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2021年3月30日 (火)

Yolov3で駐車場空き状況把握をトライ中

なんか急に、そういうものを調べようということになりまして。

というのも、会社で「駐車場の空き状況を把握できないか」という話が出ました。

やり方は色々とあるのですが、最も手っ取り早い方法を試すことに。

それは、汎用の物体検出手法を使って「車」を検出させて、その数・位置から空き状況を把握する、というもの。

そこで以前、最新の物体検出YOLO v3 (Keras2.2.0+TensorFlow 1.8.0)を独自データで学習できるようにしてみた: EeePCの軌跡でも紹介したYolov3を使ってみました。

20210326_173609

幸い、我が家のすぐ横が駐車場なので、それを利用させてもらいます。

タイムラプス撮影を行い、その後、その写真で車の数をカウントさせるというところまでを実行。

元のコードをちょっと書き換えて、バウンディングボックスの中心点と、その中に数を表示するようにしました。

Yolo_20210326_170236

で、結果はこの通り。見えにくいですが、赤い丸の中に数字が書かれてます。

実は側面からなので、ちょっとカウントしづらい環境でしたが、まあまあ正確なカウントと位置把握はできたんじゃないかと。

と、思いきや、よく見ると奥の車はダブルカウントしてますね。

やっぱり、正面 or 背面から撮影しないと、うまくいかなさそうです。

まあ、プロトタイプができたので、これをもって社内に売り込もうかと。

定点観察なので、駐車場枠の中のアスファルト路面が見えるか見えないかでやるのが、一番確実な気もします。あるいは、Yoloなどとそれを組み合わせて、精度を上げるというのもありかもしれませんね。

なお最近、社内外でこのYolov3がよく使われてます。

Yoloの最新版はv5なのですが、あちらは商用利用に難ありだったりするので、手軽なv3に人気があるようです。で、私の以前書いた上の記事がマニュアルとしてよく使われてると聞いてます。

実際、SSDよりYoloの方が検出数や精度が高く、かつ速いですからね。

Google Colabを使うという手もあるんですが、手軽な反面、業務用ではやや手を出しにくい(Google Drive上に業務データを置くことになるので)という事情もあって、オンプレで利用したいという声が多いですね。そうなると、オンプレ上での活用が進んでいるYolov3に人気が集まる、ということのようです。

実は実業務で物体検出を使ったことがなかったのですが、これを機にいろいろと活用してみましょうかね。


今すぐ試したい! 機械学習・深層学習(ディープラーニング) 画像認識プログラミングレシピ

2021年3月29日 (月)

「メモ」から「OneNote」に切り替え中

まず私事ですが(そもそもこのブログは私事だらけですが)、実はカクヨムにデビューをしてまして、そこで開かれている「第6回カクヨムWeb小説コンテスト」に2作品応募したところ、内1つが中間選考を通過いたしました。

第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考結果 - カクヨム

で、通過したのは、こちらの作品。

宇宙駆逐艦砲撃手の妻は呪術師(シャーマン)(ディープタイピング) - カクヨム

元々は「小説家になろう」にあげていた作品ですが、それをこちらにも持ってきました。

ちなみにこれ、小説家になろう上で1000pt越えをしている、私の4つの代表作の内の一つなのですが、昨年の小説家になろうの「第8回ネット小説大賞」では一次通過できなかった作品。

カクヨムに舞台を移して、ようやく日の目を見たというところです。

このまま、最終選考でも生き残ってくれるといいなぁ……

と、今回の話はそれじゃなくて、小説の執筆環境の変更という話です。

今まで、iPhoneとMacBook Airの「メモ」アプリを使ってましたが、これをMicrosoftの「OneNote」に切り替えつつあります。

Onenote01

これはWindows10上での画面ですが、iPhone、Windows、MacBookいずれでも利用可能。

実は「メモ」アプリが使い辛くなったために、乗り換えを決意。

簡単に言うと、MacBook AirをMacOS Big Surにあげたあたりから、「メモ」の内容がコンスタントにiCloudにアップロードされなくなり、iPhoneとの連携の悪さが目立ってきたというのが理由です。

加えて、せっかく買ったSurface Goも使えないかなぁと思い、Windowsでは使い辛い「メモ」アプリを捨てて、別のやつに乗り換えようと決めた次第。

で、候補の上がったのは、GoogleのKeepと、MicrosoftのOneNoteの2つ。

そして今、OneNoteをチョイスしたところ、という感じです。

iPhone上で使うと、実はKeepよりもOneNoteの方が若干、使い辛いです。iPhoneのキーボードで、スペースのところを長押ししてカーソル移動というのはよくやる操作ですが、それをやるとどういうわけかOneNoteではあらぬところに飛んでいきます。

