2024年12月記

毎年言っている気がするのだけれど、12月ってどうしてこんなに忙しいんだろう。とにかく毎日毎日仕事もプライベートも走り続けて大袈裟でなく1分1秒に追われ、師走超えて師ダッシュしていた。相当擦り減ったけど、なんとか生きながらえて年末は身も心もたっぷり栄養補給でき、いま現在はいってこいで若干つやっとしています。まだまだ2024を振り返るぞ!

 

12月のあれこれ

大阪旅行・USJ貸切ナイト参戦

忙しいと言いながらしれっと大阪に行っている。弾丸1泊2日、何の下調べもする余裕がなく、とりあえずUSJに行ければ満点よ、くらいのノリで現地に到着。もう長い付き合いになる地元の友達とは、やることも話すことも空気感も、永遠にマックで駄弁っていた頃のままになってしまう。旅行に来たことすら忘れてしまうほど、どこにいたって我々にかかれば(いい意味で)特別感ゼロ。ごはん食べて喋って、寒いからユニクロでマフラー買って、新大阪から大阪まで気晴らしに歩いた。まるで大阪に住んでいる人の過ごし方…。

 

USJ貸切ナイトは、さすが貸切!という感じで、大物のジェットコースターも15分待ちくらい。ハリドリ×2回、フライングダイナソー×2回を駆け回るなどかなり大満喫した。とはいえ仕事の連絡がガンガン来て、ミニオンに並びながら仕事の電話したり随時各所に連絡したりせざるをえなかったのは悲しかったねえ。

高校の卒業旅行ぶりのUSJ

わたしはあまり絶叫系が得意ではなく、フライングダイナソーに至っては最初から乗るつもり皆無だったのだが、ハリドリの音楽を選べる機能で大阪LOVERを流してノリノリで歌い叫んでいたら楽しくなってしまい、さらに友達のかつてない強固な説得姿勢を受け、USJのベンチで長考。勇気を振り絞るために、同じ境遇の人々が決死の思いで投げ込んだ「フライングダイナソーってどれくらい怖いですか?」という主観すぎてまるで再現性のない知恵袋の山を端から端まで読み漁り(まるで無駄な時間)、マジで清水の舞台から飛び降りる気持ちで乗った。偉い!

結果、めちゃくちゃ高いのと地面に落ちそう(物理)なのが超怖いけど、浮遊感はまったくなかったので、これならいけるぜ!と秒で克服してもう一回乗った。最初に乗る時は震えながら無駄にのろのろと乗り口に向かったのに、2回目に乗るときの我々ときたら!漲る自信といい溌剌な足並みといい、まるで面構えが違う。

 

翌日は新幹線の時間まで食い倒れYEAH〜〜!大阪に来たからには粉物食べねば!ということで適当に調べた、といっても食べログ百名店にランクインしている梅田のお好み焼き屋さんSakura。

右側汚くてごめんよ

冗談抜きでこれまで食べたお好み焼きのなかで一番美味しくって度肝を抜かれた…。みじん切りのキャベツが入っていて、生地がフワッフワでまあ美味い。お好み焼きという食べ物の立ち位置そのものがわたしのなかで格上げされた。お店を出た瞬間、友達に真顔で「次もう一軒お好み焼き行く?」と聞かれてウケた。同じ血が流れている。

 

お腹ぱんぱんながら、続いて箸休めにたこ焼きを食べる。わたしはカリッとした生粋の銀だこLOVERなので、その気持ちは揺らがんぞ!と斜めに見ていたたこ焼きやまちゃん。これまたおいしくってさあ…。出汁がしっかりきいた、ふわふわとろとろのたこ焼き。ソース&マヨがいつだって本命ではあるのだが、乙に塩で食べるとより旨味が際立って、それって完成されているってことじゃん…と思ったよね。

 

そのあと結構お散歩した、という言い訳をしておきたいのだが、友達の希望でクレームブリュレのクレープを挟んでから、最後にまたお好み焼きとねぎ焼きを食べた。いくら食べ歩きといえども、お好み焼き→たこ焼き→突然のクレープ→お好み焼きと致死量の粉物で畳み掛ける人はあまりいないのではないか。

唐突に割とデカめのクレープ
新幹線の前にかき込んだ

これまた食べ応えがあった。硬麺の焼きそばが大好き!我々、粉物LOVERであり食い倒れLOVERすぎている。なんだろう、ソース&マヨの中毒性がすごすぎるんだと思う。帰りの新幹線でも帰ってからもしばらくふたりで「ソース&マヨが食べたい…」と呟きあっていた。どちらかが欠けてもいけない、恐るべきソース&マヨの力。

 

友達の家でクリスマスパーティー兼M1観賞会

粉物LOVERの友達とM1も見た。好きなものを縦横無尽にかき集めた最強のテイクアウトラインナップ、ぜひご覧いただきたい。ローストビーフ、お寿司、銀だこ、ちゃんぽん、(一応)チキン、ケーキ、ビアードパパの冬季限定フォンダンショコラ。さらにカルディのホットワインでクリスマス感も演出。相変わらずやりたい放題。あまりに完璧すぎなのでは…というか、我々の舌と食欲、いつまでもわんぱく小学生すぎなのでは…。

完璧な食卓🎶(端のお行儀が悪くてごめんよ)

M-1、今年も面白かったな〜〜!すでに語られ尽くしているけれど、めちゃくちゃレベルが高かった気がして、ワインの力もあるだろうが、例年よりもさらにずっと途切れずに笑って超ハッピーな夜だった。(一方、実家で一緒に見ていたらしい母と兄が「今年のM1全然面白くなかったよね」「特に決勝、まじで全組1回も笑えなかった」と言っていて、同じの見てた…?とかなりウケた。どうしてなんだろう、突飛な設定の漫才コントは想像や笑い所が難しいのかなあ。我が家は「僕とロボコ」強火ファンだからそもそも笑いの琴線が違うのかも…)

最初から疲れるくらいのドラマドラマドラマでたくさん叫んだ。圧倒的主人公の令和ロマン、バッテリィズの純粋な陽の力、2本目の沈黙を恐れないネタがかっこよすぎた真空ジェシカ!桜の木の下で再会したいエバースも好きになった。わたしはラジ父リスナーなのでずっと真空ジェシカを応援しているのだが、来年も見られるのならそれはそれで嬉しい。それにしてもアンジェラ・アキのネタ、超ツボだったな〜〜。

 

地元で友達と会い納め

お盆&年末年始恒例の、地元の友達と会いまくり喋りまくる会。最近は美味しいごはん屋さんでも居酒屋でもなく、一周回って日中のファミレスで駄弁るという正真正銘高校時代と変わらない集い方になっている。世代的にはもはや井戸端会議かもしれないけど。

来年もよろしくね

会わない期間が長いとはいえ、大したアップデートもないのに今回も6時間も喋り倒してしまい、12時集合なのに気付けば外は真っ暗。さすがにお店が混んできたら退散する意思はあるのだが、全然人がおらず、なんならねこちゃんの配膳ロボフル稼働で店員さんもいないもので、それがまた我々の減らず口を加速させてしまう。それにしても何を話していたのか全然覚えていない。恐ろしいと同時に嬉しいことだ。場所はもちろん今回もみんな大好きココス!カリカリポテトを2周してあらためて愛を確かめてきた。

 

とにかく毎日忙しすぎてかなりメンタルが荒んでいた

12月は仕事がはちゃめちゃに忙しかったのだが(主に人的要因なのがまた悲しいところ)、プライベートも諦めたくない!という確固たる意志で忘年会やごはんの予定もしっかり入れてしまったものだから、6時始業→ランチ抜きで19時まで馬車馬労働→忘年会→帰宅してから24時まで働く、みたいな意味分からないスケジュールで生きるはめになり、大袈裟でなく数分単位でタスクを抱え、それらを消化するために常に120%の出力でゼェハァ言いながら活動し、すべての移動が鬼の形相で早歩きだった。書いてるだけでまた疲れてくるなあ。

ある夜、会社を出たタイミングの仲良しの先輩にばったり再会し、「いま帰りなら一緒にごはんいこうよ?!」と嬉しいお誘いをいただいたのに、悲しいことにわたしはオールドスタイルの上司に「チームにリスペクトを見せるために会社から会議に出ましょう」という意味わからない謎指示を受けて会社に戻るところだったので、「すみません…めちゃくちゃ行きたいんですけど…今わたしリスペクトを見せに行く途中で…(血の涙)」みたいな可哀想な事件も発生していた。

そんななか唯一見られた恵比寿のクリスマスツリー

 

そもそもわたしの心身は毎日9時間眠ることを求めているので、こんな壊れたオールドワークスタイルを続けていると、体も辛いし心も荒んでくるしで、すぐに調子が狂ってしまう。仕事が終わって1時間とか2時間とか空いても何もやりたい気がしないくらい、自分が使い古しのぼろぼろのスポンジになっちゃっていて、潤いがなく、中身もスカスカで、消耗していた。何かを楽しむには心の余裕が必要なのだ、ということを久しぶりに痛感した(逆に11月の超暇な時期の日記を読み返すと能天気すぎてウケる)

