2025年2月記

2月はあっぱれバースデー月間だというのに、年末から相も変わらず仕事仕事仕事の波で悲しいかな仕事にしか祝福されていなかった。それでも楽しいことはたくさんやっていたみたい、新しい一年もそういう風に過ごしていきたい。

 

 

2月のあれこれ

5時に家を出て海まで自転車を漕いで朝日を見た

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2月の一番気持ちよかったこと。2025年の幅で見ても当たり前に暫定一位。朝日が登る時間の生まれ変わるような清々しさ。とても美しかったし、いい時間を過ごせたなあという実感が残っている。こういう時間や気持ちは降ってくるものではなく自分の手で掴みに行くものなのだ!という希望に満ちた決意のようなもの。

aurorai.hatenablog.com

 

ap bank fes 2025

念願のap bank fes!わたしはDAY2に参戦、なんて素晴らしいラインナップなのでしょう…。Superflyのドームを制圧する圧倒的な歌唱力に平伏し、JUJUの艶のある歌声に恍惚として(あとMCが面白すぎる)、思いもよらず上白石萌音ちゃんの「なんでもないや」でめちゃくちゃきれいな涙が流れて自分でもびっくりした。なんだか浄化されてしまい…これこそ心がわたしを追い越し状態。

生の宮本浩司は見ているだけで問答無用で泣けてきた。甲本ヒロトが歌っているのを見ると涙が出てくるのと同じ現象。力強くて、真っ直ぐで、とてもかっこよかった。

最初から最後まで胸がいっぱいだったよ…

 

それでもやっぱり、一番見れてよかったと胸に迫ったのはミスチルだった。始まった途端ドーム中が全員総立ち!このフェスやミスチルの歴史をあまり詳しく存じ上げず、もしかすると当たり前のことかもしれないのだけど、こんな豪華なラインナップであっても、みんなミスチルを見に来ているんだなあ、ということをひしひしと感じた。

普段好きなアーティストのライブやフェスに行くことはあっても、よく考えたらミスチルみたいなレジェンドのライブに行けたのは初めてで。ようやくここに立てたとか、ずっと夢だった、とかじゃなくて、ここに立つこと、立ち続けることが当たり前の人たちの圧倒的な存在感に打たれてしまった。

申し訳ないがわたしはAメロからサビまで1mmもわからなかった、かなりニッチな曲が演奏された時、サビの部分でファンの間ではお決まりであろうポイントでスタンドからアリーナまでみんなが一斉に両手を上げて歌うところがあって、なんかその光景にびっくりして涙が出てきて、Mr.Childrenとファンがこれまで長い時間をかけて築き上げてきたものの大きさを思った。超かっこいいよ…。

 

さらばの本ダレトークライブ

最近YouTubeも見始めました

さらばファンの友達に誘ってもらって初のトークライブへ。ゲストはウシジマくんの真鍋先生と卓球の水谷選手、ここだけの話が盛りだくさんで面白かった。わたしは森田のガハハという笑い方が好きで、森田が笑っているのを聞くと楽しくなってくる。目が合うたびになんとも言えない気持ちになる森田とブクロのリバーシブル栞も記念にゲット。

他にもっといいカットなかったん?と問いたくなる薄ら笑い

 

リアル脱出ゲーム「Escape from The RED ROOM」

会社の同期たちと初めてのリアル脱出ゲームに挑戦。無事脱出できた。ネタバレ厳禁ということだけは理解したのでどこまで感想を書いていいのか難しい。初めてだったので他と比べてどうとかはよくわからないものの、とても面白かったと思う。あとめちゃくちゃ赤かった(何の役にも立たない感想)

 

米津玄師「JUNK」@東京ドーム

棚ぼた米津玄師。米津玄師って本当に実在するんだ…という一歩手前での感動。演出が素晴らしすぎて、その裏側にあるであろう途方もない制作の過程やチームの尽力を思うと本当に頭が下がる。ドレープが舞うのとか、ジャングルジムのコンテンポラリーダンス?とか、炎とか、シネコンのスクリーン何個分よ?!って感じのばかでかサイネージに映し出される作品群とか、ちょっとそこらではあまり見ないのでは、という感じの手の凝りようにあらためて孤高の芸術性を感じて惚れ惚れしてしまった。

序盤は大丈夫か?!と不安になる時間も正直あったのだが、中盤からギアが入ったらもう誰も何もうねりのような彼の作り出す世界の求心力に抗うことはできず、そこからは最後まで時間も忘れて、浸って、見入って、完全に飲み込まれていた。

