Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

進撃の巨人 第52話「クリスタ・レンズ」 1

2013-12-11 00:53:56 | é€²æ’ƒã®å·¨äºº

今日の「蒼き鋼のアルペジオ」が超神回で~(*´â–½ï½€ï¼Š)
いや~、ホントに凄かったわ。
最近のドラマはこの興奮が殆どないのでアニメに走るのは当たり前だよな。
昔はドラマ三昧だったのが懐かしいわ。
まぁ、今週のアンダーザドームもそれなりに面白かったんですが、原作には及ばず。
早く破滅まっしぐらになんないかな。

進撃の巨人 第52話「クリスタ・レンズ」 1

新リヴァイ班、及びハンジ班も交えてリビングに全員集合。
リヴァイの最初にやった事はテーブルの裏を手でスッと撫でる事。
さすが潔癖症の兵長。
誰も見ない所をチェックする、それに痺れる、憧れるぅぅ!!

埃わらなので、
「……。
 時間は十分にあったはずだが…」

後のキツイお仕置きを考えて頭を抱えてるのはエレンだけ(笑)
他のメンツは埃? なにそれおいしいの?と無表情。
ガサツな104期生を兵長の色で染めるには時間がかかりそう。

兵長はハンカチで手を拭き拭きしながら、

「まぁ…いい。
 お前らがナメた掃除をしていた件は後回しだ。
 状況を説明し、方針を固めるぞ」

今回は非常に鬱回ですので、ギャグはここまでです。

「まぁ…この短ぇ間には色々あったが当初の目標が変わったわけじゃねぇ。
 要するにウォール・マリアにある穴を塞げさえすりゃいい。
 それさえ叶えば大抵のことはどうだっていい。
 隣の奴が巨人になろうが、毛むくじゃらの巨人が岩を投げてこようが、
 壁の中に多少巨人が沸こうがな」

兵長の言葉に「は!」とジャンからドン引くサシャと「あ?」と睨むジャン。
ジャンが巨人になる…。
お注射打たれたら、ジャンだって巨人になるからネ(^▽^;)
しかし、相変わらずだな、サシャ(笑)

「おいアルミン。
 上手くいきゃ素早く壁を塞げると言ってた話だ…。
 アレをもう一度言って聞かせろ」

兵長の指示に

「はい…巨人化したエレンの能力で壁の穴を塞ぐ…といった案です。
 壁は…どうやら硬質化した巨人の体から作られたようなので、
 穴を塞げるだけの質量をその現場で生み出すことができれば…」

しかし、言ってる内にさすがに荒唐無稽かと自信をなくしてうなだれるアルミン。
今でもどっこいしょで巨人になってるエレンがほいほい出来るとは思えんし。
まぁ、巨人になるって時点で、質量保存の法則はぶっ飛んでるので、
硬質の物質を大量に出すってのは出来るよーな気がせんでもない。

でも、エレンゲリオンが硬質化しちゃったら、そん時、エレンはそこから出てこれるんかね?
アニの結晶をぶった切れないのになぁ。
エレンが都合よく壁の材質程度のものをネロネロ出せればいいんだけど。

なんで、
「もし…そんなことができればですが…」
と、自信なく前置きした上でアルミンは続ける。

「大きな資材を荷馬車で地道に運び続ける必要はありません。
 つまり天候次第では巨人の活動しない夜に現場を目指すやり方も考えられます。
 馬だけならトロスト区からシガンシナ区に続く道を一晩で駆けることができますし。
 この理想が叶ったら…ウォール・マリア奪還に掛かる時間は…一日以内です」

クリスタはこの言葉を刻み込む。
他の面々は驚くか無反応か困惑。
巨人に襲われながら、地道に物資運んでた事とは違い、巨人の能力任せで一気に逆境を覆すにしても
アニとライナーが出来るだけで、エレンが硬質化が可能かどうか未確定なのだから。
練習とかテストでやってみるってのは出来ないのか?と言いたいが潜伏中だしなぁ。
ライナーの言う通り「そんな便利なもんじゃない」ようだ。

