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「マグダレンの祈り」(ジューン・ゴールディング/石川順子訳)は、1950年代のアイルランドが舞台... 「マグダレンの祈り」(ジューン・ゴールディング/石川順子訳)は、1950年代のアイルランドが舞台です。カトリック教会によって運営されていた「マグダレン・ホーム」は未婚で妊娠した女性を収容する矯正施設でした。「マグダレンの祈り」は、そこに住み込みの助産婦として働いていた女性の回想録です。「マグダレンの祈り」の解説には、当時の社会通念が書かれていました。アイルランドはカトリック国です。避妊や中絶についての記載はありませんでしたが、人工中絶はできなかったのだと思います。当時のアイルランドでは、(今では信じられないほどに)結婚前の処女性が崇拝されており、未婚の母を出すことは一族の恥だと認識されていました。未婚で妊娠した女性は、その事実をひた隠しにされました。生まれた子どもは闇から闇へと葬られました。 マグダレン・ホームの門をたたいた女性たちは、そこで密かに出産をします。そのような施設の存在すら知ら
2017/03/08 リンク