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医事評論家・水野肇氏インタビュー 「医師性善説」に立つかぎり、日本の医療は変わらない 「すべての医... 医事評論家・水野肇氏インタビュー 「医師性善説」に立つかぎり、日本の医療は変わらない 「すべての医者はヒポクラテス、すべての患者はソクラテス」 日本の医師法は、医者は悪事を働かないという、 現実離れした理想論に立っている。 岩上 今年(97年)9月から、保険財政の赤字を理由に保健医療費における患者の自己負担比率が大幅にアップしました。今までのシステムでは保険財政は近い将来、確実に破綻するといわれており、「やむをえない」という気分が、この実質的な医療費値上げを受け入れた国民の間にもある。 しかし、割り切れない思いもないではありません。7月に、乱脈診療を続けてきた大阪の安田病院の安田基隆院長が逮捕され、2年間で約20億円にも上る多額の診療報酬を不正受給していたことが明らかになりました。規模の違いはあれ、同様の不正行為を行っている医師や医療機関は、少なくないのではないか。そういう疑念があり