日々の労働も消耗も点ではなく線なので、まだやれると思って踏ん張っている時は、自分がいかに擦り減っているかということになかなか気付けない。今回も、何事もなく時間や仕事をやり過ごせる時は普通にやっていけたのだけれど、いざ何かいい方でも悪い方でも心をちょっと動かすようなことが起きた時に、ふとそれがささくれ立った心を逆撫でて、瞬間的に血が滲んで、ピリピリとした痛みに一気に動揺して、そして初めて、うわ!わたし今こんな状態になっちゃってるんだ!と、気付くような日があった。

なんとなく、わたしの理想的なメンタルのイメージは、もちもちの弾力を携えた白くてまあるいお餅みたいなやつ。ぼろぼろのスポンジとは対極にいるのですよ…。悲しいことや何か問題が起きた時にどういう心持ちでどう対処できるか、人にどう接せられるかは、その時のメンタルの状況にかなり依拠すると思うので、できるだけいつもつやつやほかほかのお餅でいたい。まあとにかく、体と心を壊さずに2024年を終えることができて本当によかった。同じく師走を駆け抜けたすべてのみなさん、ご苦労様でした。

わたしにはたこ焼きツリーの方がお似合い

 

今月の美味しかったもの

Union Sand Yard(人形町)

なんだか最近Xでもよく見かける。先輩との女子会に使ったのだけど、ワインもごはんもおいしくて雰囲気よくてコスパもよくて、本当に言うことなしだった!また次に再訪の予定があるくらい使い勝手がいい。先輩から、年明けから働きながら夜は学校に通うことにした、という突然の報告があった。いつも一緒に美味しいものを食べたり遊んだりしていた能天気仲間だったのに何も知らずびっくりしたけれど、誰にも言わずとも、きっと長い間色々とそういうことを考えて、そして自分で決意して、自らの手で行動に移したこと、とってもかっこいいなあと思う。日々の仕事に追われる毎日、わたしは本当は何がしたいのだろう?と、ひさしぶりに突きつけられた気がした。

松記鶏飯(神田)
真っ白でふわふわの饅頭(マントゥ)わたしの理想の姿

去年湯島のムーガタに連れて行ってくれた先輩が「ここのシンガポール料理が一番おいしい」と足繁く通っていたのを目敏く見つけて連れて行ってもらったお店。どこから見つけてくるんだろう、といつも不思議の思う恐るべきエスニック方面のアンテナ。どの料理も日本人の口に合うのにしっかり本場のスパイスも効いていて、お店の雰囲気もあいまって旅行気分を楽しめた。

半年ぶりに集合したのだけど、先輩は知らない間にフェンシングを始めていて、同期は謎にExcelで家計簿をつけはじめていて、みんな相変わらず自由で嬉しかった。別に戻りたいとは思わないけど、もし戻れるなら二十歳頃に戻るかなあ、なんか二十歳頃が一番楽しかった、自由だったよねえ、みたいな話をみんなでして、あの頃の風が吹いていたね。

deux feuilles(神楽坂)
お行儀のいいおでんくん

パンが美味しい!という噂を聞きつけて友達が予約してくれたのだが、お通しでしかパンが出てこず全然堪能できなかったので、いやすべて美味しかったのだけど、なんか注文を間違えたのかもしれない。おしゃれ〜〜なごはんにたくさん出会えて、新しい料理や食への探究心と好奇心がモワモワと刺激された。

 

今月の映画・音楽・本など(ネタバレあり)

悪は存在しない

劇場で見逃してしまっていたのだが運良く早稲田松竹で見ることができた。いや〜〜〜、ほんっっとうにすごかった!ずっと不穏で、美しくて、静謐で、ぞわぞわしていた。濱口監督の「寝ても覚めても」でも思ったけど、するするするする話が進んで、気付くともうどこにも戻れなくなっている感じ、映画を撮るのがうますぎる。(本だと、最近多和田葉子さんの小説にも同じことを思った。手足のように自由に表現を操るから、どこまでも行けるしどこにも行けなくなる)

しっかり没入していた分、最後の梯子を外されるどころかぶん投げられるくらいの衝撃の展開で一気に目が醒めて、よくわからないまま一瞬のエンドロールで電気がついて、な、なななんだったの?!と混乱して、あまりに置いてきぼりすぎて全然現実に戻ってこれなかった。そのあとずっと興奮して友達とたくさん話してたくさん調べたけど全然わかんない。でも唯一言えることはめちゃくちゃ面白かった!

 

両刃の斧

ぼんやりとそこにいる……

兄のおすすめで年末年始に実家で一気見した。この「両刃の斧」といい「鉄の骨」といい、WOWOWはこういう骨太で見応えのある良作を作るのが上手だなあ。まず音楽がすごくよかった。何よりも俳優全員の演技が素晴らしくて、最終話は泣き通し。

全領域異常解決室

今期も結構色んなドラマを追っていたのだけど、「全決」よかったな〜〜。物語の内容とか設定は置いておいて、ドラマならではの全10話の使い方と構成の組み合わせが本当に上手で、それがこの作品を傑出したものにしていた気がする。

特に真実が明らかになるエピソード0からの後半のたたみかけ、目が離せなかったもんなー!藤原竜也、またもやハマり役を見つけていてすごい。最終話とか正直もう全然意味がわからなかったのですが、でも楽しかった。ドラマというエンタメを堪能させてもらったなあ〜〜という気持ち。

 

海に眠るダイヤモンド

わたしが昨年心を乱しに乱され、日常生活に支障を生じさせるほどの深い傷を負ったドラマ「二十五、二十一」を覚えていますか?あれ以来、立ち直れなくなりそうなしんどい物語に触れることは避けていたのにもかかわらず、ノーガードだったわたしに「海に眠るダイヤモンド」最終話が容赦なくあの時と同じくらい深い傷を負わせ、年末に図らずも瀕死状態に陥っていました…。

撮り溜めた後半を一気見したら、切なすぎる結末に情緒と涙腺が爆発。ドラマを見ている時もタオルを抱えて「ウワーン!」と声を上げて泣き、ドライヤーをしていても涙がこぼれ、眠る前にベッドで寝転んでXで色んな人の感想や考察を読んでまた泣き、そのまま寝るも折り合いがつかずに夢にまで見て(しかもストーリーを改変したオリジナル版とか自分も一員になるとかではなく、夢のなかでも普通に視聴者としてそのままのドラマを見てた)、朝起きてすぐに思い出してまた泣く、という異常者の生活。

 

だって、報われなかった鉄平の人生。誰とも結婚せずに生きて、死ぬ間際まで手放さなかったギアマンを最期に端島に置いて、端島の見える庭にひとりコスモスを植えた鉄平…。あまりに辛くて、考えば考えるほど辛くて、これがひとりの人間の人生かと思うと、もう目を閉じるしかないよ。2025年1月現在、ようやく氾濫する感情の波に蓋をできたものの、いまだに鉄平の人生を思うと胸が苦しくなる(比喩ではなく)。

素晴らしい傑作であると同時に、忘れられない痛みを残していった。そんな傷を残すほどの強さがあるということがまたこの作品が傑作であることの証左なわけで…。みんなみんな素晴らしかったけれど、特に驚いたのは土屋太鳳ちゃん!正直これまであまり役者さんとして何の印象もなかったのだが、百合子が本当に素晴らしかったのよ…。ひとりの人間として生きていた。気高く美しく、誇り高く生きる百合子!年の瀬にいいものを見せてもらった。

2024年に買ってよかったもの

ありとあらゆる人々のベストバイを拝見するのが大好き!今年は毎月の日記で買ってよかったものをよく振り返っていたので、結構重複もあるかも。2024年の生活を飾ってくれた新鋭たちをご紹介🎶

 

小林マキさんのイエティカレンダー2024

会議中に視界の右端にカレンダーがあるとめちゃくちゃ助かる

銀座蔦屋書店の展示で拝見して、イエティの作品群に一目惚れしてネットで購入。毎月カレンダーを繰る楽しみをもらって、お部屋も華やいで、まさに生活を彩ってくれたなあ〜〜。2025も買おうか違うのにしようか迷っているうちにSOLD OUTになってしまっていました。残念❗️

unicoの壁掛けポスター

お部屋の中でもかなり気に入っている一角

今年の目標のひとつ「壁に絵を飾る」を見事達成させてくれたポスター。Sofia Lindさんの「Hold You」という作品で、柔らかくも力強い構図と色合いに一目惚れして、その場では買わなかったのだけど忘れられずに後日お店を再訪してラス1を購入。スウェーデン出身のアーティストというところも何だか縁を感じて嬉しかった。

ちなみに、できるだけ安く、賃貸の壁を傷付けずにポスターを飾る方法を吟味した結果、IKEAのフォトフレームに3Mの壁紙用コマンドフックで固定、に辿り着いたので、壁掛け難民の方がいたらおすすめしたい。ただ、調べるのも揃えるのも面倒すぎて購入から飾るまでに余裕で半年経過していたので、ポスターと一緒にフレームも買ってそのまま飾るのが最適解かもしれない。不慣れゆえにフォトフレームのプラ板を傷だらけにしてしまうという痛恨の失敗はあったものの、全然目立たなくてよかった。総じて大正解のお買い物。

www.ikea.com

Colemanのアウトドアチェア

価格破壊だろ…とずっと思っている

フジロックのためにさしあたって購入したものなのだが、これで2,500円?!というありがとうコールマンクオリティーで、いまでは狭すぎてソファーを置けない我が家の玉座として鎮座しています。キャンプにも持って行きたいし、今年のフジロックにも持っていけるように(というかそもそも行けるように)今年も馬車馬のように働かねば…。

