昨日の続きです。
新旧を比べてみると
非常に細かいところが一つ一つ丁寧に変更されたことが分かる。
(ミルクチョコレート 左が旧、右が新パッケージ。以下同じ。
パッケージデザインは明治製菓社内)
ミルクチョコレートはまずMeijiのロゴ文字がやわらかいmeijiへ。
筆記体のMilk Chocolateが小文字のmilk chocolateへ、
上下を飾るラインは房飾り付きから、シンプルな棒線へ
上下の面に書かれた明治ミルクチョコレート、
MEIJI MILK CHOCOLATEの文字は細身に変わっている。
微妙なところでは、地色の茶色はやや黒味を押さえ、よりミルク感が高く、
またサイズも65gから58gと若干コンパクトになっている。
と、構成要素それぞれはかなり変わっているが、
基本フォーマットを崩していないので
消費者も「同じ商品なのだな」と理解できる。
ブラックチョコレートはBLACK CHOCOLATE の文字が
セリフ体からサンセリフ体へ、
ハイミルクチョコレートは、
Hiがやや長体になり、筆記体のMilkは丸みが掛かった。
どちらもCHOCOLATEがchocolateと小文字に変更されている。
違和感のないリニューアルという点では、
ブラックチョコレートとハイミルクチョコレートは
うっかりすると気がつかないほど。
さすがにミルクチョコレートはmeijiロゴの印象が強いので
変更のインパクトは大きい。
新しいロゴはこちら。
欧文小文字だけ、
とろけるようなmの文字の隣に笑顔のようなe、
そして人が寄り添っているようなiji。
親しみやすさが増したこのロゴはランドーアソシエイツの作。
「ブランドカラーはレッド。躍動感や命のよろこびを感じさせる色であり、
人間が生まれて最初に知る色でもあります。赤ちゃんからお年寄りまで、
常に身近な暮らしの中にあって、お客さまから愛され続ける存在でありたいという、
明治グループの変わらぬ思いが込められています」(明治製菓 広報室)
明治製菓の方が言うように、ロングセラー商品には支持するお客さんがいて、
その愛着も蓄積されたものがある。
私などはデザイン遺産という意味で寂しい感じもするのだが、
とはいえ、デザイン遺産と声高に言う人が
そのために日々チョコレートを食べているか、というとそうではない。
「赤ちゃんからお年寄りまで」実際の消費者の気持ちになって、
今「お菓子を食べる幸せ」を表すとしたら、
新ブランドマークの柔らかさはぐっとその気持ちに近づいたと言える。
いや、ホントに目の前にチョコレート8枚、
見てるだけでとろけそうな気分なのだった。
明治ホールディングス
明治製菓と明治乳業の新しいブランドマーク
http://www.meiji.com/about_package/index.html