が、そんな不便を抱えながらもOneNoteにしている理由は、やっぱりGoogleよりはMicrosoftかなぁと思っているだけでして。

会社でも様々なサービスをMicrosoft 365に乗り換えている最中でして、ならばMicrosoftサービスに慣れておいた方が何かと便利かなぁ、とか、個人用にもいずれOffice 365に移行する可能性があるかもしれないということで、結果、そういう結論に達したわけです。

と言いながらもやっぱり、Keepに乗り換えるかもしれませんが。

でもまあ、Appleのメモアプリにはもう、戻らないかなぁ……

MacBook Airを使う唯一の理由が、このメモアプリにあったわけですが、これでもうMacBookにこだわる必要もなくなりそうです。

ところで、外部出張時にはMacBook Airを持ち込み、展示会や講演会などの議事録をその場で打ってましたが、この役目がSurface Goに移りそうです。軽いですからね、Surface Go。

バッテリーだけが不安でしたが、先日、モバイルバッテリーも購入し、それも払拭済み。

その議事録入力用にも、このOneNoteを使う予定。

とはいえ、昨今のこの情勢下で出張自体ができなくなってますが。

もし次、モバイルノートを買うとすれば、Surface Laptop Goが今一番の選択肢でしょうか。でも、今のMacBook Airのバッテリー持続時間も捨てがたい。まだ買うわけではありませんが、悩ましいところです。

ですが、そういう悩みも、OneNoteに切り替えたことで可能となりました。メモアプリ依存では、MacBook Air一択でしたからね。

ということで、メモ環境の入れ替え中、というお話でした。


マイクロソフト Surface Laptop Go 12.4インチ Office H&B 2019 搭載 / 第 10 世代インテル・ Core・ i5-1035G1 / 8GB /128GB / アイス ブルー THH-00034

2021年3月25日 (木)

アイリスオーヤマから初のノートPC発売へ

最近、家電に積極的に参入しているイメージのアイリスオーヤマから、ノートPCが登場です。

アイリスオーヤマ初のノートPC登場 税別4万9800円 GIGAスクール需要で - ITmedia NEWS

「LUCA Note PC」という名のこのPC、CPUはCeleron Nシリーズの4コア(ベースクロックは1.1GHz)、メモリー4GB、64GB SSDという、なんだかしょっぱいスペックのPC。ただし、Windows 10 Pro搭載で、お値段は49800円(税抜き)。

アイリスオーヤマらしくなく、あまり価格の安さを感じないPCですが、これは文科省の子供一人に一台PCという”GIGAスクール構想”向けに作られたPCとのこと。

重さは1.3kgで、バッテリー駆動時間が9時間と、この辺りはわりと無難なスペック。あとは、耐久性がどれくらいあるのか?でしょうか。

確かに割高感はあるものの、学校向けと考えるとまあそれなりに価格を抑えているようにも感じます。学校向けに、似たようなスペックでもっと高価なPCを出しているところもありましたし。

学校向けのPCって、それなりに丈夫でないとだめなんですよね。それゆえに、高価にならざるを得ない事情があるようです。

ただ、正直言うとアイリスオーヤマの製品て、あまり丈夫なイメージないんですよね。うちにあるアイリスオーヤマ製サーキュレーターは一通り壊れましたし。

とはいえ、私はまだこのPCに対する評価を保留してます。

でもせめて、Pentium Goldあたりを使えなかったものかなぁと思わなくもないですが。


マイクロソフト Surface Laptop Go 12.4インチ Office H&B 2019 搭載 / 第 10 世代インテル・ Core・ i5-1035G1 / 8GB /128GB / アイス ブルー THH-00034

2021年3月22日 (月)

買ったCDをiTunes経由でiPhoneに登録しようとしたら……

久々にやらかした話、聞きます?

事の発端は、近所のららぽーとにあるヴィレヴァンで、CDを買ったところから始まります。

Img_0296

なんとなく店頭で聞いてて気に入ったので購入。

音楽CD購入なんて、ものすごく久しぶり。ほんと、何年ぶりでしょう?