TEPNICAL 3in1 充電器スタンド

場所を取らないのも嬉しい

長年欲しかった、スマホをスタンドで立てながら充電できる文明の利器をついに購入。なくても支障がないからなかなか重い腰(≒Amazonをタップする親指)が上がらなかったのだが、買ってみるとやっぱり便利。スマートウォッチは使っていないので実質スマホとワイヤレスイヤホンの2in1なのだが、スマートウォッチ用のパーツは折り畳めて邪魔にならないのが素晴らしい。

BELLMOND パソコンスタンド

長年悩まされてきた、デスク上のPCを仕事用と私用でいちいち入れ替えるのが面倒臭い&そもそもデスクに2台もPCを置く場所がない&でも平置きで重ねるのは良心が痛む問題を一挙に解決してくれた優等生。もし世界にわたししか人間がいなかったらPCを縦置きするという概念は一生生まれなかったであろう…。全然場所を取らず、配線も絡まりづらく、ちょうどいい重量で安定感もあるという、気になるところのない完璧な発明に感謝。

ARTIDA OUDのエタニティリング

決意のグー

人生で初めて自分で案件を決め、そして成し遂げるという記念すべき大仕事を祝して購入したトロフィーリング。指先で美しいものがきらきら輝く光景、いついかなる時も精神衛生によすぎるぜ。アクセサリーの登板率、昔はピアス100%>ネックレス50%(ベンチ外:指輪)という感じだったが、最近は指輪・ピアス100%>ネックレス50%、という塩梅で指輪が大躍進。もうないと生きていけないレベル、指輪をつけ忘れると顔が濡れたアンパンマンなみに力を失ってしまう。

気に入っている一番の理由は、デザインや金額によるものではなくて、どの指輪にも買ったときの理由とストーリーがある、ということで、それが身につける時の襟を正されるような清潔な自信につながっている気がする。今後も折に触れて勝鬨たるトロフィーアイテムを増やしていきたいし、公私問わずそれに値するような仕事や挑戦に取り組みたい。そこに至るまでの物語こそが、人生を輝かせる特大のジュエリーだと思うので…🎶(2025年一発目の名言をしたためさせていただきました)

aurorai.hatenablog.com

安西水丸展のキーホルダー

サーフィンするバカンス牛

早稲田の村上春樹ライブラリーに行ったときに、偶然やっていた安西水丸展で買ったキーホルダー。イラストも色合いも好きすぎる。あんまりキーホルダーを買ったり付けたりしたことがないのだけど、探しやすいし見るだけでテンションがあがるので、買ってよかったな〜〜。もうひとつプロレスラーがプロレスラーを持ち上げているキーホルダーも買って、それは好きそうな友達にあげたらめちゃくちゃ喜んでもらえた。印刷面が表面でなくて内部になっているので、絵が掠れたりしないのが嬉しい。

ARC'TERYX マンティス26

ずっと使っていたNORTH FACEの黒リュックが内側からぼろぼろ剥がれ落ちてしまい、ついに寿命なのね…ということで買い替え。軽量だし無駄な機能がなくて収容量も多いので使いやすい。かわいいな〜〜と思って買ったものの部署に同じリュックの人3人くらいいて若干気まずいのと、街でもユニクロくらい被る。開け口のチャックががっつり開くので、もし締め忘れてたら…と思うとちょっと怖いけど、中のもの探したい時とかは便利。

adidasの登山靴 TERREX AX4 GTR

今年こそ買うぞ!と意気込んで神保町に降り立ち、運命的な出会いを果たした登山靴。個人的チェックポイントの以下をばっちり満たしていて、高尾山も尾瀬もなんなら雨の日の出社も大活躍。足場の悪い難所でも、絶対滑らないんだからね!という絶大の信頼を寄せるグリップ感に生かされていた(何回かずるっと滑って盛大に転んだけど)

  • ミドルカット(足首を固定したい)
  • 軽量
  • GORE-TEX
  • できれば街中でも履けるデザイン

これまでよくスニーカーで山に行ってたな…と今では信じられないくらいアウトドア生活が一変。しかも定価の2割引で買えたのでラッキーだった!

NIKE エアリフト

欲しい!という気持ちが迸るままに雨のなか買いに走ったエアリフト。2024年ですでにたくさん履いたので、かなり元は取れている。歩きやすさはもちろんのこと、足に吸いついて一体化するような履き心地で、足の裏を正しく使えている感覚がある。おばあちゃんにも「それは地下足袋?!?」とかなりモテた。超長距離を歩くときはもうちょっとクッション性がある靴の方がよいかな〜〜という気もするが、基本的にはいつ選んでも間違いのない相棒。今後もたくさん履く!

CAMPERのブーツ Milah

直近の日記でも書いた新人ショートブーツ。どこまでも歩ける・なんなら走れる・どこも痛くない、という素晴らしいパフォーマンス。センタージップと履き口の締まり加減、そしてかかと側のタグがお気に入り。これを履くとかなり巨大化してしまうのだが、それもまた強さ…ということで、肩で風を切り社会にメンチを切って歩いている。

A.D.S.R.のサングラス

ハッピーカラー🎶

ようやく買ったサングラスがシンガポールで忽然と姿を消してしまい、未練たらたらの亡霊となって渋谷〜表参道を行脚し探し出した期待のホープ。グレーや黒の落ち着いたカラーリングと悩みに悩むも、友達の後押しで自分ひとりなら絶対に選ばないハッピーなバカンスカラーを購入。鼻パッドがないので、鼻が低すぎて常にずり落ちてくることだけが難点だが、可愛いのでどうにかモノにしようと頑張っている。本当は999.9のサングラスが超可愛くてわたしによく似合う型もあったのだが、さすがに高すぎるな…ワンシーズンでなくした前科もあるし…と断念。

wpc uvoの日傘

(右)シャカシャカの服+リュック+サングラス+日傘がこの夏の制服

毎シーズン買わねば買わねばと呪文のように唱え続けながら機を逸していた日傘をついに購入。完全遮光で機能性も十分ながら、よく聞くサンバリアやロサブランほど高くはなく、かと言ってペラペラでもない、ちょうどよい塩梅。日傘を買ったあらゆる人が熱弁する「日傘をさした方が涼しい」という真実をついに自分でも確かめることができた。長傘のように閉じて持ち歩くこともできるし、折り畳んで小さくしてかばんに入れることもできる2wayがすごく便利。本当に買ってよかった、夏!

ARABIA Paratiisi

とにかくパスタ登板率が高い

母が誕生日に贈ってくれたお皿。よくよく考えると元陶芸部の割にこれまで自分でお皿を買ったことがなく(というか今でもないのか)上京するときに母が持たせてくれた実家のお皿と、誕生日に人からいただいたお皿だけで特に不便もなく生活してきたので、好きな食器を集めることや、食事を引き立てるものを選ぶということ、きっと楽しいんだろうな〜〜と新しい世界の扉を開いちゃった感がある。現状は選ぶほどお皿がないので、ありとあらゆるものをこれにのせているが…。

Farm to Me Restaurantの玉ねぎドレッシング

友達と食事しに行った時に買ってみたドレッシングが美味しくて、以降も何本か買いに行った。自社農園で育てた種子島のさとうきび酢を使っているらしい。玉ねぎやにんじんなど、いろんな野菜の丸ごとドレッシングが瓶詰めで売っていて、わたしは玉ねぎしか買ったことがないけれど、どんなサラダもこれをかければ満点の味になる。

トリュフベーカリーの角食パン

必死に1本の食パンを処理しているときの写真
よく考えたらこれはトリュフベーカリーの食パンではない

一人暮らし人生で常にぶれぶれだった朝ごはん、なんなら食べない時も多かったけれど、このお気に入りの食パンに出会えたことで2024年は毎朝カフェラテ&食パン生活が定着していた。いつも5枚切りを2斤買って冷凍して、毎日1枚ずつ電子レンジで解凍して食べているのだが、それでも変わらぬおいしさ!

