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2015年4月12日 (日)

”ネットブック”復活か!?

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かつては格安PCとして一世を風靡した”ネットブック”。このブログでも2010年ごろまでは熱心に追いかけておりました。

ネットブックに終わりを告げたのは、やはり”タブレット時代”を到来させたiPadの登場。あれ以降、タッチパネル機がずいぶん増えました。

気が付けば、フル版Windowsを搭載したタブレットが1万円以下で売られる時代に突入。

一方で、キーボード付の格安PCいわゆる”ネットブック”はほとんど消滅

一応細々と系列は続いている(10インチ程度でキーボード付端末)んですけど、15インチほどのノートPCでさえ4万円で売られる時代となったため、光学ドライブを搭載しないネットブックはあまり見向きもされないという時代に。

そんな中、”ネットブック”が復活するんじゃないか!?という記事が。

Windows 10でネットブック復活…1万円台のラップトップが続々発売か : ギズモード・ジャパン

タブレット全盛のこの時代、あえてキーボード付が復活する理由は”Chromebook”の存在だそうで。

日本ではあまり話題になってませんが、アメリカではずいぶんとChromebookが出てきているようです。値段も1万円台。

タブレット機が1万円以下という時代、1万円を超える価格ではあまり安いとはいえないんじゃないかと。

しかし、私思うにWindowsマシンの場合は”キーボード付”というのが重要

やはりキーボード・マウスが前提のOS。私もICONIA W3-810/FPにタッチパッド付きキーボード付けてネットブック化して使うほど、タッチパネルだけではどうにも使いづらいのがWindows機

ビジネス分野となると、キーボードの重要性は格段に高くなります。なにせ、一日中文字打ち込んでるような使い方してる人が多いですからね、ビジネス用途では。

タッチパネルよりもキーボードが付いて机の上に安定して置ける”ネットブック”のような端末の方が受け入れられやすいシチュエーションというのも確かに存在します。

というか、今まさに私が欲しい端末なんですよね。やっぱりICONIA+キーボードって少々無理があります。

だから、こういう記事を読んでも。

今のiPadは、Windowsタブレットにかなり負けている 日経トレンディネット

あまり同意できないんですよね。

確かに、iPadはファイル管理だのマルチウィンドウだのはないため、Windowsタブレットに劣る部分があるのは確かです。

が、それゆえにWindowsタブレットはだめなんですよね。

フォルダの操作やマルチウィンドウなんて、指先で動かすもんじゃありません。結局タッチペンを使うか、マウスに頼ってしまいます。

うちのWindowsタブレット ICONIA W3-810/FPもトラックパッド付きキーボードつけてからというもの稼働率が一気にアップです(この記事もまさにICONIAで作成中)。

タブレットを使ったこそわかる”Windowsをタブレット端末で使う無理やり感”ってやつに、多くのユーザーはうんざりしてるんじゃないでしょうか?

値段が安くなったWindowsタブレットですが、結局キーボードと合わせて購入している人が多そうです。

となると、やっぱりWindowsはノート型がベスト。タッチパネルでもいいけど、Windowsのよさを生かすにはキーボードやマウス/トラックパッドがついてないとだめです。

タブレット+キーボードでもいいけど、タブレット自身が自立してくれないのでスタンドも必要。これなら最初から画面が自立できるようになっていた方がいい。とどのつまり、ノートPCに行き着きます。

ただ時代の流れか、かつてのネットブックの値段(3~4万円)でこれらの端末を買おうという気が起こらないんですよね・・・

キーボード付といえども、タブレット機が1万円台となった今、せめて1万円台でないと適正価格に思われないのが今の感覚です。

というわけで、上の記事にある”1万円台でネットブックが復活する”という話には期待したいですし、多分売れるんじゃないかと私は思うんです。

未だキーボード付端末の需要って高いはずなんですけど、この分野に積極的に低価格機を投入するという動きがiPad登場以来途絶えてしまいました。

Windows 10の登場を機会に再び”ネットブック”の時代が来るんでしょうか?

魅力ある端末の登場を願いたいところです。

私個人としては、初代VAIO Pの再来を願いたいのですが・・・

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Eee PC・ネットブック」カテゴリの記事

コメント

激しく同意しますねぇ。。。
ネットブックだけでなく、ノートPCのラインアップが増えて市場復活して欲しいですね、個人的には。
書かれてあるように、WindowsはキーボードありきのOSで、入力メインの仕事に最適だと思います。

ところが、(ご存じかもしれませんが)今時の大学生なんかはレポートをスマホやタブレットを使い提出してノートPCを使わないという私には到底理解不能な時代になっているというのも事実のようです。

新型MacBookのコンセプトのWindows機(但し、お値段も安く)が欲しいのですが、今のご時世では難しいのかなぁ。。。

では、また!