で、CDプレーヤー的なものが全然ないので、必然的にiTunesでリッピングして、iPhoneなどに転送する、という流れになります。

Img_0297

というわけで、例のDVDドライブを取り付け、いざ、転送……

という段になって、問題発生。いや、正確には発覚しました。

◇◇◇

さかのぼること、5日ほど前。

わけあって、最新のRaspberry Pi OSをSDカードにインストールしようとしてました。

で、いつものようにイメージをダウンロードして、SDに書き込みかぁ……などと考えていたら、今どきはこれを一気にやってくれるアプリケーションが存在していたんですね。

Raspberry Pi OS (Raspbian)のインストール – 公式Imager対応 – Indoor Corgi

で、このRasberry Pi Imagerてのをインストールして、さっそくインストールすることに。

……で、ここでやらかしてしまいました。

何をやったのかというと、USB HDDをきれいさっぱり消去しちゃったんです。

インストール先のSD Cardを選ぶようになっているんですが、なんとこのソフト、USBデバイスなら何でも対象にしちゃうらしく、USB HDDも認識しちゃうんです。

で、よりによってUSBにSDカードリーダーが差さっていないにもかかわらず、「CHOOSE SD CARD」に唯一表れているドライブを選択。

で、「WHITE」ボタンをクリックしちゃいました。

その数分後、SDカードが差さっていないことを発見して、さーっと血の気が引きましたね。

はい、このときこのImagerは、外付けの2TB HDDを気持ちよーく消している真っ最中だったんです。

以前の記事(GALLERIA GR1650TGF-Tを使って1週間: EeePCの軌跡)でも書いた通り、うちのメインPCはデータ用に外付けのUSB HDDを取り付けております。

当然、主要なデータはそのHDDの中に。

……まあ、2重にバックアップは取っていたので、どうにか復旧はできたんですが。

いや、このときはまだ、復旧できていないデータがあることに気付いていなかったんです。

それが、このCD読み込みで発覚します。

iTunesを起動すると、「ライブラリがねえから探すか作るかしやがれ!」的なメッセージが出ます。

あれ?変だなぁ……と思ったのもつかの間、5日前の記憶が走馬灯のように蘇ります。

ああ、そういえばiTunesのライブラリは、USB HDD上に入れてあったんだ……

まあ、そこから何をやったのか、ところどころ覚えておりません。猛烈な速度で検索、設定、ダウンロード……などをやっておりました。

考えてみれば、同期するiPhoneのライブラリもまっさらになってしまったので、もう一度iTunesのライブラリから作り直し、転送しなおしになります。

が、iTunes Storeで以前に買った曲のいくつかが非表示になっており、これを復元しなきゃいけなくて、

iTunes storeで購入した曲がApple Musicアプリから消えたときの復旧方法 | 得した・困った・解決した・わかった・・・などの雑記

このサイトにある通りに復旧。

まあ、この時復元できたのはiTunes Storeで購入した音楽だけで、過去にCDなどからリッピングした音楽などは消えたままなんですが……それは旧メインPCの中に残っているはずなので、いずれ起動して吸い出そうかと。

というわけで、音楽CDのリッピングだけでは済まなかったというお話です。

やっぱり、内蔵HDD or 内蔵SSDにしたいなぁ……と思った今日この頃です。


Acronis True Image Plus オンラインコード版 (特別版) ソースネクスト | バックアップ・データ安全消去ソフトセット

iTunesを起動すると、

2021年3月21日 (日)

Microsoftがプレゼンの評価・指導をしてくれるAI機能の提供へ

最近、急にMicrosoft 365が便利になりだしましたね。


といっても、自宅では使ってませんが、会社ではいくつか使用しておりまして。


例えば、Word for Webで音声文字起こしができたり、あるいは先日紹介(Microsoft純正の無償RPAツール「Power Automate Desktop」リリース: EeePCの軌跡)したPower Automate Desktop(これ、厳密にはM365じゃないですが)の無償提供だったり。


そういえば、Teamsもよく使われてます。使われ過ぎてて、ネットワーク負荷が高くて困ってますが。


なぜだか急にやる気満々ですね、Microsoft。


バルマーCEOがいた8やWindows Phoneを出していたころのMicrosoftは、とてもユーザーのことを考えてくれている会社じゃなかった印象ですが、今はがらりと変わりました。特にクラウドサービスは独自の進化を続けているように感じます。


で、このプレゼン評価AIの登場です。


Microsoft、AIがプレゼンのうまさを評価/指導してくれる機能 - PC Watch



これもMicrosoft 365の中のPowerPoint for Webの機能となるようで、確かにプレゼン用ソフトとしてはありがたい機能といえるかもしれませんね。


