Curse priest

地デジが２４日に始まるので、ブルーレイに買い換えないといけない。
車検も再来月だからお金ないけど、政府の方針だから仕方ない。
ＢＳ１１が録画できるようになれば、大分助かるんだけどね。
来週からうさぎドロップが深夜で始まるし。
福岡は深夜アニメが超不作だからあってくれるだけありがたい。
後はディスクの価格がもうちょっと安くなってくれるといいんだけど。

さて、先日Ｄグレチャットをやりまして、色々意見が出て凄く面白かったです。
最近、感想を書く時以外、Ｄグレの事を深く考えることがなかったので、やっぱり誰かと
話すと刺激があっていいですよね。
で、クロスとの過去編も出てきたし、気になるのはアレンとネアの事。

２０３夜のアポさんのいう「アレン」とクロスのいう「アレン」はどう考えても別物にしか聞こえず、
ずっと「だからどういうことだってばよ？」と引っかかってたんですが、昨夜ふと気づきました。

その通りなんじゃないかって。
「アレン」が一人である必要はない。
クロスの前に現れたのは二人目、もしくは三人目のアレンじゃないだろうか。

何でそう思ったかの理由。
ネアが「アレン」という宿主を元に甦ろうとしたのは、伯爵を倒せなかったから。
ロード以外の全てのノアをぶっ殺し、そのメモリーまで破壊する程強いネアだけど、
それでも伯爵は倒せない。
ノアの遺伝子的にストッパーがかかってるからかも知れないが、
アレンがアポクリフォスをイノセンスで倒せないように、ネアも伯爵をダークマターでは
倒せないから、ではなかろうか。

だから、ネアはイノセンスを欲しがった。
でも、ノアのままではイノセンスを操る事はできない。
それでイノセンスの適合者の人間にノアメモリーとダークマターを人為的に埋め込む事で
両方を使うことが可能な「ノア」になろうとしたんじゃあるまいか。
３５年前、ネアは「マナの元に戻ってくるから」とクロスに約束し、クロスは言葉通り
すぐネアは転生してくるだろうと思って、マナを見守りながら、伯爵から守る事にした。

そう言えたのは、恐らくネアにはその時、目星をつけた適合者がいたんじゃないかね？
その相手が多分「アレン」という名だったのだろう。
クロスも約束した時、そう思っていた筈だ。
まさか３５年後とか知ってたら、「アホかー」と即、断るだろう、ふつー。

で、多分、ネアは転生に成功したんじゃないかと思う。
無事に成長し、マナの所に戻ればクロスも待っている。
そして、伯爵を倒し、マナを守れる。
それが最初の「アレン」。
クロスと約束した本当のアレン。
その筈だった。

が、全てのダークマターが伯爵の支配下にあるように、全てのイノセンスはハートの
支配下にある。
当然、ハートにはネアの手にイノセンスが渡ったと知れただろう。
ネアは伯爵を殺そうと思ってはいるが、ハートにとっては「ノア」でしかない。

キャラ★グレで星野先生がほのめかしてるように千年伯爵の皮が重要って事はつまり
「千年伯爵の本体は皮」。
やはり、中の人は媒体に過ぎず、代替わりするんでしょう。
ネアはマナを伯爵にしたくない為戦っていた。
だが、ノアである事は変えられないから、誰かが伯爵の座を引き継がねばならない。
プログラムは遂行せねばならない。
伯爵に支配される事なく『１４番目』から第１使徒に繰り上がる。
ネアが伯爵に「俺がお前を殺して、千年伯爵になる」と言ったのはそういう事だろう。

つまり、神の敵はいなくならない。
しかもノアはイノセンスを使って、それを成そうとしている。
伯爵がサードはうちの駒です。ルールは守ってもらわなきゃとルールにキビシイように、
ハートだってそうだろう。
ましてや、神は摂理と秩序を重んじるもんだしね。

伯爵を倒すのはあくまでも「白のカード」でなくてはならない。
黒のノアが支配し、使役されるイノセンスがあってはならない。
勝利者は神でなければならないのだ。
どちらの札にもなるジョーカーというのは面白いアイデアだ。
だから、そのアイデアだけ戴こう。

白いエクソシストが黒いノアの力を支配して、イノセンスを以って伯爵を倒す。

こうでなければ美しくない。
ネアが潜伏したにせよ、伯爵と戦うにはどうでもイノセンスを発動させ、自在に操れるように
ならねばならない。
いくらネアが強くても、まだ幼い子供ではアポクリフォスの襲撃に勝てなかっただろう。

そして、恐らく「アレン」は殺されたんじゃないかな。
新しく作り変えるために。
ノアが強く支配する黒い身体でなく、エクソシストが上位である白い肉体に。
ネアが覚醒しても抑え込める、神の使徒に。

