか、この話には出てこんのか(^_^;)
夏野が怒るのもムリないです。

徹ちゃんと律っちゃん。
あくまで自分の意思を貫き通し、最後まで血を吸わない、襲わない律っちゃんは立派だと思う。
起き上がりになりさえしなければ、こんな苦しみは味あわずに済んだのに。
徹ちゃんもその姿と心に打たれて、やすよさんを逃がす。
でも、それは同時に山入にいる仲間を危険に晒す事であり、自分達も殺されるということ。
だから、やすよさんに礼を言われても、徹は苦い顔をするだけ。
自分達だけならいいが、他人も殺してしまう事が徹は充分解ってるから。
「誰も殺したくない」
というのが、「他者を滅ぼしてもいいから、自分達だけは栄えたいの」のアンチテーゼ。
彼らはそれを選んだから、他の屍鬼よりは安らかな顔で死を待てる。
徹ちゃんも好きな相手と一緒に死ねるだから幸せだろうな。
そして、光に包まれて消えていく二人。


…って、おいいいいい！！！！∑（;￣□￣Ａ
えええええええええ、何？！　徹ちゃん、やっぱり夏野と会えないまま終るの？
徹ちゃん、終了のお知らせなの？
原作ってこうなの！？

律っちゃんはいいよ、律っちゃんは。何も手を汚してないから！
でも、徹ちゃんは「誰も殺したくない」という律っちゃんのわがままのせいで、
皆の死亡証明書にサインする道を選んだんだよ？？
徹ちゃんは最後の最後まで手を汚す道を選ばされたんだんだよ？
しかも望んでもいない大量殺人。
そりゃ、屍鬼など滅べばいいと思ってはいるが、自分自身が手を下すとは思ってもみなかったろう。
何か、理不尽だなぁ。
これで安らかなん？？
律っちゃんは安らかだろうけど、徹ちゃんは心穏やかじゃないと思うよ。
一人の人間を救う為に、山入全員と引き換えって。
やすよさんを自分達と同じ道に落としたくないという心は立派だ。
でも！！！
うええええ、何という後味の悪さ。

しかも、徹よ。
夏野が正志郎に撃たれたかも知れない（多分、ないない）のに、手前、こんな所で何してる。
アニメ徹は夏野が生きてるのやっぱり知らないまま？
夏野も徹に知らせないまま？
それじゃ、夏野が死ぬまでのあの長い描写は一体何だったんだよ。
二人の絆は死んだ途端、崩壊ですか？？
夏野が戦ってる本当の理由、屍鬼に対する感情って描かれないままですか？
夏野は徹に対し何か言う事はないの？　
徹も最後くらい夏野の名を呼んでよ！　思い出してよ！！
もう頼りはマンガだけですか！？

あああああああああああああああああ、腹立つ！！！
やっぱ、書く！！「おしまいの日」絶対上げてやる！！
ハッピーエンド見ないと気が済まん。

定文も出なかったよー！！（泣）
まぁ、あの話はキツ過ぎるからなぁ。
でもーーーーーーーーーーーーー！！！
おのれ、定敏本も出してやるぅぅぅぅ！！

こうして欲求不満と怒りは全部原稿に…（笑）
最終回、発狂しそうだな、こりゃ。