ARMとx86両方のコードを実行可能なCPU「龍芯3号」発表
Loongson(龍芯)というのは中国のCPUベンダーだそうですが、MIPS64アーキテクチャーのCPU「龍芯3号」を開発中と発表したそうです。
ARMとx86のコードが走る中国製の高性能MIPS64 CPU「龍芯3号」 - PC Watch
デスクトップやノート、64ビット組込み機器用の「3A2000」と、サーバー向けの「3B2000」の二種類あるとのこと。
現在発売されてる3B1500で、8コア 1.5GHz駆動 ピーク性能で194GfLOPS、消費電力は30W。なかなかのものです。さらに高性能な3A3000、3B3000も2016年発売に向けて開発中のようです。
このCPU最大の特徴は、Linux上でARMとx86のコードを変換・実行する「LoongBT」と呼ばれるバイナリー変換技術。両方使えるなんて贅沢なCPUです。
もっとも、x86コードにバイナリー変換することを売りにしてたTransmetaってCPUがありましたが、思ったより速度が出なくてがっかりだったあの頃の記憶が脳裏をよぎります。
あんまりお目にかかる機会はなさそうなCPUですが、Raspberry Pi並みに安く手に入る機器に使われるなら面白いCPUになるかもしれません。
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コメント
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Transmeta っていうか Crusoe ですね。(Transmetaは会社名)
当時期待されていただけに、開発失敗の反響も大きかったのを覚えています。
個人的には結構残念でした。
それにしてもなかなか面白そうな代物が出てきましたね。
海外はともかく、日本国内では中華反応がどうなるか、気に掛かるところではありますが…
投稿: 緋呂々 | 2015年9月 8日 (火) 16時24分
MIPS系の頭なんですねぇ。
ちょっと使ってみたいなぁ
(SGI O2とかみたいな)
、、、見るのはそこか(w
投稿: mokekyo | 2015年9月 8日 (火) 19時41分
こんにちは、緋呂々さん。
失礼しました、Crusoeでしたね。うろ覚えで描くからこんなことに…
東芝のLibretto L2を持ってましたが、まさにこのCrusoeで、速いところは速いのに、妙なところで遅いというなんともわからないCPUでした。得手不得手が極端なCPUというイメージです。
今だとどうなんでしょうかね?モバイル機器でも1GHz越えのご時世、コード変換かましても実用速度が出せるかもしれません。
個人的には面白いと思うんですが、いざ手に入れたらがっかりというものが多いのも中華製品の宿命だったりしますし、どっちなんでしょうね?
投稿: arkouji | 2015年9月 8日 (火) 21時24分
こんにちは、mokekyoさん。
私がMIPS系と聞いて真っ先に思いつくのは、SGIよりもSONYのワークステーション NEWSシリーズですが…いやそこはPlayStationだろうと突っ込まれそうです。
学生時代に研究室にあったワークステーションがまさにR3000搭載機×2とR10000搭載機×1のNEWSシリーズでした。当時はすごかったんですが、今のiPhoneにも及ばないパワーだったんですよね。まさかあれがポケットの入る端末に及ばない時代が来るとは思いませんでした。
投稿: arkouji | 2015年9月 8日 (火) 21時33分
記憶に残っているとしてみれば
ツッコミを入れるとこではありませんよ>NEWS
コンピュータでは寂しい感じですが
ゲーム機や組み込み系で使われて
いたりするので、Raspberry Piのような
形で出てくると気になるかもです(w
投稿: mokekyo | 2015年9月10日 (木) 17時18分
Crusoeが失敗したのは、TSMCの0.13μmプロセスが問題続きで中々立ち上がらず、挙句に出荷できなかったことが主因なので同情の余地はあるのですが、この後インテルからPentium Mが登場したため、いずれにせよ市場から駆逐されていくのは時間の問題だったんですよね
電力効率を重視したせいか、ほとんどの命令が1サイクルあたり1回しか実行できないため、インテルの初期のAtomプロセッサー同様、クロックを上げないと処理速度が上がらないという宿命を抱えていただけに致命的だったろうと思います
x86でもセキュリティ用のコンパニオンチップとしてARMプロセッサーを内蔵する例もありますので、同一のダイ上に作り込んでしまうのが一番手っ取り早い気はしますが、大手2社以外はIPのライセンス絡みの問題が…
昔からネットではネタ扱いされてきた龍芯(Godsonと呼ぶそうで)プロセッサーですが、果たして本当に使い物になるのかどうか(そもそも実在するのか)
投稿: マジック144点灯(国勢調査のネット回答、意外に簡単) | 2015年9月11日 (金) 04時51分
こんにちは、mokekyoさん。
いやあNEWSがわかる方がまだいらしたとは…
SGIのワークステーションIndigoも名古屋 大須で売ってるのを見て(40万円ほど)、いつかは欲しいなあなんて思ってたことがありました。会社でOctainが動いてたこともありましたね。
もっとも、このボードがそれら製品並みに魅力あるものになれるかどうかは…多分無理でしょうね。
投稿: arkouji | 2015年9月11日 (金) 20時25分
こんにちは、マジック144点灯さん。
Crusoeの後継が出ると言われてぐずぐずしてるうちにPentium Mが出て、気づけばいつの間にか消えてましたね。そういえばそんな話があったように思います。
ただPentium Mのマシンは高くて、結局小型のノートPCはしばらく買うことなく過ごしてました。SONYのCLIE、第5世代iPod、数年ぶりにようやく買ったノートPCはEeePCでしたね。
いつの間にかIntelがパーソナルコンピューティング市場でここまで縮小することになろうとは思いもよりませんでした。Crusoeの猛攻(?)にも耐えたのに、今の状況はつい10年前には予想だにしてませんでした。
投稿: arkouji | 2015年9月11日 (金) 20時36分
実在するのかすら判らないんですか(汗
中国でそういうものと言えば、、、先行者!?
投稿: mokekyo | 2015年9月12日 (土) 23時44分
こんにちは、mokekyoさん。
そういえば先行者ってどうなったんでしょう?あれに続くロボットが出来たとも聞きませんし。あれだけ日本中(?)を騒がせたのに、日本デビューすることなく消えてしまうのはもったいないことです。
投稿: arkouji | 2015年9月13日 (日) 15時06分