IPSA リキッドファウンデーション

わたしは標準色を使っています

別の記事にもまとめたマイベストファンデ探しの旅。選び抜かれたIPSA、依然調子がよいです!このファンデに変えてから肌をほめてもらえることが増えたので、やっぱり相性がよいのだと思う。一緒に買ったカラーコントロール下地(勧められた青)も透明感が生まれてなかなかいい感じ。

aurorai.hatenablog.com

トゥヴェール ナノエマルジョンディープ(乳液)

毎年恒例Twitter買い。あんまり乳液やクリームに強い気持ちを持ったことがなかったわたくしですが、初めて使った時は感動して、これだ!!という衝動でいてもたってもいられずにすぐにストックを買った(そんなにすぐ使い切るわけがないのにいそいそと…)ライン使いしてみたけど乳液が一番好きかも。色んな方がレポしている通りだけれど、ベタベタしないのにもっちり保湿感。IPSAのファンデと同じタイミングで使い始めたので、肌を褒めてもらえることが増えたのはこの子の支えも大きいのではと睨んでいる。

www.tvert.jp

MAC ミネラライズスキンフィニッシュ ライトスカペード

年初の日記にも書いたMACのハイライト、こちらもいいお買い物だった!これまでのCANMAKE時代、メタリックなほどにきらきらさせて街を練り歩くという盛大な勘違い街道を走り込んでいたが、物足りないくらいの繊細で控えめなラメで磨き上げることで、さりげなく光を集めるのが正解だったんか〜〜という真理に辿り着けた2024。メイクは足し算ではなく引き算、というよく聞くけどいまいちよく分からない金言はこういうことなのかもしれない。

 

総括

2023年のポストでも書いたけれど、何を買うにも勢い良く二の足を踏んでしまい、気付くと物欲が萎れて買い時を逃す病を長らく患っているので、2024年のラインナップも生活必需品以外に買ったもの全部!という感じであんまり面白味がないかも。買ってよかったものよりも買いたかったものの方が多い気がして少し寂しい。2025年は、これだ!と思ったものに対してはもうちょっと思い切りがよくなりたいな〜〜。とはいえ、現状すでに毎月のクレカの引き落とし額が常軌を逸しているので(どうして?)財布の手綱を適度に締めたり緩めたりしながら、旅行や経験、好きなもの、何よりも自分の直感に従って、地に足をつけて生活を彩り、ご機嫌に生きていきたい。

2024年に買いたかったもの振り返り
  • ✖️ドラム式洗濯機(勤続8年目の洗濯機の調子が怪しい)
    • 一周回って元気そうなので、引っ越すまではこの子と生き抜きたい
  • ✖️ユニクロ以外の服(2023年は密かに「ユニクロで服を買わない」という目標を立てていたのにもかかわらず、下着込で平均60%、調子の良い日には100%ユニクロの日とかあってむしろ増えている)
    • 2024年も、2025年も、めちゃくちゃユニクロを着ています。去年より着ている、というか毎日着ている。なんなら、これまではさすがに…と少し距離を置いていたGUにまで手を染めはじめています。
  • ✔︎登山靴(スニーカーで山に登ったらしっかり捻ったので足首を固定したい)
    • adidasの登山靴を買ったぞ〜〜!
  • △レインブーツ(カッパと合わせて雨の日も超・ウキウキウーマンになりたい)
    • レインブーツは買えていないけど、登山靴がゴアテックスで通勤も雨の日のお出かけも大活躍しているので十分
  • ✔︎日傘(毎年、今年こそ買うぞ!と思ったまま夏が終わっている)
    • ようやく買ったぞ〜〜〜〜!
  • ✔︎壁に絵を飾る(わたしの生活に足りないもの)
    • これも買えたぞ〜〜〜!きちんと内なる直感に従った自分に感謝。
おまけ:2025年に買いたいもの
  • ワイングラス(最近家でワインを飲むことが増えたが未だワイングラスがない)
  • エプロン(あったら便利だろうなと思いながら8年くらい着のみ着のまま料理してる)
  • ガスコンロでトーストを焼ける網(悲しいかなトースターは置く場所がない)
  • 結婚式用の服(そろそろ各コミュニティの結婚式二周目に突入)
  • 新しいスニーカー(一足を履き潰してから買い替えるスタイルを卒業したい)
  • バレエシューズ(クッション性のあるどこまでも歩けるもの)
  • 香水(いま使っている香水が自他共に認めるぶどうガムの匂いなので…)

 

去年の買ってよかったものはこちら:

aurorai.hatenablog.com

2024年11月記

年の瀬の駆け込み日記。この2ヶ月ほどは光陰矢の如く日々が遥か後方に過ぎ去っていって本当に息つく暇もない。11月。すでに記憶はおぼろげだけど、今月のテーマは出会い、そして巡り合いでした。

 

11月を駆け足で振り返る

大学の同期の結婚式に参列

大事な時にだけつけている指輪

サークルの先輩&同期の結婚式に呼んでもらって参列。もはや同窓会そのもので、たくさんの懐かしい顔を見ることができた。何年か前、同じくサークル内での結婚式に出席してきた先輩が「この人たちに会うことはもう一生ない…と思ってみんなのこと目に焼き付けてきた」と言っていて、なんか寂しいじゃん〜〜とか話していたのだけれど、ああこういうことか…とわかっちゃったよね。みんな変わらないように見えるけれどたしかに時は流れていて、たくさんの異なる川の流れが今日この場所でもう一度だけ交差していた。流れが止まることはないし、でもまた巡り合うことがあるかもしれないし、とにもかくにも我々の未来にそれぞれの幸あれ!

結婚式の帰りにお花もらえるのかなり好きな文化

 

兄の結婚にあたって大緊張の両家顔合わせ

我が家史上最もめでたい出来事といっても過言ではない、兄の結婚!一同大緊張ゆえに2時間前に現地入りという気合の入りよう。行きの車内で、父が熟考に熟考を重ねたスピーチをお披露目するも、一言目で母に却下され以後頭真っ白というハプニングもあったが、無事に終わってよかった。家族が増えるって、世界が広がるってことだよ、なかなか悪くないよ、とかねてから母が言っていて、なんだかすごくうれしい気持ちの日だった。

 

疎遠になっていた高校時代の友と再会

8年くらい疎遠になっていた友達が突然連絡をくれた。高校時代4人グループで仲が良くて、大学生になっても定期的に会っていたけれど、彼女は部活が忙しくてだんだん連絡が取れなくなり、ようやく日程を調整しても遅刻やドタキャンが増え、最後は彼女の誕生日にサプライズを用意していたごはん会でついに姿を見せず、主役不在の空間にきらきらしたケーキだけが運ばれてきた。それ以来の若干のぎこちなさを抱えた再会。ロイホの閉店時間が迫りながら近況や仕事についてこれまでの時間を埋めるように話した。

彼女は転職に際して初めて自己分析というものをやって、これまでの人生を振り返った時に、わたしたちとの縁を切ってしまったことが人生で一番後悔していることだと気付いたのだという。

なんだか不思議な気持ちだった。見た目も中身もお互い多分変わらないところの方が多くて、同じ思い出も、一緒に過ごした日々もあるのに、埋まらない距離や時間もたしかに目の前にあって、矢継ぎ早に言葉を重ねるほどに、消えゆくものを一緒に眺めているような、そんな気持ち。知らないうちに遠くまで来ちゃったねえ。

「わたしたち二限の後に早弁してみんなに早すぎ!っていつも言われてたよね!!」って思い出話をしてくれたけど全然覚えてなかった。二限は早いね…。

 

G検定に無事合格(よかった)

ひょんなことからかなり前に申し込んでいたAI領域の知見を問う感じの資格、G検定を受検。前提知識が皆無なこともあり、意外と難しいぞ…?と1ヶ月くらい前から焦り始め、貴重な3連休も涙の勉強漬けになるなどしたが、無事合格することができた。勉強するのってやっぱり楽しいな〜〜!と再確認した。

 

今月見たもの

モネ展 睡蓮のとき

ひさしぶりの上野、人人人人〜〜〜!!という感じで、あまりの待機列の長さに一旦美術館の前に辿り着くもUターンしてみはしに避難するほどであった。

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なんで日本人はこんなにモネが好きなのか?とよく言われるけど、わたしもなんだかんだしっかり好きなんだよな〜〜。写実的じゃないのに印象とともに映像が浮かぶ不思議な感覚。特に大気や霧の表現、上手すぎて全然意味がわからない。

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一緒に行った美術館好きの友達は、絵を見ながら「仕事やだな〜〜」とか考えるのが楽しいと言っていて、そんな見方してるの?!と驚いたのだけど、みんな絵を見るとき何を考えているんだろう。わたしは逆に絵を見るとき、本当に何も考えてないということにこの日気付いた。集中しているとかではなく、ただただ無心。でも、最近日々自分に入ってくるインプットというか情報量がノイズ含めてあまりに多すぎて処理しきれていない感覚があって(というかとっくの昔にキャパオーバーしてる気もする)、それに飽き飽きしていたので、こういうぽか〜〜んとできる時間は貴重かもしれない。

 

西洋美術館のHPから拝借

常設展の最後の部屋にあった、なんちゃら夫人の肖像画が気に入った。エメラルドブルーの背景に浮かび上がる肖像、まるでそこに生きているかのような力強い眼差し、ちょっとゾッとするくらいのオーラがあってドギマギした。お恥ずかしながら全然美術の知識や審美眼がないので、どんな名作を見てもぽか〜〜んとした顔をしてしまい芸術に心を動かされることが滅多にないので、こういう前情報なくただただ直感が何かを叫ぶような瞬間が嬉しい。

 

さくらももこ展

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みっちり2時間かけて鑑賞。日時指定制とはいえ、ほとんどの作品が漫画の1ページとかエッセイの原稿用紙とかなので、みんな全部読んでから進むとそりゃ混むわ〜〜という感じ。へとへとに疲れたけど、時間をかけて見る甲斐のある幅広い作品群で、クスクス笑いながら見て回って楽しかった。

 

YOASOBI 5th Anniversary DOME LIVE "超現実"

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ありがたいことに東京ドーム公演まで見届けることができた。ファンが楽しそうなライブはいいライブだなあと思う。

 