全員リアクションなしなので、項垂れたままのアルミン。

「改めて話してみてもやっぱり雲を掴むような話に聞こえましたか」
「その雲を雲じゃないものにできるかはこいつ次第だがな」
「…。
 ええ…承知しています」

リヴァイの言葉に伏せた顔を上げるエレン。
リヴァイはハンジに向き直る。

「聞いたかハンジ。
 こいつは やる気だ。
 そして実験の場を見繕うのはお前だ」

まぁ、さすがに博打は出来んわな。
が、ハンジの反応は薄い。
巨人の実験と聞けば飛びつく筈なのに、何かに気を取られてるような顔で

「あぁ…もちろん私が生きている内はそれは…私の役目だ」
「あ?」

いつもと違うハンジの様子にリヴァイは眉を上げる。

「今、駐屯兵団は壁を哨戒している。
 そりゃとてつもない労力と人員が要るわけだ…。
 城壁都市の警備が手薄になるばかりか治安の維持すらままならない。
 街は今この状況に輪をかけて荒れている。

 ウォール・マリアを奪還しなければならない…。
 以前よりも強くそう思うよ。

 皆を早く安心させてあげたい…。
 人同士で争わなくても生きていける世界にしたい」

ハンジは伏せていた顔を初めて上げた。

「だから…一刻も早くエレンの力を試したい。
 今度は恐れずに試そう。
 硬化の能力はもちろん巨人化の詳細な情報を。

 特に…巨人を操ったかもしれないって…すごい可能性だ。
 もし本当にそんなことが可能なら、この人類の置かれている状況がひっくり返りかねない話だよ!」


まぁ、一番早いのは巨人ども操って、「その場で全員硬化しやがれ!」と命じれば、そこで試合終了だし(笑)
穴塞ぐとか、その後ゆっくりやればよろしい。
街中に巨人のオブジェがありまくるのは気色が悪いけど、それは仕方が無いですしおすし。


ハンジは再び俯いた。

「だから!グズグズしてはいられない!
 早く行動しないと…いけない!
 …だけど」

ハンジは絞り出すように言った。

「まだエレンにはしばらく身を潜めてほしい…」

空気が止まった。
打開策はこれしかない。
何故、一番率先してやるべきハンジに急ブレーキがかかっているのか。
この流れで止める理由が判らなくてエレンとアルミンが身を乗り出す。

「え?」
「それは…なぜですか?」

ハンジは口ごもった。
「それが…我々が思ってた以上に状況は複雑なようなんだ」
リヴァイは肩をすくめる。

「何だ…俺はてっきりお前らがここに来た時から
 全員がクソを漏れそうなのを我慢してるのかと思っていた。
 一体なぜお前らにクソを我慢する必要があるのか。
 理由を言え、ハンジ」
「ニック司祭が死んだ」
「あ?」
「え…」

リヴァイ班の顔色が変わる。
サシャだけがニックを知らないらしく「?」な顔をする。
ハンジの顔が険しくなった。

「今朝トロスト区の兵舎の敷地内でニック司祭が死んでるのが発見された。
 死因はわからないけど、殺されたんだ」


うわぁΣ(゜口゜;
ウォール教は秘密結社ぽいと思ってたが、早々に消されたかぁ。
リヴァイ達と行動してるの見られてるしなぁ。
兵長が護衛兼監視役から離れたら、これだよ(^▽^;)
リヴァイもここにニック連れてきてさっさとクリスタと引き合わせちゃえばよかったのに。
あぅ…せっかく少しだけでも謎は解けるかと思ったのになぁ。

て訳で早朝の回想。
ニックの死を副官から聞いたハンジ。
パジャマの上にガウン。その上から調査兵団のジャケットを羽織って現場に急行。
寝てるとこ、叩き起こされた模様。

「死んでたって一体何で!?
 なぜここがバレたんだ!?」
「まだわかりません。
 今、憲兵が捜査に当たってます」

ニックの部屋の前には銃を持った憲兵が二人。
「オイ!ニック!!」
邪魔する憲兵の隙間から部屋を覗くと、ニックがベッドの傍らで顔中フルボッコにされて仰向けで倒れている。
爪の全部剥がされて、床に血の跡。