変われば変わるものです。


社内ではGoogleサービス系の利用が禁止なため、先に書いたMicrosoft 365の文字起こしが注目を浴びてます。


あまり精度はよくないんですが、一から打ち込むよりは早くできるため、そんな文字起こしでもありがたい存在です。リモート時代、デジタル音声からの文字起こしは必然的に求められてます。


この調子で、さらにユーザー目線なサービスを伸ばしてくれるといいんですが。


対照的に、Intelの元気がないですね。AMDにやられているというより、ARMに追い詰められている感じです。こちらも、復活はありうるんでしょうか?


Microsoft 365 Personal(最新 1年版)|オンラインコード版|Win/Mac/iPad|インストール台数無制限(同時使用可能台数5台)


2021年3月14日 (日)

Keyestudio CCS811という二酸化炭素濃度センサーを使ってみた

今、まさにコロナ禍です。

このため職場では、部屋の換気をよくやります。

が、気温がまだ低い時期でもあるので、換気が終わればすぐに閉めたいところ。

その換気の目安に、この二酸化炭素濃度センサーが使えそうという話を聞いたので、さっそく買ってみました。

Img_0283

Keyestudio CCS811搭載のKS0457というセンサーです。

Amazonで1499円。ほかにもっと安いのがあったんですけど、Primeマーク付きじゃないところからはなるべく買わないようにしたら、これが最安値でした。

Img_0284

本当はRaspberry Piで使いたかったんですが、I2Cながらやや特殊な接続の仕方(通常のI2Cなら4本で済むところが、5本接続)だったので、Arduinoに接続して使用することに。

で、あとは下記のサイトに従って、使えるようにします。

 [電子工作]Arduinoで二酸化炭素濃度測定器を作ってみた(Vol.1)|ホッタ|note

まず、Arudinoとこのセンサーを接続。メス-メスのジャンパー線で、それぞれ

  センサー  …  Arduino

・GND …  GND

・VCC  …  5V

・SDA  …  A4

・SCL  …  A5

・WAKE  …  GND

に接続します。

続いて、メーカーの提供するコードとライブラリを以下からダウンロード。

Dropbox - KS0457 keyestudio CCS811 Carbon Dioxide Air Quality Sensor - 日常をシンプルに

得られたZipファイルを展開し、ライブラリフォルダにある「CCS811」というフォルダを丸ごとArduinoIDEのライブラリ用フォルダ(たいていはドキュメントの中の「Arduino」-「libraries」というフォルダ)に入れます。

で、ArduinoIDEを開き、以下のコードをコンパイルします。


#include <CCS811.h>

/*
 * IIC address default 0x5A, the address becomes 0x5B if the ADDR_SEL is soldered.
 */
//CCS811 sensor(&Wire, /*IIC_ADDRESS=*/0x5A);
CCS811 sensor;

void setup(void)
{
    Serial.begin(115200);
    /*Wait for the chip to be initialized completely, and then exit*/
    while(sensor.begin() != 0){
        Serial.println("failed to init chip, please check if the chip connection is fine");
        delay(1000);
    }
    /**
     * @brief Set measurement cycle
     * @param cycle:in typedef enum{
     *                  eClosed,      //Idle (Measurements are disabled in this mode)
     *                  eCycle_1s,    //Constant power mode, IAQ measurement every second
     *                  eCycle_10s,   //Pulse heating mode IAQ measurement every 10 seconds
     *                  eCycle_60s,   //Low power pulse heating mode IAQ measurement every 60 seconds
     *                  eCycle_250ms  //Constant power mode, sensor measurement every 250ms
     *                  }eCycle_t;
     */
    sensor.setMeasCycle(sensor.eCycle_250ms);
}
void loop() {
  delay(1000);
    if(sensor.checkDataReady() == true){
        //Serial.print("CO2: ");
        Serial.println(sensor.getCO2PPM());
        //Serial.print(" ppm, TVOC: ");
        //Serial.print(sensor.getTVOCPPB());
        //Serial.println(" ppb");
        
    } else {
        Serial.println("Data is not ready!");
    }
    /*!
     * @brief Set baseline
     * @param get from getBaseline.ino
     */
    sensor.writeBaseLine(0x847B);
    //delay cannot be less than measurement cycle
    //delay(1000);
}

