あとぢゑ~る

あとぢゑ〜る

大人の発達障害

😮‍💨カクテルパーティー効果と深呼吸

 

試しにまだ数分程度おこなっているだけなので、自分のやっていることが「瞑想」なのか「マインドフルネス」なのか、それとも単なる「深呼吸」なのかは分からない。
ただ、深呼吸を繰り返しただけで、ここしばらく自分が捕らわれていた恐怖と緊張感がいくらかマシになった。
単純に自己暗示にかかりやすいだけのようにも見えるが、深呼吸には脳の血流を良くする効果があるらしいので、プラセボというだけではなさそうだ。

カクテルパーティー効果の衝撃

診断を受けてはいないが、私には顕著にAPDの症状がある。

・雑音の中では話が聞き取れない
・聴力検査では問題無いと診断された
・複数の人との会話や音は同時に聞き取れない
・口頭で言われた事は忘れてしまったり、理解しにくい
・早口や小さな声が聞き取りにくい
・話が長くなると途中から何を言っているのかわからなくなる
・テレビや映画は字幕が無いとよくわからない

何しろこの症状、もれなく当てはまっている。
屋外や飲食店などの雑音が聴こえるところでは、相手の声が聴き取りづらい。
テレビは字幕を表示させないと、何を言っていたのか聴き取れないことが多い上に、話を覚えていなかったりもする。
大人数の席で話題がグループごとに分かれてしまっていると、自分の話し相手の声が聴き取りづらくて、本当に困難である。

ザワザワして、何言ってるか聴き取れないよ~
今、何て言ったの???

ところが以前、アルコールを摂取したら、脳の血流が良くなったからなのか、何と、隣りの関係ない話題が遮断されて、自分の話し相手の声だけが聴き取れたのだ!
自分の脳内でカクテルパーティー効果が働いたのである。

あれ? 聴こえる???

この現象には非常に驚いた。
定型者ってこれが当たり前のにようにできるってことなのかと。
周りの雑音が遮断されるだけで、こんなにラクになれるんだと実感した。

深呼吸で脳の血流が良くなる

それは一旦置いておくとして、アルコールの摂取はプラセボではない。
緊張感もほぐれて、感覚が鈍麻してくる。
脳の血流が良くなるだけで、これだけの効果を発揮するのである。
それならば、深呼吸で脳の血流が良くなって、何らかの効果が現れてもおかしくはない。

私は自分で何となく呼吸が浅いような気がしていた。
それに発達障害者は、脳が貧血を起こしているとか、栄養不良だと言われている。
ビタミン剤を服用するようになってから集中できるようになったことからも、栄養が行き届いていなかったのは確かなのだろう。

実は酒の席ではなく、シラフの場でもカクテルパーティー効果が働いたことがあった。
その時もやっぱり驚いてしまった。
関係ない音が入ってこないというのは、自分にとってそれだけ新鮮な現象だった。
しかし、シラフなのになぜその効果が働いたのか、その時はさっぱり分からなかった。
今になって思うと、どこかで深呼吸でもしていたのかもしれないし、何らかの血流が良くなる行為があったのだろう。

ところで、「深呼吸」という言葉は、「呼ぶ」と「吸う」なので、この字面からは吸いっぱなししか意味していない。
しかし一般的には吐き出す意味も含まれて使われている。

瞑想やマインドフルネスでは、「吸う」以上に「吐く」ことを重要視しているようである。
何しろ、吐くことには吸うことの倍の時間をかけているからだ。

私は吸いっぱなしで、あまり息を吐き出していない気がするのだ。
だから様々なもの――血や水分などが巡っていないのではないだろうか。

ここ数日は息を吐くことを意識して歩いたりしている。
そのせいか、恐ろしくネガティブな思考には捕らわれずに済んでいる。