カネコアヤノ単独演奏会 2024

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ただでさえ超小さい箱なのに、とんでもない整理番号を引き当て、幸運なことに最前席で演奏を見ることができた。みんなが肩を寄せ合うような空間で、体育座りをしながら、ほんの一歩前で椅子に座って歌うカネコアヤノを見れたこと。

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本人の身動きひとつ、吐息ひとつまで空気の振動がそのまま体に響いて入り込んできて、あまりの凄さに、なんだか最初の2曲くらい、びっくりして涙出ちゃった。かよわい女の子に見える時もあれば、何かが憑依したような、音楽の鬼神のような瞬間もあって、こんなに近いのにどこかとても遠くの国にいるように見えた。吸い込まれそうだった。同じ場所で演奏を聞いた人を含めて、空間一体がすごく親密でかけがえのない夜だったなあ。

見終わった後は甲州ワインとごはんをたらふく味わって東京へ。パスタがあまりに美味しくて、まったく同じパスタをおかわりして2皿食べるという奇行に出たら、店員さんが「そんなお客様はいらっしゃらないので気に入っていただけて嬉しいです!」と本当に嬉しそうにしてくださって、我々の食欲が人を喜ばせることができるとは…。

 

今月買ったもの

CAMPERのショートブーツ Milah

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履き口がきゅっと締まったブーツがほしいな〜〜と思って探していた最中、歩きやすさに絶大の信頼を寄せているCAMPERでこのかわいいブーツを見つけ、ちょうど兄の両家顔合わせの後だったので「縁起の良い日だし🎶めでたいし🎶」という謎テンションで衝動買いしてしまった。もうちょっと探そうかな〜〜と思っていたし、何より普段だったら日和るレベルのお値段だったので、縁起って偉大。

センタージップで脱ぎ履きがしやすいし、何より超歩きやすい!おろしたその日に全力ダッシュしたのに(するな)全然痛くないし靴擦れもないしどこまでも走れるし大正解のお買い物だった。

ただ買う時には気付かなかったのだが、ソールが5.5cmほどあるらしく、電車に乗るとなんかみんな小さい(わたしがデカい)普段ヒールを履かないのでちょっと慣れないけど、なかなか悪くない気分でもある。社会にメンチを切って歩く。

 

母の誕生日に『火守』を贈る

丸善のラッピング クリスマスver.可愛い
これが無料ってありがたすぎて人に本を贈るときは毎回丸善

母の誕生日に何か本を添えたいなと思ったときに一番に思い浮かんだのが以前日記にも書いた『火守』だった。他にも考えてみたけれど、現状これ以上に大事な人に贈りたくなる本は思いつかなかった。想像力、世界の広がり、希望。思い浮かべると力が湧くような美しさを携えた、お守りになるような本だと思っている。

以前、母がわたしの部屋に泊まりに来たときに木下龍也『あなたのための短歌』をおすすめして、ふたり一緒にページを繰って、そのままほろほろ泣いた。あれもその後母の分を贈ったような気がする。(ちなみに母はその後短歌にはまり、事あるごとにLINEで元気に共有してくれるのだが、それ娘に送って大丈夫そう…?と不安になるくらい暗めの作品をいきいきと生み出し続けている)

 

今月の映画・音楽・本など

ジョジョの奇妙な冒険・第1部 ファントムブラッド

友達と朝から夜までスパジャポでとにかく一日だらだらする!という最高な休日を過ごして、今年の目標のひとつ「ジョジョ読破」にスタートダッシュ遅めに取り掛かる。一瞬も悔いの残らないように全力でだらだらするぞ!と心に決めていたのに、時間は無惨にも飛ぶように過ぎ、あっという間に夜になってしまった。全然だらだらしたりないよ…。

流行とかミームを超えて教養になっているコンテンツって色々あると思うのだけど、当たり前に話に出て、それを知らない側としては若干いたたまれない気持ちになり「読んでおけばよかったなあ」「読んでないとは言いづらいなあ」としゅんとして、でも喉元過ぎればなかなか手に取ることもなくまた同じ季節を繰り返すあの現象。

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わたしにとってそのひとつがジョジョであり、三十路にもなってこのジョジョコンプレックスに挑もうとしているのである。第1部は若干古さもありジョジョとDIOの2.5次元的なテンション(©︎令和ロマン)についていけないところもあったが、とはいえ楽しく読み切ることができた。ストーリーよりも台詞や効果音やナレーションが魅力的すぎて荒木先生にめちゃくちゃ興味をそそられている。第2部以降は来年に持ち越しになってしまった。まだスタンドが何なのか全然わかんないよ…。

 

動物界

会社の先輩のおすすめで見た。人間がだんだん動物に変化してしまう奇病が流行している世界で、一組の父と息子の関係と選択が物語の中核を担っている。先輩のおすすめでなければ絶対に見ていなかったと思うのだけれど、ちょっとこれ痺れるくらいによかった…。唖然とした。
生きろ、というメッセージの力強さ。もののけ姫と重なるからかもしれないけど、国も言語もビジュアルもまったく違うのに、どことなくジブリの血を感じた。骨太で、気概があり、静かな暗闇に鮮烈な光が迸るラスト。なかなか出会えない良作だった。

 

ロボット・ドリームス

最近よかった映画を聞かれたら必ずこれを挙げておすすめするくらい、今年のベストレベルで素晴らしかった。まったく前情報なしで見たので、タイトル的にロボットの野望的な話なのかと思っていたら、夢に見るほど大好きな人との嫌い合う以外の決別の話だった…。切ないよ。全編通して細部までアニメーションの魔法が随所にきらめいていて、映像を眺めているだけでずっと楽しくてずっと幸せで、それだけで大傑作なのに、ラストの一連のシークエンスはあまりのカタルシスに何かしらのゾーンに入ってしまっていた。涙がはらはら止まらない映画はひさしぶりだった。忘れないよ!

 

「時間」betcover!!

お恥ずかしながらこれまで聞いたことのなかったbetcover!!、周知の事実ではあるだろうがあらためてとっても素晴らしいですね。わたしの中で突然のブームが襲来し、11月もいま現在もこの「時間」というアルバムを繰り返し聞いている。特に「島」や「二限の窓」が気に入っている。

島

島

  • provided courtesy of iTunes

 

「FIRST LOVE」んoon

上司がボジョレーヌーボーのワイン片手にかなりの情熱で熱弁を振るっていたおすすめアルバム。わたしはあんまり音楽に詳しくなくてメジャーなものしか聞かないので、初めてこのアルバムを再生した時は、こんな音楽があるんだ!という衝撃で耳も脳も尻尾ふりふり状態だった。おしゃれすぎるし、自由だし、センスが良すぎるし、まず一曲目「To Dog」の異音と美しい旋律のイントロから危うく涙が滲むところだった。新しい音楽との出会い、嬉しいな〜〜。

To Dog

To Dog

  • provided courtesy of iTunes

 

今月の美味しかったものたち

リュウジ御大の至高のトマトパスタ


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9月頃から猛烈にパスタにはまっていて、調子がいいときは週に5回くらいパスタを作っていた。はまったきっかけは、自分で適当に作ったパスタがあまりにまずすぎて衝撃を受けたから、という情けなさ。楽な料理しか作りたくないので、リュウジ御大のワンパンパスタはもう端から作りまくり、自宅でのQOPL(クオリティオブパスタライフ)が爆上がりしたのだが、そのなかでもピカイチで心奪われたのがこの至高のトマトパスタ。もう天を仰ぐくらい美味い。最近はパスタといえばこれしか作っていないくらい。本当に出会えてよかった〜〜!

 

鶯谷園の焼肉

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幸運にもおこぼれにあずかることができ、念願の鶯谷園でおいしい焼肉を食らい尽くした。会社のみなさんとご一緒したのだが、年の瀬ということもあるのか本当にみんないい顔をしていて、短い時間かつ周りもガヤガヤして全然声が通らないのもまたよくて、美味しいお肉とビールをたくさん食べて飲んで、大きい声で喋って笑って、明るい光だった。なんだかすごくいい夜!

 

三軒茶屋で今冬初のほっこりラクレット

大好きな先輩とひさしぶりにごはんをご一緒させてもらった。20歳近く離れているのに、先輩の懐の広さゆえにまったくそんなことを感じさせない楽しい時間にあっという間に時が流れた。ちゃんと休んでる?仕事なんてどうせ回るんだからたくさん休みなよ!と背中を教えてくれる先輩は、仮病も使ってMAX18連休したことがあるらしく笑っちゃった。勢いがよすぎる。

先輩が予約しておいてくれた大ボリュームのラクレットに加えて、この琥珀色がうつくしい鍋はなんとツキノワグマのスープ!あまりに馴染みがなさすぎて空想の世界かと勘違いしてしまいそう(実際はメルヘンの対極にあるが)。

 

一瞬で過ぎ去った11月だけど、人とも物ともたくさんの出会いや巡り合いがあって、人におすすめしてもらった音楽や本、映画、美味しいごはんにもいつも以上に触れることができて、なんだか充実していたな〜〜。

ファンデを探して三千里 in 2024夏

 

ベストファンデ探しの旅

2023年のお買い物記事でも同じようなことを書いていたのだけれど、リキッドファンデを使い切るたびにファンデ探しの旅に出るものの彷徨った挙句によくわからなくなり、直近は結局diorの同じファンデを2周してしまった。

diorに特に不満があるわけではなくむしろ好きなのだが、まあこれを使っておけば間違いなくない?という惰性でなんとなく選んでおり、なんというか、仕上がりにあんまりときめいていないんだよねえ。

あれから約1年、diorの2代目ファンデも底をつき、もっとときめきたいぜ…という熱い気持ちを抱えて、本腰を入れてファンデ探しの旅に(今回は本気で!)出てきたぞ🔥

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ファンデは仕上がりもさることながら、崩れやすさとか1日生活した後の最終形態なども同じくらい大事なのだよねえ。店舗でタッチアップしてもらうと多少しっくりきていなくても申し訳なさから買ってしまう小心者ゆえ、今回は戦法を変え、ひたすら腰を低く平身低頭サンプル乞食として某三越を彷徨い歩き、気になっていたファンデのテスターを連日ひたすら試して比べるという徹底ぶり!