実は元コードはCO2濃度とTVOC(総揮発性有機化合物濃度)の2種類を出力できるようになってますが、二酸化炭素濃度値しかいらないので、コメントアウトしてます。

これをArduinoIDEでArduinoに流し込んでおきます。

一方、Raspberry Pi側には、以下のコードを入れます。

co2sens_ar.py


import serial
import datetime

ser = serial.Serial('/dev/ttyACM0'115200)
date_file = datetime.datetime.now()

while True:
    with open("/home/pi/co2_{0:%Y%m%d%H%M%S}.csv".format(date_file),"a"as f:
        now = datetime.datetime.now()
        String_data = ser.readline().decode('utf-8').rstrip()
        print(now," , ",String_data)
        print(now," , ",String_data, file=f)
        f.flush()

ser.close()

シリアルポート(USB)から値を読むだけなので、簡単なコードです。

なお、二酸化炭素濃度値の前に日付・時刻をつけるようにしてます。

これを使う前に、「pip3 install pyserial」を実行しておいてください。

Img_0285

あとはRaspberry PiのUSBにArduinoを接続し、上の「co2sens_ar.py」を実行します。

> python3 co2sens_ar.py

すると、以下のようにターミナル上に日付と二酸化炭素濃度が表示されるはずです。

Co2sens01

※上はWindowsのTeraterm上

なお、このセンサーの下限値は400ppmだそうです。つまり、400ppm以下は測定不可。

実はこれを一晩ほど動かしてみましたが。

Co2sens02

新室内の二酸化炭素濃度が2260ほどまで上昇。

えっ!?ちょっと待って、これほんと!?

ちなみに、労働衛生上の基準値は1000ppm以下です。これを倍ほど上回る値をたたき出してます。

が、ここで外からRaspberry Piにアクセスできなくなってしまったため、一旦、Raspberry Piを再起動して、もう一度値を取り直してみたら……

なぜかですね……400ppmからスタートしました。

それから何度かプログラムを起動してみたんですが、どうやらこれRaspberry PiのコードがArduinoにシリアル接続するたびに「400ppm」からスタートしてるみたいです。

ううん、なんか怪しいなぁ……

でも、息を吹きかけると一時的に1000ppm程度まで上昇し、その後は下がるという挙動を示すため、確かに二酸化炭素の濃度を即手はしているような気がします。

プログラムコードを読むと、Arduino側はシリアル接続したときに値を出力している節があります。つまり、シリアル接続するまではLEDがちかちかしているものの、値を取得していなさそう……ていう理解で、いいのかな?

まあ、ともかく、換気の目安として使えるかどうかが問題。二酸化炭素濃度を正確に測定することは、今回の狙いではないので。

ということで一度、部屋を閉め切ってしばらく二酸化炭素濃度を上昇させたのちに、部屋の窓を開けて一気に換気して、値がどう動くかを調べてみました。

Img_0286

1時間ほど寝そべって過ごした後、こんな勢いで部屋の窓を開けました。ちょっと雨が降り気味な日でしたが、構わず開けてます。

で、その時のグラフが以下。

Co2sens03

ちょうどかくっと下がっているところがありますが、そこが換気した時間。

一気に二酸化炭素濃度は400程度まで下がるんですが……なぜかですね、2度ほど900ppmまで上昇しました。

何なのでしょう?ノイズでしょうか、それとも私の息でも降りかかったのか、あるいは外の排気ガスか何かでも拾ったんでしょうか……?

なんだかこのセンサー、ちょっと怪しい。

と思ったら、スイッチサイエンスのこんな記事を発見。

空気品質を測定し、記録する - AmbientでIoTをはじめよう

これを読むと、どうやらCSS811ってセンサーは、エージング(慣らし運転)というのをやらないといけない。

おまけに最初の20分は不安定らしいので、開始から20分の値はあてにしちゃだめだということのようです。

なんてこった……ということで、まず48時間のエージングというのを実施。

あまり意味はないですが、その48時間(正確には48時間と28分)の変化をグラフ化してみると、こんな感じに。

 

Ccs811_04

※ データが多すぎるので、ここだけGoogleスプレッドシートを使ってます

分かりにくいですが、最大6000ppm近くまで上昇してます。

労働安全衛生法での事務所の基準値は5000ppm以下(空調設備により調整可能ならば、1000ppm以下)とされているので、それを上回る値が出てますが……ただ、その時間が昼間の15時半ごろで、これを設置した部屋には誰もいないはずの時間。ちょっと怪しいです。