「オイ!現場を荒らす気か、調査兵!」
「勝手に近付くな!」
「!?」
「入れてくれ!
 彼は友達なんだ!」
「ダメだ」
「これは我々の仕事だ」

ニックの側には眼鏡の憲兵が跪いてニックを診ている。
それをハンジは真っ青な顔で見つめた。
殺されたのだ。状況ですぐわかる。

憲兵は言った。
「部屋の荷物が奪われていた。
 強盗殺人事件だ。
 知っての通り最近この手の事件が頻発している」

その説明にハンジは怪訝な顔をする。

「そんなわけ無いだろ…。
 強盗が盗みを働くためにわざわざ兵の施設を選んだっていうのか?」
「……。
 何だと?」

突っかかられて憲兵が胡乱な目つきを向ける。
ハンジは構わず自分の手を指で示して怒鳴った。

「彼の指を見たか!?
 何で爪を剥がされているんだ!?
 何度も殴られたような顔をしてたぞ!!
 侵入経路は!?
 死因と凶器は何だ!?」

が、憲兵は口を封じるかのようにハンジの胸倉を掴むと、
胸の階級章を確認する。

「!?」
「お前の所属はどこだ。第四分隊―-」

その無礼な振る舞いに、憲兵の腕を掴むと副官がハンジからもぎ放す。

「第四分隊長ハンジ・ゾエと第四分隊副長モブリット・バーナーです」
「組織がちっぽけだと大層な階級も虚しく響くもんだな」

わざとらしく憲兵がメモ帳にそれを書き込みながら嫌味を言う。
ハンジの胸倉を掴んでいた黒髪の憲兵もハンジ達をねめつけた。

「調査兵団。
 お前らの仕事はどうした?」
「は?」
「壁の外へ人数を減らしに行ってない間は壁の中で次に人数を減らす作戦を立てるのが
 お前らの仕事だろ?
 いっそ壁の外に住んでみたらどうだ?
 お前らに食われる税が省かれて助かる」

その露骨な嫌味に憲兵がぷっと噴出した。
黒髪の憲兵は続ける。

「いいか?
 これは巨人が人を殺したんじゃない。
 人が人を殺したんだ。
 俺達は何十年もこういった現場で仕事をこなしてきた。
 お前らは現場捜査から犯人に辿り着いた経験が何回あるっていうんだ?」
「……」
「もし一度も無いんだったら、これ以上喋るな。
 邪魔もするな。
 さっさと巨人の数でも数えに行け!」

余りに横暴な論理と嵩にかかった態度。
まるで修羅場も経験した事などない相手に対するような言動に二人は言葉を失くして呆然とする。
彼らはハンジの疑問に一つも答えてない。
ただ追い払おうとしている。
強盗という筋書きに異議を立てるのが困るからだ。
「形式的な捜査」と「捜査結果」はもう終わってしまっているのだから。

せめてもっとマシな言い訳を並べればいいのに。
ハンジ達は呆れかえって立ち尽くす。
だが、問題はそんなところではない。

憲兵たちはハンジ達が嫌味に図星を突かれたのか怯えてるのかと勘違いしてまた笑った。

「まいったな、ビビらせすぎちまった…。
 なぁおい? 歩けるか?」

「中央第一憲兵団…?」

ハンジは相手の憲章を見ながら呟いた。
問題はそこなのだ。
自分の身分を指摘されて、憲兵は顔色を変える。
笑ってた憲兵も「あ…」という顔。

副官バーナーは蒼褪めた。
「なぜ…王都の憲兵がこんな最南端のトロスト区に?」
「妙に年くってると思ったら…。
 この辺の憲兵じゃなかったのか…」

導き出される結論は…(エルエルフさん風に)
王家もウォール教も力一杯グル…(^â–½^;)
いやまぁ、判ってた事ですが。

黒髪の憲兵は開き直る。

「…そんなに不思議か?
 治安が悪化して兵士が足りてないこの状況が?
 端側のこの町には特に必要なんだよ。
 お前らのような出涸らしと違って使える兵士は今忙しい」

「使える」…。
元々の階級章つけっぱの間抜けだけどな(笑)
面の皮だけは一人前みたいだ。

まぁ上層部とガチガチの憲兵をまともに追及しても仕方がない。
侮辱罪だ、タイーホとか喚き出すと困るので、搦め手で行くハンジ。
「あぁ」と笑うと
「何だ!そんなことですか!
 自分が使えない兵士をやってるせいかな…。
 偉いとこの兵士さんにビビっちちゃいました。
 握手させて下さい!」
「ふん…」

かわいこちゃんに煽てられて悪い気はしないので握手されたままの憲兵。
おっさんやなぁ(笑)

ハンジは演技派。
憐れっぽく

「そうか…強盗に遭ったのか…。
 ニック…怖かったろう、かわいそうに…。
 でも彼は盗まれるものなんて持ってたかな…」
「…被害者の地位を考えればこんなことになるのもおかしくない。
 ウォール教の神具に使われているような鉄は高価なものだと知られている」
「え!?」

ハンジは驚いて顔を上げた。

「ニックは…ウォール教の関係者だったのですか?」
「………何を言っている」

却って、ハンジの言葉に驚いた憲兵は

「ニック司祭をこの宿舎に入れたのはお前ら調査兵団だろ?」
「はい…彼をここに招いたのは私です。
 彼とは個人的な友人でした。
 今回の騒動で住む場所を失ってしまっていたのです」

