百珍
実は、トカイに色々別用があったのです。まずはこれ。
- 作者: 原田信男
- 出版社/メーカー: 八坂書房
- 発売日: 1997/09
- メディア: 単行本
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さて、オイラはこれを一度読んでみたいと思っていて、なんとなくぐぐったら、実際にそれを作ってみた、素晴らしいサイトまで先日見つけてしまっておなか一杯なんだけど、それはともかく、この本を見つけたんですわ。しかもこれは豆腐百珍だけじゃない。豆腐百珍続編(あるんですね)、鯛百珍、玉子百珍、柚百珍、甘藷(さつまいも)百珍、海鰻(はも)百珍、蒟蒻百珍まで。総勢840種の料理が載る。上記のガマゾンリンクからも買えるがあと一冊(居ないと思うが、もし買う人はお早めに)、近場の書店サイトからみたら日版在庫が1冊のみ。新宿というか代々木の紀伊国屋なら一冊だけ置いてるらしい。トルコ料理の本もここだけ一冊あった。すごいぞ紀伊国屋。で、買いに行ったわけ。湾岸田舎者の助け舟、湘南新宿ラインで。
書いておくと、昨今のレシピ本のノリで読むとがっかりするので要注意。旧かな旧漢字はそれなりに直してあるし、注書きも解説も丁寧ですばらしい。でも江戸期の文だし、百と言っても「八百万」が「たくさん」なのと同じで、ぴったり100個載ってるわけじゃなく、ひとつ料理を紹介してから「右、(調理時に代えて)竹輪を蒸したるを、白玉柱(はくぎょくちう)といふ」(海鰻百珍)なんてのが5つも6つも続いたりする。「百珍」って名前ですし、本当にあるのかよって料理も、そういう洒落は踏まえて読む本。
ところで、この本を読んで、杉浦日向子が豆腐百珍の話を書いたとき、最後に突然、鯛の切り身を杉だかの板に貼ってあぶる料理に話が飛んだのに納得がいった。この本読んだんだろうな。