まあ、ともかく48時間のエージングを終えたので、測定を再開してみた。

Ccs811_03

30分ほど経過し、安定しているはずの時間での値は、大体600くらいになりました。

で、そのまま一晩動かした結果

Co220210312

こんな感じです。安定してますね。

ただ、逆に言うと安定しすぎ。

部屋を閉め切っているので、もうちょっと濃度が上昇してもおかしくはないかなぁと思うのですが。

とまあ、信用してよいのか悪いのか、よく分からないセンサーですね。

しばらく、様子見です。


KEYESTUDIO DC 5V CCS811 CO2 二酸化炭素 TVOC 大気質 センサー モジュール for Arduino アルドゥイーノ アルディーノ 電子工作

2021年3月13日 (土)

GeForce GTX1050Ti搭載のグラフィックボードが”新発売”で、お値段は2万円超

まぎれもなく、2021年のお話です。

なんと、玄人志向からGTX1050Ti搭載のグラフィックボードが”新発売”です。

GTX 1050 Ti搭載カードが「新発売」、ビデオカード不足で - PC Watch

って、このボード、2016年に発売されたものが再び販売されることになった模様。お値段は、2万727円(税抜)だそうで。

これ、まさに私が2017年に買ったやつと同じものですよね。

 GeForce GTX 1050Ti買ってディープラーニングを加速してみた: EeePCの軌跡

この当時、17000円ほどで購入。しかしそんな旧世代機が、4年前よりも高いお値段で再販されるという異常事態。

それもこれも、マイニング需要のおかげのようです。そういえば、先日も大須に行った際に、PCショップ前に大勢並んでましたね。

このGTX1050Tiにはかなりお世話になったので、とてもおすすめのボードではあります。

が、2019年に行った時にはたしか1万円を切る価格で売られていたようなボードだったというのに、再び高額で取引される時代になろうとは……

コロナ禍もそうですが、この異常事態、何とかしてほしいものです。


ASUS NVIDIA GeForce GTX1050TI搭載ビデオカード オーバークロック メモリ4GB PH-GTX1050TI-4G

2021年3月 9日 (火)

Microsoft純正の無償RPAツール「Power Automate Desktop」リリース

日本時間の3月3日に行われたオンラインイベント「Microsoft Ignite 2021」で、全Windows 10ユーザー向けに「Power Automate Desktop」というRPAツールが無償で提供されると発表されました。

[速報]マイクロソフト、無料でRPA機能「Power Automate Desktop」をWindows 10ユーザーに提供開始。Microsoft Ignite 2021 - Publickey

なお、この「Power Automate Desktop」ですが、既に公開済み。

ダウンロード元:Power Automate Desktop | Microsoft Power Automate

これまでは有償版のみだったようですが、今回、無償版を出したということのようです。

実は先週、会社のPCにダウンロードして試してみましたが、一言でいえばOfficeとの連携がとてもよさげです。

例えばですが、うちではよくExcelのファイルを各部署の代表者に送信して、記入してもらったExcelファイルを添付で返信してもらい、それを一つのExcelファイルに転記するという作業をよくやるんですが。

送信してもらったこの添付ファイルを一つのフォルダに入れて、それをせっせと転記するマクロというのは既にあるんですけど、この一つのフォルダにメールを入れるという作業は手でやるしかありませんでした。

が、なんとこのPower Automate Desktopを使うと、たったの2つの命令で実現できます。

受信したメールをOutlookのあるフォルダ内に集約する必要がありますが、その状態で「Outlookを起動します」「Outlookからメール メッセージを取得する」の2つの命令だけで、それが実現できました。

ちょっと詳しく書くと、「Outlookからメール メッセージを取得する」の中に、処理するメールをフォルダや差出人、タイトルなどで絞込める項目が並び、その下の方にある”添付ファイルをダウンロードする”というような項目で添付ファイルを落とすようにすれば、一気に添付ファイルを落とせます。

ちょっとこれは驚き。UiPathあたりならもうちょっと必要な命令が多いでしょうね。

その気になれば、新着メール(未読メール)の添付ファイルを自動で選んで落とすということも可能なので、メールが来たらすぐに添付ファイルを特定のフォルダに入れられることもできます(スパムの場合もあるので、おすすめはしませんが)。

これ単独で何でもできるというわけではなさそうですが、Officeを多用している人ならもしかしたら、WinActorやUiPathのようなメジャーなRPAツールよりも簡単に自動化できるかもしれません。


