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fltech - 富士通研究所の技術ブログ

富士通研究所の研究員がさまざまなテーマで語る技術ブログ

富士通の最先端技術を一挙に公開!富士通テクノロジー戦略説明会

こんにちは。研究変革室の寺西です。 2024年12月12日の富士通テクノロジー戦略説明会でAI Agentをはじめとする最先端技術を一挙に公開しました。 そこで発表された、富士通のいち推し技術の深堀記事をまとめてご紹介します!
【12/16 13:00 - 開発者自身が技術をご紹介!説明・デモ動画を追加しました】
【12/12 11:30 - Fujitsu Research Portal へのリンクを追加しました】

7つの推し技術をご紹介

1. AIが人と協調して自律的に高度な業務を推進「Fujitsu Kozuchi AI Agent」

富士通は人とAIがともに創造的に活動する世界の実現を目指し、このほど、AIが難易度の高い業務を自律的かつ人と協調して推進できるAIサービス「Fujitsu Kozuchi AI Agent」を開発いたしました。 また本技術は、11月19日から22日にアメリカ・シカゴで開催されたマイクロソフト社(MS)の顧客向けイベントMicrosoft Ignite 2024で、MSのAIオーケストレーション機能であるSemantic KernelとFujitsu Kozuchi AI Agentのコラボをプレゼンしてきましたので、紹介します。 blog.fltech.dev
また、本技術はMSのSemantic Kernelのブログでも注目すべきケーススタディとして取り上げられました。その記事はこちらです。 devblogs.microsoft.com
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■ 会議エージェント
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2. 「現場作業支援エージェント」を実現する空間理解能力の強化技術のご紹介

単眼カメラ映像から作業現場の3D空間を理解し、業務コンテキストに基づいて現場作業を解析・支援可能なAI学習技術を開発しました。人物スケールと基準面(床など)検出を活用した実スケール推定により、正確な空間把握を実現しています。
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■映像解析型現場作業支援エージェント
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3. 脆弱性や新たな脅威への事前対策を支援するマルチAIエージェントセキュリティ技術

脆弱性や新たな脅威への事前対策を支援するマルチAIエージェントセキュリティ技術を開発しました。実環境を模擬した仮想環境(サイバーツイン)上で、攻撃や防御、セキュリティ運用に関するスキルやナレッジを持つセキュリティ特化型AIエージェントが連携してプロアクティブなセキュリティ対策を実現します。
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■ マルチAIエージェントセキュリティ技術
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4. 複数のLLMサービスも提供可能! マルチサーバーにも対応!AI Computing Broker

AIの普及によりデータセンタの消費電力量が2030年には全世界の10%になるとの予測も出ている中、富士通はGPUの利用を効率化するソフトウエア技術「AI Computing Broker」を開発しました。AI 処理に必要な GPU サーバ数を大幅に削減し、電力消費およびAI 開発・運用コストを劇的に改善します。

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â– AI computing broker
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5. 石垣島自然共生サイトでの海洋デジタルツイン技術実証

海洋デジタルツインは、画像・センサーデータとAIを活用して、海洋環境をデジタル空間上に精密に再現し、ブルーカーボン増大や環境保全等の施策をシミュレーションすることで効果を事前に検証する技術群です。ブルーカーボン増大に向けた藻場再生などの施策を支援し、持続可能な海洋社会の実現に貢献します。この技術実証の一環として、11月7~9日に石垣島野底地域(自然共生サイト)でデータ取得を実施しました。そこで得られた知見をまとめた記事がこちらになります。

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■海洋デジタルツイン
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6. AIと社会心理学の融合により適切な対応の習得を支援するカスタマーハラスメント体験AIツール

近年カスタマーハラスメントは深刻な社会問題となっており、国や自治体で対策が強化されている中、富士通は社会心理学とデジタル技術を融合したカスハラ体験AIツールを開発しました。仮想カスハラ客を想定した疑似応対体験を行い、応対内容に基づいた的確なフィードバックをAIアバターとのインタラクティブなやりとりによって得ることができます。

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■カスタマーハラスメント体験AIツール
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7. エラー訂正に基づく独自技術で実用量子計算の到来を早めるSTARアーキテクチャ

誤り耐性量子計算には膨大な数の量子ビットが必要とされています。富士通では実用計算に必要な量子ビット数の削減を目指し、独自の量子計算アーキテクチャ「STARアーキテクチャ」を提案。Tゲートを位相回転ゲートに置き換え、必要な量子ビット数を削減しつつ、独自のエラー検知方法で精度維持に成功しました。材料物性シミュレーション分野において、6万量子ビット規模で古典コンピュータより1000倍高速な実用計算が可能であることを理論的に示すことができました。本技術については以前 IEEE QCE24にて発表した際の記事もご参照ください。

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■ STARアーキテクチャ
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さいごに

ここまで挙げた最新技術を含む、富士通全体の研究戦略の発表の様子はこちらです。(約40分) www.youtube.com

今後も富士通テクノロジー戦略説明会のコンテンツがアップデートされ次第更新していきます。
お楽しみに!