ただ、ネアも簡単に殺されて改造させるタマじゃなかったようで、マナの元に戻ってくるまで３０年も費やした所を見ると、転生し直したりして、最低２回は死んでそうだ。
その間にティキをこさえてれば、『１４番目』と似てる理由も解るが、まぁこれは保留。
結局のところ、転生した「アレン」はハートに改造されてしまったんだろう。
自分が踊らせてるつもりで、実は相手に踊らされていたという状況は、神が最も好みそうなシュチュだし。

だから、赤腕は誰でもなく、当然「アレン」とは名乗らなかった。
神の作った人形であって、名前などあるはずもなかった。
「アレン」はネアの宿主の名前であって、ハートが用意した子供は囮みたいなものだった。

ただ、子供の中には確かにネアがいて、それでマナは「アレン」と呼んだんだろう。
マナが「アレン」と呼んだから、クロスもそれを信じた。
クロスの「間違い」はその子供がネアが用意した宿主でなく、ハートが用意した宿主だと
気づかなかったからだ。
ネアがアレンを「狂った人形になってしまった」と言ったのは、ハートのせいで予定が狂ったことを嘆いていたと思われる。

だから、アクマのマナから傷を受け、ノアメモリーの継承を行った時、アレンの身体は
凄まじい拒絶反応を起こした。
本来、ネアの宿主だったら、ダークマターに近く、あんな拒絶反応は起こさなかった筈だ。
それでもクロスは気づかなかった。
アポクリフォスが来た時、やっと真相に気づいたのだろう。
計画が歪んでいた事に。

だが、アポクリフォスにとっても計画は思わぬ方角に歪んでいた。
元々、アレンは「でこぼこ」な矛盾だらけの存在である。
ルール通りならサードのように、伯爵の手にとっくに落ちてなければならないのに、
ノアメモリーに支配されない。
ただ、そうするには改造したアポさんからメンテナンスを受けないといけないようで、
牢に枢機卿として現れたのもその為だろう。
それほど、『１４番目』のノアメモリーは強力らしい。

アレンはネアの宿主ではなく、ハートの作った擬似ノアだ。
だから、ハートの支配を喜んで受け入れる。その筈だった。

ところが、愛がアレンを変えてしまっていた。

壊れたマナは弟の宿主かどうか気づかぬまま、アレンを愛し、クロスはネアの甦りを
熱望しながらも、いつしかアレン自身を愛していた。
仲間達も「アレン・ウォーカー」として、アレンを愛した。
ネアやハートの思惑を超えて、アレンは自己をいつしか確立し、マナの仮面を外せるようになり、名前のない子供は「アレン・ウォーカー」に成長していた。

誰かの「人形」ではなく、一人の人間になっていたのだ。

だから、拒絶された時、アポクリフォスはあんなに怒ったのだろう。
「美しいエクソシストに育ったね、アレン」とアレンを愛でた時のアポクリフォスは
自分の作品を見るような目つきをしていた。
人でなく、物だった。
その上から目線を徹底的に拒まれた。ありがたがる筈の慈愛を拒否された。
人形であり、神の武器でしかなかった筈の「アレン」に反吐が出るとまで言われて、
ぶちキレたのも反逆されるとは思ってもみなかったからだろう。
神はプライドが高いものだし。
その後の余裕は、アレンがイノセンスを持つ限り、幾らでも逆転できると思ってるからだろうが。

元々、アレンは「神なんかどうだっていい」と言い放つような人間だ。
誰かに押し付けられた規則でなく、自分の誓いに、倫理に、正義に即して動いている。
だから、自分がいいと思えば、他人が眉を顰めるような事も平気で出来る。
自分で判断し、自分で責任を取れる。
元の素質をクロスが磨いたせいだろうと思われる。
それはマナの仮面を剥がしたかったからだろうが、結果的にアレンを強い人間にした。

だから、アレンはネアの宿主になる事なく、神の操り人形になる事もなく、「アレン・ウォーカー」として試練を乗り越えられると思う。
色んな人が加担して、今のアレンを作ったのだ。いいも悪いも含めて。

アレンはまずネアと向き合い、そして、アポクリフォスとも対峙しないといけないだろう。
アレンがエクソシストであり続ける以上、神を全否定する訳にはいかないし。
アポさんの方がよっぽど融通が利かなさそうなので心配だ(^_^;)

何か書いてる内に訳が解らなくなったが、クロスの「間違い」は結果としていい方向に転がったと思っている。
「生意気な面になった」と教団に入れた事をあんなに喜んでいたのだし。
しかし、愛を説く神が愛に破れるとは皮肉でＤグレらしくて大変よろしい。

まぁ、相変わらず思いつきだから、これが正解じゃないだろう。
あら、また外れたわとそんなところで。
Ｄグレは訳解らないので、あれこれ考えるのが楽しいんである（笑）