中小企業経営者のためのRPA入門 RPA導入を成功させる方法

2021年3月 7日 (日)

久しぶりの大須(コロナ禍で2回目)

天気も良かったので、長男を引き連れて名古屋 大須へ行ってまいりました。

Img_0242

最高気温は20度を超え、絶好の巡回日和でしたね。

ところで私、大須に行ってもあまり大須らしいところへ行っていないことに気付きまして。

と、いうわけで、今回は少し、大須らしいところへ向かいます。

Img_0209

まずは、1枚の写真から。これ、大須の写真です。といってもこれ、終戦直後の占領下の頃の大須(1946年だそうです)。

以前、勢いで「占領期の名古屋」という写真集を買ったのですが、その中の一枚。

撮影した場所は、大須赤門通本町交差点。今の第2アメ横ビルのある当たりの交差点です。そこから東側に向かって撮影された写真。

で、この写真の真ん中奥にある高い建物は「日産生命館」と呼ばれる建物だそうで、そのすぐ手前に見えるちょっと大きめの濃い色の建物が、中公設市場とのことです。

で、右に行くと白くて四角い建物が見えます。あれはトキワキャバレーという、占領軍向けのキャバレーだったそうです。

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で、ちょうど中公設市場のあった場所のすぐわきから、上の写真を撮影した赤門通本町交差点の方に向かって撮影した写真。ちょうど逆向きに撮影してます。

中公設市場の跡地は今、右に見えるパソコン店のグッドウィルやマイネオ等が入る複合商業施設となってます。

これは11時開店直前の光景ですが、なにやらそのグッドウィル入り口で列ができてました。最近品薄のグラボでも買い求める人たちでしょうか?

なお、写真奥に小さく見える、赤と緑の看板、あれが第2アメ横ビルです。先の白黒写真の撮影場所は、ちょうどあのあたりです。

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で、トキワキャバレーのあった辺りは、こんな感じに。

その場所は今、写真真ん中に見える、赤と緑の模様の第1アメ横ビルか、あるいはメガタウンの辺りですかねぇ。

さて、大須といえば、

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大須観音です。

世間的には、もう少し南にある熱田神宮の方が有名ですよね。桶狭間の戦いの直前に、織田信長が寄り道して戦勝祈願をしたところです。

そこに比べるとここは、マイナーですねぇ。なお、すぐそばに味噌カツで有名な「矢場とん」があります。

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しかしこの大須観音、ハトが多いですね。どうやら真ん中の小さな小屋のようなところにハト餌があるようで、わんさかと寄ってきてます。

なおこの中にちゃっかりと、2、3羽のカラスが混じってます。

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で、大須観音から東に進むと現れる、これも大須名物です。

はい、”金玉”です。

なんだといわれても、見ての通りの代物です。直径3メートルの、ビニール製(?)の巨大な金色の玉。

なんでも、2009年に大須商店街で行われた玉転がしイベントに由来するんだとか。

いうほど伝統があるわけではないですが、今や「八十亀ちゃん」のおかげで全国(?)に知られてますね。

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これは大須名物といえるかどうかわかりませんが、鶏の丸焼きが食べられる店があります。

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本当に、鶏の丸焼きがあります。

なお、丸焼きのセット料理が1800円のようです。でもちょっと1羽丸ごとは多いかなぁ……いや、まさかこれ、さっきのハト……

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気を取り直し、ぐるりと回って万松寺通りに戻ってきました。ここにも大須名物が。

先ほどのトキワキャバレーのあったこの万松寺通り沿いに、その名の通り「万松寺」というお寺があります。

ここは織田信長のお父さん、織田信秀の墓がある場所ですね。

ここで信秀公の葬式が行われ、その最中に信長が現れて抹香を投げつけるという事件があった、あのお寺で有名です。

大須に来るたびに毎回、必ず訪れる場所です。

Img_0253

さて、ようやくここからデジタルガジェットの話題に戻ります。

ドスパラのすぐ脇には「けっこう安いイオシス」が……あったんですが、今はこの通り、空き店舗に。

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実は大須のイオシスは移転しまして、さっきの鶏の丸焼きのお店を東に行ったアーケード街の複合施設内に移りました。

けっこう大きい、大須のイオシスです。

ですが今回、イオシスはそこそこに、とある店へと向かいます。

Img_0257

ある意味で、これも大須名物ですね。

第1アメ横ビル2階の奥にある中古のパソコンショップ「パウ」です。

Img_0258

いきなり、パウ名物のCPUガチャに出迎えられます。一回100円。その下にはCPUグリスのガチャが。

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で、その奥にいる人の向こうには「日立Flora」ガチャがありました。