息を吸うように嘘をつくハンジにうわぁという顔をする副官(^▽^;)
だが、ハンジは演技を続ける。
この憲兵はバカだからだ。
証拠が服を着て、つつけば、ぽろぽろボロを出す。

「…兵舎の私的な利用はよくないことですが、
 次に住む当てが見つかるまで、この部屋を使えるよう私が手配しました。
 しかし…私が知る彼は椅子職人だったはずです。
 少なくともこの部屋の使用許可の申請書類には私がそう記しました」

つまり、ニックの正体を知ってる犯人たちはロクに申請書類すら改めず、
ニックを匿ってるという事実だけで、この事件を引き起こした杜撰な連中なのだ。
多少のミスもかばってもらえるから、こんなに大ざっぱなのだろう。
そのミスをかばえるほど、彼らのバックは大きいという事になる。

「彼は手荷物一つない状態で逃げ延びて来たのです。
 少なくとも…ここに来た時はウォール教に関するような衣服も神具も
 持ち合わせていませんでした。

 私はニックからウォール教に関する話など聞いたことがありませんし…、
 何よりニックは巨人に追われたショックからかこの部屋から出ることさえ
 できない状態でした…。

 …この地の者がニックを詳しく知ることなんてできないはずなのに…」

どうして強盗は、あなた方は、ニックの正体をご存じだったんでしょうねぇ?
そう論外に語るハンジ。尚も憲兵の手を両手でつかんだまま話さないハンジに
憲兵は自分があてこすられてる事にやっと気づいて睨んだ。

「貴様…」
「でも、私はニックのすべてを知ってるわけではなかったということなのでしょう」

余所の土地から来た強盗かも知れない。人の流れも激しいし。
頭のいいあなた方なら、私の知らない事も知ってるんでしょうね?
貴方がたが言い訳するように、私だって言い逃れできる。

ハンジはそう思いながら、憲兵の手を握る力を強くする。
憲兵の手の傷が痛むほど。
ドスの効いた声で憲兵は警告した。

「…ッ!!
 オイ…放せ…」
「あぁすいません。
 つい強く握ってしまいました!」

ハンジはお調子者っぽく憲兵の手を放す。
そして、敬礼した。

「では…捜査の方をよろしくお願いします。
 …そして強盗を捕えた際はその卑劣な悪党共にこうお伝え下さい。
 このやり方には、それなりの正義と大義があったのかもしれない…。
 命令でやったことだから自分が罪を負うことは無い…。
 そういうものだから仕方ないとお考えかもしれませんが」

ハンジは突然激昂した。
押さえていたものがどうしても言わせずにいられなかった。

「そんなことは私にとってどうでもいいことだ!!
 悪党共は必ず私の友人が受けた以上の苦痛をその身で体験することになるでしょう!!
 ああ!! 可哀想に!!」

ハンジは身を翻した。

「強盗にはそうお伝え下さい!!
 失礼します!!」

憲兵達はさほど表情も変えずに彼らを見送る。
負け犬の遠吠えだと思っているのだろう。
ハンジ達が別方面から真相を明かそうとしても、上から潰されると解っているからだろう。
「悪党共」と複数形で罵られようと、憲兵や王家に落ち目の調査兵団如きが何も出来ない。
そう確信しているからだ。

まぁ、このお喋りな黒髪憲兵は後で皆から「ごめんよぉ」って位フルボッコされそうだけど(笑)


副官は蒼褪めたままハンジに囁く。

「分隊長…ヤツらは本当に?」
「あぁ…中央第一憲兵団ジェル・サネス。
 奴の拳の皮が破れていた」

だから、力いっぱい握ってやったのだ。
あの手でニックを拷問した。
皮が破れるまで。

「ニックは中央第一憲兵団に拷問を受け、殺されたんだ」

椅子に縛られ、歯を抜かれ、顔が変わるまで殴られ、爪を剥がされて。
あらゆる拷問を受けて、ニックは殺された。

ニックが裏切者だから。
それを知ったハンジ達を生かしておくだろうか。
人の死すら簡単に握り潰せる権力を持つ彼らが。

だから、ハンジは「自分がいつまで生きられるか解らない」。
この壁の中で。
つまり、もう逃げ場はなくなったのだ。

…怖ぇぇぇぇ((((;゜Д゜))))

2に続く



最新の画像[もっと見る]

コメントを投稿