 

わたしは脂性肌寄りのインナードライで、薄肌で、ツヤ肌が好き。

SNSや@cosmeや直感を頼りに今回我が陣営に集っていただいた候補者たち↓

  • RMK リクイドファンデーション フローレスカバレッジ
  • RMK クリームファンデーションアクアティックグロウ
  • 資生堂 エッセンス スキングロウ ファンデーション
  • IPSA リキッドファウンデーション
  • コスメデコルテ ゼンウェアフルイド・ゼンウェアグロウ
  • KANEBO コンフォートスキンウェア

本当はNARSのファンデが筆頭候補だったのだが、すごい冷たい態度で追い払われてしまい(あとサンプルもないらしい)悲しみの退散。忙しいなか買う気がなさそうな人間の対応をしている暇がないというのはよくわかるのだけど、こういうことがあるとどうしてもブランドのイメージがガクッと落ちてしまうなあ。逆にそれまであんまり興味がなくても、店舗やBAさんの対応が素晴らしいと軽率に尻尾を振りまくって強火のファンになってしまうポテンシャル客だというのに!

 

RMK リクイドファンデーション フローレスカバレッジ(★★☆)

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BAさんの雰囲気やお化粧の感じでブランドとの相性がわかる気がするのだけど、それでいうとわたしはRMKのお姉さんたちが大好き!お化粧をし始めるタイミングで、多くの人が序盤にRMKのファンデを通りがちな王道のイメージがあるのだが(世代?)なんだかこのファンデには特にときめきはなかったかもしれない。

 

RMK クリームファンデーションアクアティックグロウ(★★★)

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新商品なんです、とサンプルをいただいた全く認知していなかった新メンバー。指の温度で肌にじゅわっと溶け込む感じがめちゃくちゃ気持ちよくて、こ、これや…となった。かなり革命。

 

資生堂 エッセンス スキングロウ ファンデーション(★★☆)

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一時期SNSで見ない日はなかった各所大絶賛のこちら。美容液ファンデという言葉も耳障りが良すぎる。薄付きと聞いていたものの、逆にわたしはなんだか厚み?というか、過保護感が気になってしまって刺さりきらず。なんというか、ギリシャヨーグルトは美味しいよ、でも毎日食べるには重いんだ…という感じ。

 

IPSA リキッドファウンデーション(★★★)

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IPSAのコスメは初!かなり液体に近いのに、カバー力もあり、透明感も適度なツヤ感もあり、これだ〜〜〜!とときめいた。ただでさえお安めなのに、半プッシュで全顔いけるのでコスパもめちゃくちゃいいと思う。

 

コスメデコルテ ゼンウェアフルイド・ゼンウェアグロウ(★☆☆)

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巷で大人気のゼンウェア、下地を変えたりスキンケアを変えたり色々試しはしたものの、どうにもこうにもお化粧直後から見るに耐えない仕上がりの大事故になってしまうのだが、わたしだけ…?何かが徹底的にあわず、悲惨という他ない。希望を託した新作のグロウタイプも全然だめだった…。

 

KANEBO コンフォートスキンウェア(★★☆)

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下地なしでこの仕上がり?!?という新体験。ただ、今これにしちゃったら、もう未来永劫下地塗る生活に戻れなくなってしまうこと請け合いのため、理性でそっと手を離した。ただ、いつか自分の時間が取れないライフスタイルを送るときがきたとしたら、これめちゃくちゃいいと思う。

 

総括

ということで、感動レベルにときめいた2候補(RMKのアクアティックグロウとIPSA)のなかから、今回はIPSAを買いました!買ってからもう3ヶ月ほど経つけれど、依然としてめちゃくちゃ調子がいい。RMKのアクアティックグロウを買わなかったのは、単純にまだ発売されていなかったから。秋冬によさそうなので(もはや冬だけど)こちらもそのうち買いたいな〜〜と思っている。

自分に合うものと評価が高いものは違う、という当たり前の事実にあらためて気付かされたお買い物体験でした。

2024年10月記

10月の仕事は上半期の嵐のような日々が嘘だったかのような静けさで、その暇という名の恵みをしめしめとありがたく享受しながら、こんなに遊んじゃっていいの?うん、いいよねえ!とセルフ太鼓判を押して、好き勝手に楽をしていた。おかげさまで脳はだいぶ錆びついてきて、たまに会議を仕切るときはMCちいかわによるアワアワほわほわ(?)タイムが発生しているが、逆に社内外の皆さまの自己肯定感UPに貢献していると信じたい。

仕事が激烈じゃないとこんなに平和なんだ…日々が満たされるんだ…と穏やかな充足感にセルフハグ。そういえば、毎年クリスマスにスウェーデンから贈られてくる友達のご両親からのメッセージは、いつも"Puss och kram"という言葉で結ばれている。英語にすると"Kisses and hugs"、つまりaiko流の愛。今年ももうすぐその時期がやってくる。

 

 

念願のリベンジ尾瀬、天国みたいな陽の差す野原

ハイキング→ビール→山小屋泊→ハイキング→焼肉→銭湯→ビール、の100点満点の週末。

aurorai.hatenablog.com

 

新潟旅行、back numberのライブは二度目でも涙が出ちゃうね

ご縁あってback number × My hair is badの対バンチケットを入手したので、フジロックで越後湯沢に滞在したのを除くと初めての新潟へ。

 

去年初めてback numberのライブに行って、青臭くて愚直で切実なMCにもう号泣してしまったのだった。今回も、素晴らしいパフォーマンスと変わらないMC(本人も泣いていた)にまたもや涙が止まらず、別にわたしは熱狂的なファンとかではまったくないのだけど、なんというか変わらない不器用さが胸を打って、失礼だけど、あんた本当ずっと生きるの下手くそじゃんね…と肩を組みたくなるような1対1の空間がたしかに存在していた。

わたしが初めてback numberに出会ったのは中学生の時にTSUTAYAで偶然見つけたインディーズ時代のCDで、それからかれこれ10年以上は軽く経っているのに、今でも今の10代にウケてるの本当にすごいと思う(LINEリサーチ 2024:女子高生が選ぶ好きなアーティスト第2位)。どれだけ老若男女に愛される国民的アーティストとて、ファンも一緒に歳を取っていくものじゃない?

「水平線」のヒットはもちろん大きいはずだけど、若者が成熟していく曲がりくねった道のりの、みずみずしい心の動きにいつまでも心が添える(というか、いつまでもそこにいる)というのは、なかなか簡単なことではないと思うんだよなあ。

 

今回は新潟駅周辺、かなりわたしの理想に近い都市かもしれない…。道が広くて空が大きくて自然があって、ほどよく栄えている。かなりドンピシャ。さらにごはんと海鮮とお酒が美味しい、もうこれ以上はないのではなかろうか。雪の時期に行ったら「もう勘弁してください…」となるのかもしれないけど。

東京でもあまり見かけないレベルの素晴らしい古本屋さんに出会って、ちょっとびっくりしちゃった。この選書を古本でするってすごい

スタバのお姉さんが似顔絵を描いてくれた(描きましたとも言わずに!粋だわ)

 

街中の市場でお刺身と丼を買って贅沢なお昼ごはん。五感全部が新鮮さに唸っていた。新鮮な貝、新鮮なウニ、新鮮ないくら、ああこの上なく嬉しい気持ち。

 

別日のお昼ごはんに、しっかりリッチなお寿司も食べた。また唸った。

 

さらに海を見ながら、市場で買った新鮮ないちじくを食べた。これが幸福というものですか。青い空、青い海、熟れたいちじく。

 

ライブ後どこも予約でいっぱいで、なんとか滑り込んだ適当な居酒屋でさえも食のクオリティが明らかに一線を画していて新潟の地力に慄く。

 

そこで適当に頼んだ「あべ」という地酒があまりに美味しくて、お土産にぜひ買って帰ろう!と決意するも、人気でなかなか手に入らない&買えるところがないと東京に帰り際に知る。無念。(無知すぎて全然知らなかった)

 

プール納め、今年もよく泳いでよく食べた

友達と早朝にプールに集合して、泳いだ後にプロテインを飲んで、そして東京で一番お気に入りの神楽坂のお店でご褒美ランチ。堂々とお肉2倍盛りを頼んだ。今年は本当によく泳いで、そしてそれとセットでよく食べた。今後、水泳のことを考えたり話を聞いたりするだけでお腹が空く馬鹿なパブロフの犬になってしまうのではと心配。人間の矜持を保ちたい。