こんにちは、SULさん。

最近の学生はキーボード慣れしてないとはよく聞きますね。まあ、40代以上でも頑としてブラインドタッチしない人は多いですが。

そんな人でもさすがにWindowsタブレットをそのままでは使いこなせないのではないかと。ソフトキーボード出したら肝心なところが隠れるシステムですし。こういうところはiPadやAndroidタブレット以下ですね。

そのうち新型Macbook風のものが出るとは思います。真似されるのがMacbookの宿命ですし。

>>多分売れるんじゃないかと私は思うんです
まあみんな、そう言うんですけどね…
そういう、メーカーの技術者や一部のマニアの意見に偏重したマーケティングに陥ったことが、日本の家電メーカー凋落の原因の一つなんで、反面教師な意見にしか聞こえないんですよねぇ…
こういう話を見るにつけ、がむしゃらに苦闘している知り合いが多いだけに、無茶振りはやめてあげて!と正直思ってしまいますが、うーん、海外の事情に明るくなくて、やたらと思い出補正をかけたがるタイプの日本人にありがちではあるんですが、しようがないのかなぁ…

こんにちは、家電職人さん。

おっしゃる通りだと思いますが、日本メーカーの凋落の要因はやはり「価格」に尽きると思います。

記事中にも書きましたが、売れるための前提は1万円台であることです。残念ながらというか、Windowsラップトップの価値はそこまで下がってしまいました。

日本メーカーではここまでの価格で提供できないでしょう。付加価値と称して、不必要な機能を付加して価格を維持した結果が今の状況です。キーボード付きの端末自体が支持を失ってるわけではないと感じてます。

>>日本メーカーの凋落の要因はやはり「価格」に尽きると思います
そのご指摘は、概ね正しいのですが、反面誤りでもあると思います

中国メーカーにいつ買収されてもおかしくないくらい、現在経営の危機にあるシャープの場合、経営資源を集中してきた「太陽光パネル」と「液晶パネル」で苛烈な価格競争に巻き込まれてしまったのが主因で、いわゆる「一本足経営」の弊害に陥っています
ところが、PCだと状況が異なり、NECや富士通は30年近く前からすでに、設計から製造まで台湾ODMに任せていたという事実があります(AsustekはFMVのマザーボード製造で伸びた会社です)
実際当時、価格でも十分直販ブランドとも渡り合っていました(NECパッカードベルの失敗からの反省もありましたので)

価格が同一でも、ダイハツのOEM車なら本家よりもトヨタブランド、軽乗用車だと三菱よりも日産ブランドで、それぞれ多く売れるのは、値段だけではなく販売店の実力・信用度やブランドの価値があってのことだろうと思います(だからこそ、マクドナルド没落の恐ろしさといったら、もう…)

液晶テレビが最も分かりやすくて、価格が安い代わりに性能も相応に低いけれど、デザインだけはやたらにオシャレで、CMもバンバン流れている(こういうところが、海外事情に疎い日本人が知らないところなのですが)ので、おそらく良い製品なんだろうと判断され買われていたわけですから
私は現地の人たちの「建前」(日本製品はクールでカッコイイ!)ばかりに気を取られて「本音」(デザインが古臭くて、リビングに置きたくない)を掴みきれなかった(懐に入らなかった)のが原因だったのではないかと、感じています
最近だと、日本政府の「Cool Japan」戦略なんかが、まさしくそれなんですよね…

こんにちは、家電職人さん。

確かに日本メーカーは従来の価値観に頼りすぎてた感はありますね。いつの間にか乗り遅れてしまったというのが現状かと思われます。

ある時期から台湾メーカーに委託生産してコストダウンしてきたのはなんとなく知ってますが、ネットブックやiPadが出たあたりから日本メーカー製品が高く感じられるようになりました。

仕方かないのかもしれませんが、PCが儲かる事業ではなくなったことになかなか追従できなかったことが日本メーカーの悲劇だと言えるかもしれません。かつて50万円ほどした電卓が数千円、数百円まで下がったときに巧みに収益構造を変えていったメーカーも、今度ばかりはうまく時代の波に乗り切れなかったようです。

ただ、ちょっと失礼な言い方をすれば、時代の波に乗り切れてないユーザーというのもまた多いのが事実で、未だにスマホを使わず、キーボード付きの端末にこだわる人は多いですね。私の周辺にはたくさんいます。

こういう人に対しては1万円台のネットブックはまだ勝機があるのかなあと思ってます。ただし、それほど長続きはしないかもしれませんが。

なにせ今の大卒者ぐらいから、キーボードに慣れてない世代になりつつあるようですし、いずれタッチパネル型が主流となる時代に移行するものと思われます。

ネットブックが終息したときはこのままタッチパネル機の時代に移行と思ってたんですが、思ったよりタブレット・スマホへの移行は進まず、従来型端末にこだわる人の多さに私自身思い知らされてます(企業向けPCは未だにキーボード付きが主流)。これがこの記事を書くに至った背景です。

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