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世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

麻生首相の高笑と闇

2009å¹´04月19æ—¥ | æ—¥è¨˜
前回に続き、麻生・自民と小沢・民主の明暗ウォチングをしてみようと思う。最近、麻生は脇の甘さが目立ちはじめ解散総選挙で勝利に酔う如くになってきた。バー通いも再開されたようだし、IOC委員に迎賓館は日露戦争勝利の記念に建てたなど失言らしきものも出始めた。ぶら下がり記者への逆質問も絶好調である。
方や小沢の方は今週から全国行脚を開始するらしいが活力はいま一つである。知事選2連敗は候補者の問題もあったが、負のダメージに追い打ちをかけている。
この調子だと解散総選挙で完敗下野と思われた自民党が公明と合わせ過半数を制する可能性まで出てきた。
しかし、現時点の自民優勢の状況は常識的に見て「砂上の楼閣」と見ることが出来るのだが、何故か麻生の態度は異様に自信に満ちている。どうも現時点の優勢な状況以外の「隠し玉」を懐にしたのではないかというフシがある。いくらお調子者でも、あそこまでユルフンになるのは怪しい。
その「隠し玉」は幾つか考えられるが、一番は西松事件の捜査継続という検察の動きを把握しているからではないのか?二階への捜査は足踏みだが、地検特捜の小沢への捜査は検察幹部の号令を待つだけになっているという事実を。
つまり「小沢逮捕」という「隠し玉」である。世論調査で「小沢辞任すべし」が7割前後に達したにも関わらず、党首を降りようとしない小沢の態度は不可思議な部分があったのだが、どうも民主党代表に居座ることが逮捕を免れる唯一の安全地帯と判断した節がある。
解散総選挙ともなれば、幾らなんでも検察が動くことは容易ではない。その瞬間に代表の座を岡田に譲るのかもしれない。案外譲らないかもしれない?
選挙の小沢の臭覚は落ちていないはずだから、自民が与党に居座れても三分の二再議決が使えない程度の勝ち方なら、小沢は代表の座を譲らないだろう。
国会機能が麻痺、二進も三進も行かない状況は「自民・民主大連立」の目が出てくるのである。
第二の「隠し玉」はマスコミの動きだ。
特に朝日新聞の報道の豹変ぶりが目に付く。一説には今回の西松事件の取材を自社のスクープにせず、検察にタレこんだという噂もある。真偽は別にして、朝日と検察の関係は良好で、検察リークの報道は主に朝日になっている。ただ、朝日は西松事件の前まで一貫して民主持ち上げ報道だったにも関わらず、最近では自民一辺倒の報道が目立つようになってきた。
角栄・金丸・小沢ラインは民主主義の敵であるという大義名分があるとしてもおかしい。小沢を潰して岡田を代表にして民主に政権をという青写真を朝日が描いたという説もあるが、このままでは「角をためして牛殺す」という状況を引き起こしたに過ぎなくなる。
それでは朝日が世論調査などに迎合して、ポピュリズムを実践しているのか?これも決定的ではない。
おそらく、朝日新聞内部の権力闘争があったのではないかと疑うのが答えを出しやすい。単純にいうなら編集系と営業系のせめぎ合いがあるのではないだろうか?営業系の主張は勿論広告宣伝費の企業からの締め付け問題である。
この広告宣伝費への経済団体の締め付けは奥田元経団連会長「締め付けて、生殺しにしてやろうか」とテレビ朝日の報道ステーションを脅した経緯からも想像に難くない。(現に報道ステーションの厚生省叩きは影を潜めた)
赤裸々な要求は企業からないだろうが、そのような雰囲気が漂えば、それでなくても不況による広告の落ち込みが更に深刻なものになる。これはマスコミにとって死活問題、自粛イコール経団連と歩調を合わせようという雰囲気にはなる。
この二つ以外にも、麻生が元気な理由は色々あるが、今後とも麻生の脇の甘さと小沢の粘り、どちらも見逃すことは出来ない。
それにしても、北方領土折半説や安倍晋三の「前原首相実現」の誘惑など彼方此方で色んな事が起きている。とんでもないことが起きそうな2009年の政治の世界である、楽しみましょう!




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