  • 「さよーならまたいつか!」のピースを見れてハッピー✌️
  • 「ウィッハッハー」はSEじゃなくて地声でいくんや(さすがに「Lemon」の「クエッ」などはSEだったけども)🍋
  • 「KICK BACK」が間違いなく今夜の最高到達点だった。会場の熱狂も含めて凄まじいボルテージ🔥
  • 個人的には「地球儀」が一番やばかった…。ドームの天井まで目一杯に光を映し出す壮大な演出のなか、その真ん中に米津玄師ひとりがぽつんと立ち尽くすコントラストと、その歌声だけで作り出すひとつの世界、圧倒的で言葉もなかった🌏

中盤のMCで「ずっと忘れないなんてことは難しいかもしれない。でも、忘れても思い出せなくなっても、どこかで自分の中に刻まれて残るものってあると思っていて、そういう意味で言うと、(今日のライブを)10年後に忘れてしまっていてもいい、とすら思えるような得難い時間にしたい」みたいなことを話していて、それがすごく心に残った。

わたしも長い間似た気持ちを持ち続けていて、日記もブログも書く記録魔だけど、それは忘れていいという気持ちの裏返しでもあって。なんなら記憶力がなさすぎて端から忘れちゃうけど、でもそのひとつひとつの経験や感情が今日の、そしてこれからのわたしを形作ると信じている。もはやわたしゃ米津玄師の講演会に行きたいよ。

 

 

2月の映画・音楽・本など

KAT-TUN解散、今までありがとう(TAT) (T-T)

Best of KAT-TUN (通常盤)

2月のビッグニュースといえばやはりKAT-TUN解散。厳密な彼らのピークはよくわからないけど、わたしは確実にKAT-TUN世代だったと思う。何より6歳から一緒の幼馴染がKAT-TUNが大好きで、当時から今までぶれずに筋金入りの上田竜也推しだったので、登下校の間もカラオケでも四六時中KAT-TUNの話や音楽を聞かされ続けるという英才教育を青春時代に受けており、やっぱりどこか特別な目で見てしまう。小学生の時、富士急で友達と乗った鉄骨番長が怖すぎて、恐怖と寒さで震えながらみんなで上空をグルグル振り回されながら「REAL FACE」を熱唱したこととか、いまだに鮮明に覚えてるもんね…。

その友達とのグループLINEで亀梨脱退の速報が入り、「やばいもう上田しかいないじゃん、TAT-TUNになっちゃうよ…ひとりで背負うには重すぎる…」と送ったら、「泣いてる子がふたりいるね…」とだけ即レスが来た。最後まで残された者の悲哀に満ちていた。

 

(TAT) (T-T) ←この子達のことです

 

映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(ネタバレあり)

面白いという噂を聞いて見に行ったらめちゃくちゃ面白かった。香港版RRRという声があるのも納得の、考えるな拳で感じろ!系ムービーの最高潮。全編通して休む暇なく凄まじいテンポ感でずっと戦っていて、こちらも手に汗握り続けて、気を抜くとマジで呼吸のタイミングを見失う。見終わった後めちゃくちゃ疲れていた。拳にも生き様にも熱い血が流れる人々のドラマ、胸が熱すぎて滾る。わたしも強くなりてえ!

努力・友情・勝利の王道のストーリー展開ながら、義理人情の美しさもあり、何より時代背景も相まってどこかずっと哀しいのがよかった。九龍城も惚れ惚れする造形で、とても魅力的。あと、死んだはずのボスが謎に竜巻として明らかに加勢してきたり、気功が最強すぎて、熱々の石炭を直に食べ始めるもはやそれが気功なんかもわからないモンスター(ラスボス)が爆誕していたり、演出も腕っぷしすぎて要所要所でめちゃウケるからぜひ見てほしい。

 

森博嗣『すべてがFになる』

ミステリーが読みたいな〜〜という久しぶりの衝動に駆られて一気読み。わたしの審美眼、と言いたいところだが、普通に高評価の口コミを見て買ったので、やはり世間で面白いとされる評判に狂いはないことを実感。

結局タイトルの意味がわからない作品って多いけど、タイトル含めてしっかり謎が解けて気持ちいい。最後の最後まで、二転三転、鮮やかに騙される快感!とても映像的で、文句なしの素晴らしいエンタメだったな〜〜。いい映画を見るともっともっと映画を見たくなるし、反対につまらない本を読むと一気に読書熱が冷めたりするけれど、今月はこの本のおかげでもっとミステリを読みたくなった。

 

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