そういえば、泳いでも泳いでなくてもごはんのこと考えてたわ

 

ひさしぶりの美術館「ルイーズ・ブルジョワ展」

美術館に行きたいな〜〜という気持ちが数億年ぶりに湧いてきて自分でも驚いた。その自分の中の儚くてかよわい、何より超レアな感性の火を守らねば…!という使命感に駆られ、六本木まで出向くのは面倒ではあったが、ルイーズ・ブルジョワ展に行ってきた。

全然知らない人なのに、見ているだけで、その痛みや苦しみが伝わってくるような、叫びが聞こえてくるような、そんな展示だった。こちらまでずっとヒリヒリ痛くて、抱きしめてあげたくて、だからこそタイトルにもなっている「I HAVE BEEN TO HELL AND BACK. AND LET ME TELL YOU, IT WAS WONDERFUL.」という言葉の血を流した人間だけに語りうる鮮やかでチャーミングな力強さといったらもう。

 

ホテルニューオータニの新・最強の朝食

友達が誘ってくれたうえに予約も取ってくれたので、噂の(知らなかったけど)「新・最強の朝食」へ。流石に気軽な値段ではないので、気合を入れて早起きして最寄りのコンビニでゆでたまごをひとつお腹に入れ、数駅前で降りてウォーキングしてから臨むというバイキングへの誠心誠意の向き合いを見せつけた。

 

ぷりぷりと新鮮な歯応えのいくら、モーニングステーキ、ピエールエルメのパン、こんなに食べて貴族か?ってくらい取り揃えられた生のフルーツ、オレンジ生搾りのジュース。それらはホテル・ニューオータニの名に相応しい朝食であることは間違いないのだが、だからこそ期待を超えてくるってこともないのであり、「ホテルニューオータニの朝食」のそれ以上でも以下でもなく、正直なところ、「新・最強の朝食」という名前で勝っているところが多分にあるな〜〜というのが率直な感想。

あんまり美味しそうに撮れなかった

 

念入りな準備もあり、バイキングのパフォーマンスとしてはかなり好調な成績をおさめ、このぱんぱんなお腹、もうすぐ生まれてくるよ…などと軽口を叩いて乗り込んだ祝賀電車。自分で自分のキャパシティを狭めないように選んだワンピースにカーディガンという服装が暗にメッセージを発してしまい、座席の端に座られていた優しそうなおばさまにしっかり妊婦に間違えられ、席を譲っていただくという珍事が発生。

食べすぎた人が妊婦みたい〜〜とやるのは鉄板だが、本当に第三者に妊婦に間違えられたのは生まれて初めてで、別れたばかりの友達に即LINEして今年一番の「www」の乱れ打ちに勤しんだ。

世間はいつの間にかもう「www」ではなく「笑」の時代になってしまったよね。それでも尚、面白い話をするときはいつだって草が生えれば生えるほどいいんだ…という芝生育成会代表としての自負がわたしを駆り立てている。(後日友達にこのエピソードを話したら、「バイキング後に妊婦に間違えられることは、恥じゃなくてこの上ない名誉だよね?」と真顔で諭された)

 

今月の映画・音楽・本など

ふらっと映画館に行けるのは心の余裕がある証拠。今月はその真骨頂ということで、話題の新作を映画館で3本くらい見ることができて、とっても充実していた。部署の映画好きの先輩2人とのグループチャットで、よかった映画の情報交換をするのが楽しみになっている。みんなそんな忙しいのにいつ見てるの?という感じなのだけど。

  • ぼくのお日さま
    • どうしてこんなにうつくしい光を撮れるの?!ずっとうっとりしていた。想像よりほろ苦かったけど、あのあたたかい時間があってよかったと宝物のように思える幸福感。
  • 侍タイムスリッパー
    • 普通に面白かったけど、すでにかなり記憶から消えかかってしまっている…。低予算な良作!というのはその通りだけど、「カメラを止めるな」ほどの衝撃や印象はなかったかもしれない。
  • SUPER HAPPY FOREVER
    • いや〜〜〜安易によかったとか面白かったとか感想をまとめるのがとても難しいのだけど、いまだに思い出すとあの夏の感じの余韻が蘇る感じがする。お互いちょっと気になっている同士の空気感とか、気まずいお酒の席の居心地の悪い間とか、キャラクターの人間味とか、ものすごいリアルでうずうずした。海の匂いとか音とか、自分で体験したくらいに染み付いてて、見て1ヶ月経ってもそのときの情景や気持ちが浮かんでくるのは、いい映画だったんだなと思う。

 

back numberのライブの最後の曲は渾身の「バンド」で、10月はたびたび聞き返していた。

バンド

バンド

  • back number
  • ロック
  • Â¥255
  • provided courtesy of iTunes

あと、「ぼくのお日さま」はエンドロールが素晴らしくて、ハンバートハンバートの同名主題歌もよく聞いていた。

ぼくのお日さま

ぼくのお日さま

  • ハンバート ハンバート
  • J-Pop
  • Â¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

今月の美味しかったものたち

渋谷のビストロ・ペリメニ。ペリメニとはロシアの水餃子的な郷土料理らしく、皮がもちもちしていて食べ応えがある。お肉や海老などの餡の旨みと合わさった間違いのない味わいで止まらず、3人で5皿くらい食べちゃった。

 

先輩に初めて連れてっていただいた天壇ランチ。お肉をやさしい出汁で食べるという初めての体験。これが天下の天壇か…と唸った。いくらでも食べられるし、いくらでも食べさせてほしい。

日だまり色の出汁

ずっと気になっていた神保町はビストロアリゴ。みんながみんなご機嫌に食べてワインを飲んで陽気に笑っている空間、明るい光だな〜〜と思う。美味しかったのはもちろんのこと、なんか元気出た。

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こちらもずっと気になっていたユッケランチが有名な中目黒のushicoco。大行列という噂を聞いて開店20分前から意気揚々と並んだのに、待っているのはわたしひとり、なんなら回転してもお客さんはわたしひとり(後からちらちら入店していたけど)という気合いの空振り状態で若干恥ずかしかった。

 

虎ノ門のおしゃれなビストロ。醤油漬けのぷりぷりの小魚 on バゲット、そして、新鮮なマッシュルームにカラスミ!頑張れば自分でも再現できそうだけど、絶対に思いつかない組み合わせ。嬉しい出会いだった。ワインにぴったりで、こういう小料理を家でできたらわたしのQOLはさらに鰻登りになっちゃうと思う。登りたい、登りたいよ。

 

行きつけの喫茶店のいちじくタルト。とんでもなく隙のない味というだけでなく、この宝石のような輝き、このうつくしさ!来年の秋も絶対にもう一度お目にかかりたい。ああ今年の秋もよく食べた!

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リベンジ尾瀬 2024

去年の11月(もうそんなに前?!)の日記に書いた、丸腰でぽやーっと尾瀬に出かけたら大渋滞に巻き込まれ、往復8時間半、現地滞在15分の耐久ドライブ旅(通称:ガマン尾瀬)と化したあの日から早1年弱。満を辞してリベンジマッチに挑んできた。

aurorai.hatenablog.com

今回は早朝出発、登山装備もばっちり、さらに山小屋も予約済という去年の我々に拝ませたい圧倒的成長ぶり。尾瀬ヶ原は平らな湿原で、中心のあたりなんかまったくアップダウンがなくて、見渡す限りの平野にボードウォークでとっても歩きやすい。初日はあいにくのお天気だったけれども、つるつる滑りながら、霧の立ち込める尾瀬も幻想的で好きだった。

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山小屋では慣れた人たちがお酒や料理やおつまみを持参して、あちこちで楽しげに宴を始めていて、その晴れやかな顔たるや!いい大人だな〜〜と憧れた。我々もしっかり生ビール。

乾杯分のマイナス一口

初めての山小屋泊、広々とした畳にふかふかのお布団で雑魚寝。石けんNGなので体は洗えないけれど、お風呂にも入れるのはかなり恵まれていると思う。

夕飯はたしか17時過ぎとかにスタート。携帯の電波が使えないので強制的にデジタルデトックス。普段深夜まで起きているから、こんなに早く寝れないかも…なんてみんなで話していたのに、4〜5時間雨の中歩き続けた疲れも相まって、19時には全員仲良く爆睡。

 

翌日は5時起床。それでも10時間も寝ている!この日は、山小屋からさらに奥地に足を伸ばして尾瀬沼のまわりを歩いて帰路に着いた。この日も終日曇り予報だったけれど、ありがたいことにしっかり晴天。青空が見られて嬉しかった。

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晴れた尾瀬は昨日とは全く違う色をしていて、陽が差した野原が黄金色に輝いて、光を発しているみたいだった。光の入りきらない山の中をひたすらに歩いたその先に、ふとそんな野原が現れた時の、目が覚めるような幸福感。

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みんなで童心にかえって「ひゃー!」「うわー!」と声をあげながら、一本道のボードウォークをその高揚感のままに走った。部屋の中に閉じこもっていたら絶対に出会うことのない景色。こういう景色を見たくて、体全部で感じたくて、人はinto the wildするのかもしれない…。

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素直に天国みたいだ、と思った。ただ、たしか阿蘇に行った時もそんなこと言ってたな〜〜とふと思い返して自分のブログで「天国」と検索したら、割と直近1年間で連発していた。天国を信じすぎてる…?

