すでにこのブログでも告知させていただきました本書刊行記念トークショウが7月5日(土)、青山ブックセンター本店(ABC)で行われました。
当日、我々美術出版社チームは午前11時にABCに集合。お店のスタッフの方々と会場の準備にとりかかります。会場にせっととイスを並べ、トークショウで配布するおみやげを置いていきました。そのおみやげというのは本書の中で紹介しているカップヌードル、ポッキー、MONO 消しゴムといった商品から、Jリーグ全クラブのエンブレムデザイン表、Pasco やTop's のロゴが入ったリーフレットなど、豪華な品揃え。ポッキーに至ってはチョコレートが溶けないよう、当日の朝、江崎グリコさんからクール宅急便で届きました。おみやげが並んだ会場内の風景はなかなか壮観でしたよ。
バタバタと準備が進む中、12時にゲストの渡部千春さん、中村至男さん、明和電機の土佐信道さんが到着。実はこのお三方は、『明和電機の広告デザイン』(NTT出版)の制作でご一緒されており、明和電機という架空企業のデザインを熟知する方々でもあります。この3人で会社のロゴや商品のパッケージについて語ったら、どんなトークになるのだろう?という期待が募ります。マイクテスト、打ち合わせを終え、控え室で待っていると、「そろそろ入ります」の声が。いよいよスタートです。
約120人満員御礼の会場を前に、みなさんが席につき、トークが始まりました。最初に各ゲストのご紹介をした後、この連載が始まった経緯や取材時のエピソードなどを渡部さんと私で解説。その後、いよいよ本編に入ります。
会場で配布した6種類のパッケージ、ロゴについてトークがスタート。チョコレートケーキが有名な菓子店 Top's と、食パンで有名な Pasco のロゴは、日本を代表する大御所デザイナーが手がけているという話や、発売以来ほとんどデザインが変わっていないカップヌードルの秘密や、イメージを踏襲し続けるポッキーやMONO消しゴムの強さなどの話が続きます。そして最後、Jリーグのエンブレムデザインの話になると、サッカー好きな渡部さんと中村さんのボルテージが急上昇。話は故郷のチームや応援しているチームの話におよび、デザインの完成度よりもどれだけそのチームに愛着を感じられるかがエンブレムのデザインとしては大事だという、興味深い結論に至りました。
14時に土佐社長の「ジホッチ」(青い公衆電話風の時報式腕時計。http://www.maywadenki.com/の製品説明参照)のアラームが鳴り、会場から質問を記入してもらった用紙を回収。ひととおりトークが終わった後、それぞれの質問に答えていきました。「明和電機のデザインが古くならない理由は?」「インパクトがあるデザインと長く使われるデザインのどちらがいいのか?」など、本質的な質問が飛び出し、会場も大いに盛り上がりました(時間内にすべての質問にお答えすることができなかったので、残りの質問は後日このブログでお答えします)。
トーク終了後のサイン会では長蛇の列が。ちゃっかり私も3人のサインをいただいてきました。寄せ書き風でなんだかいい感じです。
おいでいただいた皆様、本当にありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか? そして、ご協力いただいたスタッフのみなさま、協賛企業のみなさま、この場を借りて御礼申し上げます。これからも機会がありましたら、楽しいイベントを企画していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします! トークのご依頼もお待ちしております!