1回1000円で、日立のPCであるFloraが当たるというものです。

どうしようかと一瞬悩みましたが、さすがにノートPCはいらないなぁ……

なおこのお店、そのわき辺りにはマニア向けジャンクの数々が積まれております。

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せっかく来たので、CPUガチャを引くことにします。

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さて、何が出ることやら……

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出てきたのは、Celeron G540でした。

ガチャ的には、当たりの方なんでしょうか、それとも外れなんでしょうか?

なお、当たりはCorei7らしいです。

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さて、第1アメ横ビルを出ようとしたら、こんなものが目に飛び込んできました。

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猛烈な数のスマホ・タブレットのジャンク品です。

画面が割れているものも混じってます。品や状態によって550円~3300円ほどの間の価格がついてますね。

思わず私も物色してしまいました。

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で、そのあとはレトロゲーム機の店や「まんだらけ」等、長男向けの店に行って帰宅。

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はい、今回の戦利品です。

左はCPUガチャのCeleron G540。真ん中は先ほどのジャンク・スマホの山からサルベージしたスマホ。そして右はドスパラ(上海問屋)で買った256GBのmicroSDXCカードです。

なおこの256GBのカード、お値段は3160円ほどでした。安くなりましたねぇ。

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この256GBのカードには、我が家の写真データをぶち込んで、

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Surface Goのカードスロットに差し込んでやりました。

これでうちのSurface Go(ストレージ容量64GB)でも、ここ10年分の写真が閲覧できるようになります。

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さて、問題はジャンク・スマホの方ですね。果たしてこいつ、動くのか?

先のジャンクの山から見つけた、2200円の品です。店ではバッテリー切れのため、まったく動作確認ができませんでした。

なお裏に張られたシールは、簡単にはがれるやつでした。

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おかげで外観はこの通り、わりときれいです。ちょっとコネクター周りにちょっと傷がありますが、一見するとまったくわかりません。許容範囲かと。

ちなみにこいつは、au版のXperia Z4でした。2015年に発売のモデル、ちょうどiPhone 6/6 Plusと同じ時期のものですね。

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しばらく充電すると、起動可能に。

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Androidは5.0.2。ですが、YouTubeやブラウザくらいなら使用に支障はなさそう。

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このブログを表示させてみます。問題なく表示可能。

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なお、YouTubeもこの通り。

指紋認証はありませんが、薄型でカメラのでっぱりもなくすっきりしたデザインで、悪くないですね。

しばらく使ってみましたが、少し熱くなる以外には、問題なさそう。バッテリーも思ったよりへたっておらず、年式のわりには使えました。

てことでこれ、次男用の予備機にしようと思ってます。

とまあ久しぶりの大須でしたが、思いの外、いろいろとめぐりましたね。

今度もまた、大回りの順路で巡ろうかと考えてます。


SONY(ソニー) セール対象品 Xperia Z4 32GB ブラック SOV31 au

2021年3月 3日 (水)

4つのカメラを取り付け可能にするアダプタ「Raspberry Pi用マルチカメラアダプタ」

こんな製品があるとは、つい最近まで知りませんでしたね。

Raspberry Pi用マルチカメラアダプタ V2.2 - スイッチサイエンス

Raspberry Pi用マルチカメラアダプタという製品。バージョンが2.2ということは、既に存在していた製品だったようです。

要するに、4つのPiCameraを取り付け可能なHAT基板です。ただし、4つ同時にカメラが使えるというわけではないようです。あくまでも切り替えが可能というだけらしいですね。

使い方としては、標準、望遠、広角、赤外線を切り替える等でしょうか。あるいは前後左右をタイミングで切り替えて監視するという用途ならいけそう。たいしてケーブル長さがないカメラなので、視点切り替えとして使うには難がありそう。

無茶は承知で言いますが、同時使用が可能なら面白い画像が撮れそうですね。2眼カメラによる深度推定ができれば、色々使えそうなんですが、残念ながら同時に一つです。

こんな感じのRaspberry Pi関連の隠れた珍製品が、まだあるかもしれませんね。注意せねば。

LABISTS Raspberry Pi カメラモジュール V2 ソニーIMX219PQ CMOS画像センサ 8メガピクセル 4B、3B 、3B、2Bに対応可能

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