  • 阿蘇(もし天国があるとしたら阿蘇みたいな場所がいいらしい)
  • 清春芸術村(天国の予行練習みたいに本当に美しい場所だったらしい)
  • 勝浦のedenのインフィニティプール(かなり天国に近い空間だったらしい)

天国が自分の中の特別な褒め言葉になっていることに驚くし、天国の濫用は恥ずかしいを通り越して不謹慎な気がするのだが、でもやっぱり(概念として)天国みたいだと思える景色を心から美しいと思っているのは本当で、何度だって出会いたいと思う。これからも超個人的天国リストを積み上げていきたい。

 

もうひとつ、5年前に北欧の地で長く暗い冬(と日光不足による軽い鬱状態)を乗り越えた先の、あまりに美しい春に天国を見出して感傷的になっている日記も出てきた。これももう5年も前。

aurorai.hatenablog.com

 

帰り道は、もちろん群馬が誇る大衆焼肉のレジェンド・あおぞらで祝杯をあげる。前回の尾瀬でもちゃっかり訪れた、群馬出身の同期に教えてもらった地元では有名なお店。ランチはひとりひとり定食のようになっていて、そのボリュームや味もさることながら、親しみのこもった気取らない雰囲気がとても気に入っている。

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さらに、東京に帰ってから銭湯で汗を流し(キャンプや登山後のお風呂ほど気持ちいい瞬間はないかもしれない)、追い討ちをかけるかのようにブルワリーで美味しいビール&夜ごはんで〆。

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あまりに完璧なウィークエンドプランナーぶりに惚れ惚れしてしまうというものよ。

 

全力で「快」を突き詰めたような週末。どんな自堕落な日よりもわがままで欲張りなのに、爽やかな風に包まれていると、人はこうあるべきなんだ!と叫びたくなる。欲張り上等。より楽しい方へ、嬉しい方へ進もうとする衝動には怖気づかずにいたい。こういう休日を過ごすことは、友達とのスケジューリング的にも体力的にも、そんなにいつもいつもできることはないけれど、本当の意味での心身のリフレッシュはここにある!と自然に触れるたびに思う。もうこの思考自体がかなりTOKYOなことは自覚しているのですが…。

 

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来年は、さらに春夏秋冬の時の流れに触れられるような休日を過ごせたらいいな〜〜。登山もしたいし、尾瀬みたいな平たい地を歩くタイプのハイキングもしたいし、なんなら上高地に行ってみたいし、何より天国みたいな美しい景色にたくさん出会いたいので、すこぶる健脚でいたい!

2024年9月記

意識が高いときに申し込んでしまった(そして、その後見ないふりをしていた)11月頭の資格試験に向けて、タイムアタック的な追い詰められ方をしているため、9月の日記は簡易的に滑り込ませる。こんなはずではなかったのだが……(泣)

 

今月の主な出来事

9月は有給を小分けに取って、夏休み旅行×2に出かけた。

両親との九州爆走旅と、コジコジ似の友との石垣島と周辺の島々をめぐる旅。

aurorai.hatenablog.com

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長期休みはわたしの精神衛生に悪いということに気付いたので、最近は夏休み(と呼んでいるだけの有休)を9月に細々ひっそりとるようにしている。

そして、毎年そのタイミングでしっかり体調を崩している。今年もその負の呪いから逃れられず、しっかり長期戦の体調不良に苦しめられた。いつもいつも夏休みと年末年始に仕事をおさめた瞬間に襲いくる、一年の健康の帳尻をあわせるための病魔、会社から派遣されてきているのかもしれない。

 

絶賛留年中、卒業か中退か人生の岐路に立っているラストイヤーの弟が、春学期の取得単位が0だったという衝撃のニュース(と、家族からわたしへの止まらないSOS)に打ちひしがれ、もうなりふり構わず、わたしの腕力で無理矢理に弟を卒業させることをひそかに決意。

9月は、彼の現状取得単位・卒業要件の計算、春学期の反省をいかした秋学期の方針決め、これを履修したらどう?という科目登録の案出し(シラバス70件全部読んだ)、そして履修登録、週次の進捗確認…を現在進行形でExcelベースで管理している。仕事か?

本当に弟のことを思えば手出しをしないのが一番なのかもしれないけれど、こちとらそんなこと言ってる段階はとうに超えているんだワ。どうなるかわからないけれど、母が「どこで育て方を間違えちゃったんだろう…」と定期的にさめざめと泣くのが娘としても姉としても辛いので、家族をよい方向に進める何かができたらいいなと思う。わたしの心は静かに燃えているのでね…。

 

今月の美味しかったもの

人生初、ASAKO IWAYANAGIの洗礼を受けてきた。ブログを拝読している方々の日記に超頻出のためずっと気になっていたASAKO IWAYANAGI。

とはいえ、あまりパフェは好みではないので、その値段を出すなら焼肉とかランチコースとか食べたいな…などと思っていたのだが、同じ状況で人に誘われて初体験してきた知人が「本当に行ってよかったです…こんな体験は初めてでした…層を進むごとに違う世界が広がっているんですよ…」などと実しやかに囁くので、それはもう気になって気になって仕方なくなってしまい、葡萄回に参戦。

第一印象、で、でかい…。もはやパフェというより建造物。初心者すぎて初手から食べ方が分からず動揺。友人が「マリーナベイサンズ…?」と呟いていて大笑いしてしまった(おしゃれ空間なので小声で大笑いするという妙技)

「ぶどう」という1個の食物で、こんなに色々できるんだ…という感動があった。お値段ゆえの大ボリュームで、後半は正直かなり苦しくなってしまったのでもう行かないかもしれないけれど、間違いなく初めての世界。「ASAKO IWAYANAGIという体験」にお金を払っているんだな…という晴れ晴れとした消費でした。

 

先月の日記に書いた、1km水泳→饗宴の儀、第2弾。

街中華的な焼肉が似合う日

今回はギリギリ1km泳いだのちに焼肉。よく運動した後に食べるのは、エネルギー吸収がえぐいらしいという情報を掴み、我々やばくない…?といまさら我に返るも、「痩せるために泳いできたんじゃなくて、食べるために泳いできたからいいんだよ…」と、寛容かつ強欲な愛すべき友に諭される。

 

貴族の飲みもの

あと、9月はワインとかスパークリングとか果物から作ってくれるフルーツカクテルとか、なんかおしゃれな飲み物をたくさん摂取していた。友達と行くお店はどんなごはん屋さんでも嬉しいのだが、活気のあるビストロ的なお店で女友達とワインをばしゃばしゃに飲んで大いに食べて喋って高らかに笑い転げるご機嫌な時間、生きててよかった〜〜と思う。最近はお酒の弱さが加速度的に悪化し、ワイン2杯くらいで視界は怪しくなってくるのですが…。

 

今月買ったもの

お恥ずかしながら、わたしは日頃髪を染めずヘアアレンジもできずコテでも巻けず…という輝きの対極で蠢いている人間で、いや、かわいい髪型とかしてみたいな〜〜という気持ちは人並みにあるのだが、いかんせん不器用で日々直毛ストレート!がんばってもワンカール!邪魔なら縛る!の三本勝負な生活を早10年ほど送っている。

そんななか来月友人の結婚式に参列することになり、髪の毛どうしよう(泣)と悩んでいた時におすすめしてもらった衝撃の出会い with 横長のヘアバレッタ(正式名称は不明)

変な撮り方でごめん

ただただ挟むだけだからテクニックいらずで、なんなら縛るのより楽で秒で終わるのに、なんかそれっぽくなるのでは…?とわたしの中で話題沸騰中。ハーフアップを留めるだけでもなんかそれっぽくなる気がして非常に使い勝手が良い。

 

今月の映画・本・音楽など

9月はエンタメ摂取量がかなり多かった。仕事に疲れていたのかな…。

特に印象に残っているものたち:

  • しっかり過去作を見直してからの『ラストマイル』
    • 『アンナチュラル』第1話から1話のクオリティじゃなくて改めて驚く
    • 『MIU404』中盤からふたりの顔、なんかめちゃ近くないですか…?
    • 『ラストマイル』先に見た友達の感想「物流に感謝…」→見終わったわたし「物流に感謝…」
  • ティモシー・シャラメの『ウォンカ』
    • めちゃくちゃ好きなタイプのファンタジー、ポスターがダサすぎるけど本編はかなり良い
  • 初めての中国映画『熱烈』
    • THE・マーケティングの勝利、という感じの映画
    • 本編前の製作会社のクレジットの量でギネスいけそう
  • Netflixドラマ『自由研究には向かない殺人』
    •  エマ・マイヤーズちゃんが可愛すぎて、今すぐ同じ髪型(前髪なしウェーブがかったボブ)にしたい衝動を理性で止めてる
    • 年齢というより、そもそも顔の半分がおでこなので一生前髪をなくせないのだ…
  • 漫画『急がなくてもよいことを』
    • 小学生とかだった時の夏の日のぬるい風を思い出す
  • エッセイ『傷を愛せるか』
    • 傷と向き合う仕事をえらぶ人も、傷を抱えてなお生きていく人のことも、本当に尊敬する
  • aki「秘密の」(音楽)
    • amazon primeのCM?で知ったアーティスト、かなり良い…