共同体感覚を底にすえよ　一方、テレビを見るがいい。どのチャンネルも一日に何回〈天気予報〉を放映していることか。これは日本人が求めるからである。すなわち農耕民族の〈お天道（てんと）さま第一〉の感覚が胸の底にざわめいているのである。　ここで話が終わると単なる五輪選手比較文化論となる。そうではない。ここからが政府すなわち安倍晋三内閣の出番なのである。　前述のような、日本人の根強い共同体感覚を底にすえての政策を立案することが、国民の心を捉えかつ国家の財政危機を救えうるのである。その例を示そう。　日本の社会保障費は年々大増加してゆく。とすれば、たといその一部でも少なくてすむような努力をしなくてはなるまい。　そこで、次のようなシステムにする。在学する中学生以上の者は、自分の自由になる時間－土日祝日や夜間など、あるいは有給休暇を使って、社会福祉関係の仕事をする。もちろん専門的なことはできないので、だれで

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